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帯広の天才少女演歌歌手 [J-POP]

昨日までいた釧路市から夕べ帯広市に110キロあまり移動して来ました。
今回は移動中にパトカーに追いかけられることはありませんでしたよん(笑)。
そしてようやくあしたの夜には札幌に帰ります。230キロ以上もあるんだけどね、札幌まで(笑)。まあ、また捕まらないように気をつけながら飛ばします(全然懲りてねー)。

帯広と言えば、ここ出身で最近注目を浴びているさくらまやという少女歌手をご存知でしょうか。
このコ、まだあどけなさが残る10才の小学4年生ですが、歌っているのはなんと演歌。しかもその歌唱力がハンパではなく、かつて8才でデビューした美空ひばりの再来、なんてことを言われております。

昨年12月に北島三郎などを擁する老舗演歌レーベルの日本クラウンから「大漁まつり」という、それこそサブちゃんや鳥羽一郎なんかが歌いそうな、およそ少女歌手が歌いそうもない男臭い曲でデビュー。地元では盛り上がっているようです。

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こういうのって親が演歌好きだったりしますが、まやちゃんの両親は特に演歌が好きで子どもに聴かせていたというわけではなく、むしろロックなんかが好きだということで、まやちゃんはまったくの突然変異のようです。結局持って生まれた才能ですねー。

最近ポツポツとテレビに出る機会も増え、話題になって来ているようです。昨年話題となり、紅白出場も果したジェロに次ぐ演歌界の台風の目になれるか?
私自身を含め、このブログにいらっしゃる方で演歌ファンの人は少ないでしょうが(笑)温かい目で見守ってやって下さい。


さくらまやのオフィシャル・サイトはコチラ。
     ↓
http://www.shinei-v.jp/sakuramaya/





大漁まつり

大漁まつり

  • アーティスト: さくらまや,水木れいじ,西條みゆき,丸山雅仁
  • 出版社/メーカー: 日本クラウン
  • 発売日: 2008/12/03
  • メディア: CD



タグ:さくらまや
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小泉今日子「NICE MIDDLE」 [J-POP]

キョン2久しぶりの新作「NICE MIDDLE」を購入した。
今回のアルバムは2003年のアルバム「厚木I.C」(私は未購入)以来の5年半振りとなる音楽界復帰作。
このところパッとしないアルバムが続いていたため前作は買わなかったが、ところが今回は聴き所が多いなかなかのアルバムだ。

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タイトルどおりまさに40代のナイス・ミドルに突入したキョン2。アイドルからアーティストへ、更には個性派の女優へと活動の幅を広げ、自分のペースを決して崩すことなく今まで大きな浮き沈みもないままうまいこと芸能界を渡って来た。花の'82年組と呼ばれた同年代のアイドル仲間のほとんどが消え去った中で、なかなかいい年の取り方をしているなあ、と思う。

キョン2は80年代の終わりあたりから今回のアルバムのように様々なミュージシャンを起用してアーティスティックなアルバムを数多くリリースしているが、80年代のアイドル出身の歌手の中での成功組である松田聖子、中森明菜のふたりと比べると、そういったマニアックなスタンスが実にユニークであり興味深い存在である。

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今回のアルバムではそのナイス・ミドルの自分と堂々と向きあい大人としての余裕を見せているような感じだが、基本的には全くいつものキョン2である。決してウマイとは言えないものの、アイドル時代からほとんど変わらないその歌声にはちょっと安心してしまう。

かつてはスカパラ、近田春夫、奥田民生などといったアーティストを起用しているが、今回はTOKYO NO.1 SOUL SETを中心に、ASA-CHANG、鈴木正人(Little Creatures)、藤原ヒロシ、上田健司といった昔からの仲間の協力を仰いで制作され、大人が聴けるソフトでポップなロック・アルバムに仕上がっている。

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まずは出だしの、ストリングスのリフも印象的でファンキーな「Innocent Love」、続く2曲目の「samida-rain」のダブル・パンチでヤラれ、ここでグイッと惹き付けられてしまった。その後もキョン2しか醸し出せない雰囲気を放つ出来のいい楽曲が並び、最後に収められている母と小さな息子との会話のやりとりを歌にしたような「今日の約束」は、子どもがいないキョン2が母親の疑似体験をしているかのようで面白い。
全体的にはかなりクオリティが高いアルバムに仕上がっていると思う。久々の傑作だ。キョン2のファン必聴と言っておこう。

初回版に付いているDVDには今年のサマソニに出演したときのライヴ映像5曲が収録されているが、まだ観てません^^;
「艶姿ナミダ娘」「なんてったってアイドル」といったアイドル時代の曲もやっているようだ。

「Innocent Love」




Nice Middle(初回限定盤)(DVD付)

Nice Middle(初回限定盤)(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2008/11/26
  • メディア: CD



タグ:小泉今日子
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イロモノ歌謡2作品 [J-POP]

先日bluebirdさんとこのブログジョンジョリーナ・アリー「鼻毛ボー」が紹介されていたが、鼠先輩「六本木(Giroppon)」をはじめとして、どうも最近はこういう世間をナメたようなイロモノ歌謡をずいぶん多く耳にする。

お笑いブーム全盛や「せんとくん」などをはじめとする"ゆるキャラ"の氾濫などで、今の世の中とにかくユルイ(笑)。音楽界にもこの風潮が波及し今やこの有様であるが、まあでも私は決して嫌いではない。とりあえず面白けりゃいいじゃん(笑)。

そんな中から私の琴線に触れた2曲のイロモノ歌謡をご紹介。
まずはtwe'lv(トゥエルブ)「青春おでん」
この3人組、モー娘。と同じアップフロント・エージェンシー所属のユニット。この曲は任天堂DSのサッカーRPGゲーム・ソフトとテレビアニメの『イナズマイレブン』の挿入歌だそうだが、私はゲームには全く疎いのでそんなことはよく分らないしどうでもいい。

ただこの曲がいいのである。このサウンド、このメロディ、昭和40年代のGSサウンドそのまんまのパロディで私のような世代のリスナーは思わずニンマリの曲である。

メロディはGSでもなぜか歌詞が「おでん」なのである。ゲームにおでんが出て来るのか何なのか知らないが、「お前ら、おでん普及協会の回し者か?」というほどの、おでんの具がたくさん出てくる他愛もない歌詞とメロディとのアンバランスなナメた感じがタマラン。
まあマニアックすぎてそんなには売れないだろうけどね(笑)。
PVも60年代の歌謡番組風で、ポップでカワイイ。



CDは29日に発売されます。

青春おでん

青春おでん

  • アーティスト: twe’lv,礼空トオル,日野晃博,高橋論一
  • 出版社/メーカー: FRAME
  • 発売日: 2008/10/29
  • メディア: CD


次は面白いというよりエロい、という感じだが、大堀めしべという人の「甘い股関節」
なんとこの女性、あのアキバ系オタク・アイドル集団、AKB48の最年長メンバーで本名大堀恵という一応アイドルなのである。

アイドルとしては崖っぷちの年齢である25才ということで、AKB48の仕掛人である秋元康に、このCDを1万枚以上売らなければグループを強制的に卒業させられるという過酷な試練を与えられての心境も複雑なソロ・デビューだそうだ。

しかしこれはヤバイ。アキバ系アイドルとは思えないこの限りなくアダルトで下世話なエロさは最早アイドルとして超えてはならない壁やタブーといったものを完全に超越・崩壊させてしまっていて、まさに"めしべ"な感じ(なんじゃそら)。
しかも曲は大人の雰囲気漂うムード歌謡で、作詞はもちろん秋元康、作曲は後藤次利という、かつてのおニャン子クラブのヒット作品を手掛けた黄金コンビ。
"ゆるくて甘い股関節、私の勝負股関節"、と、歌詞はとにかく「股関節」(笑)。しまいには"股関節脱臼"である(笑)。
お股おっ広げの振り付けも下世話さここに極まれり、といった感じ。



CDはエロエロのPVが収録されたDVDとの2枚組。気になる人はどーぞ^^。


甘い股関節

甘い股関節

  • アーティスト: 大堀めしべ,秋元康,後藤次利
  • 出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(M)
  • 発売日: 2008/10/15
  • メディア: CD

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モーニング娘。「ペッパー警部」をカヴァー [J-POP]

9月30日、今日は私の誕生日。またひとつ年を取ってしまった・・・。
誕生日前に新しい仕事に就けてよかったなあ、などと思うのと同時に、10日前の9月20日はPerfumeのっちの20才の誕生日だったんだよなー、10日違いうれし〜!などとどうでもいい感慨に耽っております^^;

で、ひとつ年を取った最初の記事がコレかよ、って感じもありつつ、またもやミーハー・ネタをひとつ。

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モーニング娘。はもう終わった、などと思っていながら、こうやってたまに面白いことをやって来るのでなかなか目が離せない(笑)。
今回はつんく♂の手を離れ、1976年のピンク・レディーのデビュー・ヒットである「ペッパー警部」のカヴァーで意表をついてきた。

大きく分けてキャンディーズ→ピンク・レディ→おニャン子クラブと続く女性アイドル・ユニットの系譜に名を連ねるモー娘。が、ついには本人たちの遠いルーツでもあるピンク・レディをカヴァーというのが何とも感慨深い。

「ペッパー警部」(stereo)


このPVではピンク・レディのオリジナルの振り付けを基本に、そこにモー娘。独自のものを加えた感じで、曲のアレンジも打ち込みを使って今風に仕上がっているがそう大胆には変えていないようだ。
今回メインでサビを務めるのは田中れいな。最後の「ペッパー警部よ!」のセリフは道重さゆみが担当。

今回のカヴァー、この曲の作詞家・阿久悠の一周忌に当る8/1に放送されたテレビ・ドラマ「ヒットメーカー阿久悠物語」で、高橋愛、新垣理沙の二人がピンク・レディミーとケイに扮してこの曲を歌ったことがきっかけで実現したという。

さらに11月には五木ひろし監修による阿久悠のトリビュート・アルバム「COVER YOU」が発売され、この中でモー娘。「どうにもとまらない」、「ピンポンパン体操」五木ひろし高橋愛のデュエットによる「居酒屋」など、14曲の阿久悠ナンバーに挑戦するということである。

ここに来て阿久悠作品のカヴァー集とは、今までのモー娘。が取っていたスタンスから考えるとポリシー変更というか、新たな路線というか、ちょっと意外な展開だ。

事務所が同じとは言え、五木ひろし、堀内孝雄と、このような演歌系オヤジ歌手とのコラボが最近目につくようになったハロプロだが、人気回復のため中高年世代に対してのアピール狙いという意図もあるのか?




ペッパー警部

ペッパー警部

  • アーティスト: モーニング娘。,阿久悠,笹本安詞,土肥真生
  • 出版社/メーカー: ZETIMA
  • 発売日: 2008/09/24
  • メディア: CD


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安室奈美恵「BEST FICTION」 [J-POP]

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2002年から今年2008年までのシングル17曲を集めた安室ちゃんのベスト・アルバム「BEST FICTION」(CD+DVD)を購入した。

絶頂期の'97年の出来ちゃった結婚で約1年間産休に入り、それから復帰後はかつての勢いが衰えて数年間は何か中途半端で決め手に欠ける感じの安室ちゃんだったが、その結果J-POPの女王の座を浜崎あゆみに明け渡すこととなる。

2001年には小室哲哉プロデュースから離脱、その後もめげることなくマイペースで音楽に取り組んでヒップ・ホップ色を強めるようになってから次第に独自の展開を見せ始める。
このベスト・アルバムはそんな安室ちゃんの今世紀に入ってからの小室プロデュース以後の歩みを振り返ることが出来る内容となっている。

ハッキリ言って小室プロデュース時代の全盛期の頃は大して興味はなかった。個人的に安室ちゃんを面白いと感じ始めたのは、三味線の音色のリフを使ったミッシー・エリオットみたいなわりとハード・コアなヒップ・ホップ色を思い切って押し出した'05年のシングル「Want Me, Want Me」あたりからだ。

小室プロデュースから離れて以降の安室ちゃんはこのようなリズム&サウンド重視の傾向を打ち出すが、これはそれまでの彼女の歌唱力を生かしたポップで華やかなキャリアを考えるとけっこう冒険だったのではないかと思う。
しかし守りに回らずそれまでとは違ったものを模索し自分の信念に従って敢えてこのようなマニアックな方向性を目指していったことは結果的に成功し、そのうちに90年代のファン層とは違った層からもだんだんと支持を得始め、安室ちゃんの人気は持ち直して行く。

そして今年3月に10年振りのヒット・チャートNo.1を獲得した「60s 70s 80s」に行き着くわけだが、マイペースながらも地道な努力が実を結んだ結果となったこのヒットで安室ちゃんが選んだ方向性が正しかったことを証明してみせた。今や第2の黄金期を迎えたと言っていいと思う。

付属のDVDではアルバムと同じ17曲のスタイリッシュで凝った様々なPVが観られるが、ヴィジュアル的にも変化した安室ちゃんが観られるのも興味深い。
ヒップ・ホップ色が強い曲が並ぶ中にバラード系の曲が2、3曲入っているのがちょうどいい感じで清涼剤的な役割を果たしているが、その中でも'04年の「All For You」のPVが海辺をバックにした実に美しくエモーショナルな作りで曲共々和むねえ。
ただ、シングル曲のPV中心なので「Wo Wa」など何曲かアルバム収録曲のPVが収録されていないのが残念。

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またこのアルバムにはヴィダル・サスーンの新CMに起用されている「Do Me More」と、南海キャンディーズしずちゃんが主演を務めたNHKのドラマ「乙女のパンチ」の主題歌「Sexy Girl」の2曲の新曲とDVDにはそのPVも収録されている。
出来ればDoubleとのコラボ曲「Black Diamond」も入れて欲しかったなあ。

私が安室ちゃんのアルバムを買うようになったのはようやく昨年からなので、それ以前のシングル曲がまとめて聴けるため個人的には重宝するアルバムである。





BEST FICTION(DVD付)

BEST FICTION(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント
  • 発売日: 2008/07/30
  • メディア: CD


タグ:安室奈美恵
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大塚愛、宇多田ヒカル、Puffyのニュー・シングル [J-POP]

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今回は先週買って今まで紹介出来ずに後回しにしていたCDをご紹介。
買ったのは邦楽3アーティストの新曲。大塚愛「ロケットスニーカー」、宇多田ヒカル「Prisner Of Love」、Puffy「All Because Of You」のシングル3枚である。
すべて5/21発売で、こーゆー金がない時に好きなアーティストの発売が集中するとツライなあ(苦笑)。

ロケットスニーカー/One×Time(DVD付)

ロケットスニーカー/One×Time(DVD付)

  • アーティスト: 大塚愛,愛,Ikoman
  • 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント
  • 発売日: 2008/05/21
  • メディア: CD

昨年11月発売の「ポケット」以来半年ぶりとなる大塚愛の新曲「ロケットスニーカー」は久々のアップ・テンポの元気溢れる曲。
歌詞は大塚愛の人生観を宇宙的な観点で描いたというものだが、「地球っこ」なんていうフレーズが出て来るのがいかにも彼女らしい。
その歌詞の内容をふまえて作られた付属のDVDに収録されているPVがまたどうやって作ったんだろ?という不思議なPVで面白い。



カップリングが2曲あるうち、両A面扱いの「One x Time」は現在ポンズのCMソングとしてオンエア中の曲。こちらもゆったりふんわりとした大塚愛らしさが出た曲調でなかなかグーである。


Prisoner Of Love(CD+DVD)

Prisoner Of Love(CD+DVD)

  • アーティスト: 宇多田ヒカル
  • 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
  • 発売日: 2008/05/21
  • メディア: CD

宇多田ヒカルのニュー・シングルはアルバム「HERAT STATION」からのシングル・カット曲で、長澤まさみ、上野樹里主演のドラマ「ラスト・フレンズ」の主題歌だが、劇中で流れるこの曲のQuiet Versionが収録されており、PVを収録したDVD付きだったので購入。

ピアノとストリングスだけの演奏によるこのQuiet Version、曲の持つ叙情性が強調されたアレンジでなかなかいいですね。ただこのZARDのアルバムみたいなジャケはもうちっと何とかならなかったのかね?それだけが不満だ。(ファンの方には申し訳ないけど、私、ZARDは大の苦手^^;)


All Because Of You(初回生産限定盤)(DVD付)

All Because Of You(初回生産限定盤)(DVD付)

  • アーティスト: PUFFY,Butch walker,奥田民生,Avril Lavigne,Kara DioGuardi,斉藤有太
  • 出版社/メーカー: キューンレコード
  • 発売日: 2008/05/21
  • メディア: CD

最後がPuffyの新曲「All Because Of You」
この曲はアヴリル・ラヴィーンと彼女のアルバムのプロデューサー、ブッチ・ウォーカーとの共作による全編英語の曲。
ブッチ・ウォーカーは昨年出したパフィのアルバムにも曲を提供しているが、今やインターナショナルに活動するPuffyだからこそ実現した曲だ。

ただ、楽曲の出来としてはちょっとフックがなく印象が弱い気がする。正直ヒット性という面では微妙だなあ。案の定、オリコンでのチャート・アクションを見てもあんまり芳しくないみたいである。残念。
カップリングの「フロンティアのパイオニア」は現在カゴメ野菜生活のCMに使われている曲で、作詞・作曲はパフィ育ての親・奥田民生である。さすがにこちらの曲の方がパフィらしさがよく出ていて耳馴染みがいい。



このシングルの初回限定盤にもDVDが付いているが、こちらには昨年12月19日にSHIBUYA-AXで行なわれたライヴから4曲が収録されている。
なお、今後発売予定のあと2タイトル出るパフィのシングルの初回盤に付くDVDには、このライヴからの映像が収録され、3枚全部を購入するとこの3枚を収納出来る二人のサイン入りのコレクションケースが抽選で100人に当るという特典が付くので、ファンは要チェック。



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宇多田ヒカル「HEART STATION」 [J-POP]

待ってました!のヒッキーの新作「HEART STATION」が本日発売になったので、早速買ってきましたよん。

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買ってみたら、なんとオビが2枚付いていた。国内盤には珍しいミステイク。
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1月にこのブログでやった昨年のアルバム・ベスト10で「Flavor Of Life」を取り上げた時にもちょっと書いたが、昨年離婚してからの宇多田ヒカルが音楽に取り組む姿勢や楽曲そのものに何か背負っていた荷を下ろしたかのような開放感や勢いを感じるのだが、やはりこれは離婚が転機になっているのだろう。あるいはその痛手から音楽に逃れようとする姿勢の表れなのかも?
シングル曲がドラマの挿入歌やCMタイアップによって大量にオンエアされたため耳にする機会が多かったせいか、なおさらこのアルバムに至るまで精力的に音楽活動を続けてきた印象を持ってしまう。

兎に角離婚前と後とでは何かが違う。いろんな意味で成熟に向かっているというべきか、このアルバムでは明らかに離婚の痛手からインスパイアされたと思しきバラード曲「Flavor Of Life」以外に翳りや曇りを感じず、前作あたりに比べるとスコーンとひとつ突き抜けた印象である。
とはいうものの、基本的には歌謡R&Bとも言うべきいつものヒッキー節。しかもかなり出来はいい。

白眉は最新シングルでもある「Stay Gold」「Heart Station」の2曲だが、アルバムの中でこの2曲は際立っている。両方とも歌詞は分かりやすくあんまりヒネリがない恋愛ソングなのだが、逆にそれがダイレクトに響いてくる。メロディの秀逸さは言わずもがなだ。

唯一難点なのはみんなのうたに使われた「ぼくはくま」なんかを入れちゃったことだ。ハッキリ言ってこの曲だけ浮いているのである。
決して悪い曲ではないのだが、こんな童謡みたいなのがポツンと1曲挟まっているというのはアルバム全体の印象を考えた場合どうなのかなあ。

まあ全体的には全く期待を裏切らない出来だった。個人的にはファーストの次くらいに好きです。



HEART STATION

HEART STATION

  • アーティスト: 宇多田ヒカル
  • 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
  • 発売日: 2008/03/19
  • メディア: CD



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安室奈美恵「60s 70s 80s」 [J-POP]

あのヴィダル・サスーンのCMを観て以来、発売を待っていた安室ちゃんの3曲入りシングル「60s 70s 80s」を買ってしまった〜^^;

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TVでこのうち2曲のPVを使用したCMが大量にオン・エアされているのでみなさんもすでにご存知だろう。
タイトルどおり、60年代、70年代、80年代の音楽をモチーフにした3曲が収録されているが、60年代をモチーフにした「New Look」SUPREMES「Baby Love」をサンプリングしたポップなモータウン風。
メロディも「Baby Love」をベースにしたもので、原曲を知っていれば思わずニンマリの曲である。



70年代風の「Rock Steady」Aretha Franklinのヒット曲「Rock Steady」をサンプリングしたファンキー・チューン。



CMにはまだ使われていないが(これからON AIR予定)、80年代をモチーフにした「What A Feeling」は映画「フラッシュダンス」の挿入歌として大ヒットしたIrene Caraのあの「What A Feeling」をサンプリングしたファンキー・ディスコである。



初回盤はこの3曲のフル・サイズのPVを収録したDVDとの2枚組。それぞれのPVの中で様々なヘア・スタイル、メイク、ファッションに身を包んだ安室ちゃんの七変化が観られる。
安室ちゃんが着ているすべての衣装は映画「プラダを着た悪魔」やTVの「Sex And The City」の衣装も担当したというパトリシア・フィールド、ヘア・スタイリストにはパリコレで活躍中だというオーランド・ピタという二人の美の請負人が担当。
3本それぞれがとてもスタイリッシュに美しく仕上がっており、短編映画のようなオシャレな作りにもなっていたりして、かなりお金がかかっているのがわかるPV集だ。

それぞれの楽曲の良さ、PVの出来ともども、ファンならずともこれはオススメです。

*3曲のPVのフル・ヴァージョンが高画質・STEREO高音質でVIDAL SASSOONのサイトで観られます(「What A Feeling」は近日公開)。メイキングも観られます。

3/13 追記;
「New Look」の元ネタになっている「Baby Love」をご存じないという方が約1名おられるので(akoさん、あなたね^^)、映像張っときます。






60s 70s 80s(DVD付)

60s 70s 80s(DVD付)

  • アーティスト: 安室奈美恵,Michico,T.KURA,MURO,大沢伸一
  • 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント
  • 発売日: 2008/03/12
  • メディア: CD



タグ:安室奈美恵
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黒人演歌歌手、ジェロ [J-POP]

ちょっと以前になるが、深夜のとあるテレビの音楽番組を観ていたら、そこの注目新人の紹介コーナーだったか何かで、一人の大変ユニークな新人男性歌手が紹介されていて驚いた。
すでに話題になっているのでご存知の方もおられるかもしれないが、彼の名前はジェロ。日本人の祖母を持つアフリカ系アメリカ人で、2/20に「海雪」という曲でデビューするのだが、タイトルからお察しのとおり、黒人歌手であるにも関わらずこれがコテコテの演歌なのである。

海雪

海雪

  • アーティスト: ジェロ, 秋元康, 山口洋子
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2008/02/20
  • メディア: CD

 日本人である祖母の影響を受け、幼少の頃より演歌を聴きはじめたというジェロ。名門ピッツバーグ大学に進学し、周囲から将来を嘱望されながらも、2003年ついに“演歌歌手”になるため来日(来日2ヵ月後には『NHKのど自慢』に出場し合格)。コンピュータ・エンジニアとして仕事をする一方で、各地のカラオケ大会などでアマチュア演歌歌手として精力的に活動を続けているところを、ビクターエンタテインメントがスカウト。2年に及ぶヴォーカル・トレーニングを経て、今回のデビューへ至ったとか。大好きな祖母を喜ばせるべく歌っていた演歌、いつの間にかその魅力の虜となってしまっていた彼の歌声の素晴らしさたるや“日本人としか思えない”驚きと感動が!
(「CD Journal」より抜粋)

という上記のようなプロフィールを持つ異色すぎるほど異色の新人なのである。
黒人歌手=ラップ、ヒップ・ホップ、ソウル、といったステレオタイプの図式からはおよそ想像がつかない、まさかの演歌というそのギャップがまず面白いが、これが実力も半端ではない。

お聴きのとおり、出だしのアレンジこそヒップ・ホップ風だが、メロディそのものは演歌。
コブシがコロコロ回るようなタイプのド演歌ではないし、ジェロの歌唱法もそういうものではないが、歌唱力は十分である。日本語もまったく違和感がなく完璧。実は日本語はペラペラだという。
曲だけを聴く分にはこれを外国人が歌っているとは到底思えないほどだ。
曲もいいと思ったら、作詞秋元康、作曲は宇崎竜童である。

個人的には間にラップを入れたりしてもっとヒップ・ホップに近づけたアレンジにするなど、従来の演歌のイメージを覆すほどの冒険をしてもよかったかも、と思う。デビュー曲ということでリスクを避けた結果わりとまともな形に落ち着いたのだろうが、それは次作以降に期待しよう。

アフリカン・アメリカンが持つソウルと、日本人の魂とも言うべき演歌とのある意味似た者同士のコラボレーションによる斬新なアプローチ。
もはやマンネリ化・様式化してしまった演歌界に風穴を開けるか、ジェロ?!
演歌はあんまり好きなジャンルではないが、面白いので今後も注目していきたい。


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タモリの紙ジャケと日本のお笑い [J-POP]

タモリの'70年代後半から'80年代初頭にかけて発売されていた3枚のアルバムが紙ジャケ化され12月に発売されることがすでにあちらこちらのブログで話題になっているが、私もタモリのアルバムは今回の紙ジャケ化のリストには入っていない、発売中止の憂き目にあった「タモリ3」しか持っていないので、これはちょっと楽しみである。

タモリ

タモリ

  • アーティスト: タモリ
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2007/12/19
  • メディア: CD


タモリ2

タモリ2

  • アーティスト: タモリ
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2007/12/19
  • メディア: CD


ラジカル・ヒステリー・ツアー

ラジカル・ヒステリー・ツアー

  • アーティスト: タモリ
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2007/12/19
  • メディア: CD


「ラジカル・ヒステリー・ツアー」は正統派の歌ものだが、これ以外の2枚が4カ国語マージャン、北京放送、ソバヤなどの当時のネタを収録したものだ。20代や30代前半くらいの人はすでに昔の過激で毒を含んだネタをやっていた芸人としてのタモリを知らない人がほとんどだろう。
抱腹絶倒のネタがいっぱい詰まった廃盤になって久しいアルバムがこうして紙ジャケとして復活するというのは、芸人タモリを世間に改めて知らしめるいい機会だと思う。

実はタモリのアルバムにはこれら3枚以外にもう1枚、冒頭でちょっと触れた「タモリ3」というアルバムがある。

このアルバムは「タモリ2」の前に録音されており、そこに一部新たに録ったものを加えた内容となっている。
その内容は戦後からこのアルバムが発売された'81年当時までの日本歌謡史を数々の名曲のパロディを交えながらドキュメンタリー仕立てで展開するというものだ。
「リンゴの唄」→「サンゴの唄」、「野球小僧」→「おキュウ小僧」、「スーダラ節」→「セーケメ節」、「いつでも夢を」→「伊豆でも梅を」など、タイトルを見ただだけでも可笑しい曲が満載なのだが、ところがこれらの昭和の名曲をパロった楽曲があまりにも原曲に似過ぎていたため、パロディを理解しないアタマの堅いJASRACやレコード協会、レコード会社によって著作権問題を盾に発売を阻止されてしまったのである。

こうなった原因として、写真家マッド・アマノ氏が当時写真週刊誌に連載していたパロディ写真の著作権をめぐる裁判や、台頭し出した貸しレコード業界と既存レコード・メーカー側との対立という、レコード業界がピリピリとナーヴァスになっていた時代背景があったからだと言われている。

しかし、レコード店の新星堂が予約オーダー35,000枚限定でこのアルバムを発売することとなり、何とか世に出すことは出来た。しかしこれもすぐに数社のレコード会社からのクレームによりそれ以降の発売を断念、ついには廃盤となってしまったのである。
もうとっくに熱りも冷めた時期だろうと思うのだが、実際はそうも行かなかったようで今回紙ジャケ化が見送られたことは大変残念である。メチャメチャ笑えるんだけどなあ。

ここでついでに芸人としてのタモリを改めて見つめ直してみると、彼が大変にユニークな存在だったことに改めて気付かされる。
'70年代半ばにアイ・パッチの芸人タモリが登場して以降、日本のお笑いは確実に変わった。まさに笑いのニュー・ウェーヴ到来だった。
師匠というものを持たないタモリの芸は素人芸を極め尽くした末に生まれたもので、それは漫才などのように芸人が師匠に付いて修行を積んで身につけた従来の"芸"としての笑いや台本のあるお笑いを否定する笑いで、現在のお笑い文化の基礎を築くものでもあったのである。

自分の持ちネタ以外にもバラエティ番組やトーク番組で、芸人ではない役者や歌手、タレントからキャラを引き出し、イジることで偶発的に生まれる笑いを最初にお笑いシーンのメインに持って来たのが彼である。
言い換えれば、芸人の"芸"としての笑いとは全く質が異なる、素人が偶然に生む刹那的な笑いの面白さをタモリはテレビ的エンタテインメントに変えてしまったのだった。

同時に、これ以降芸人も漫才などの持ち芸だけが優れていてもダメで、バラエティ番組でアドリブでも笑いが取れるセンスとキャラを要求され、それが出来ないといくら実力があってもテレビ的には使い物にならない時代になってしまった。ネタ以外に芸人自身が面白くなくてはダメなのである。

現在タモリが敷いたレールの上を天才的お笑いセンスを駆使して第一線で突っ走っているのが明石家さんまだが、彼を中心に今やお笑いの主流はネタ番組とともにバラエティ番組における素人レベルな笑いがテレビのお笑いの中心となった。

プロでなくてもその辺の素人でも面白ければ人を笑わせることは出来る。お笑い界に対する功罪はあるものの、面白けりゃ素人でもいいじゃん、というコロンブスの卵的な発想でタモリは素人レベルの笑いをプロの舞台へ押し上げた。
これをお笑い文化の退廃と見る向きもあるが、ある意味素人が偶然に巻き起こす笑いこそお笑いとして行き着くところまで行き着いた究極の笑いであり、これの前では従来の日本のお笑い同様、欧米のスタンド・アップ・コメディなども旧態依然としたショー・ビジネスとしてのお笑いに過ぎない。
そういう観点では現在の日本のお笑い文化は世界でも例を見ない最も進化した形態なのかも知れないと思う。なんか話が大袈裟になったけど(笑)。
くだらなくてバカバカしい面もあるが、私は概ねそんな今の日本のお笑いを面白いと感じている。

今や「笑っていいとも!」など、バラエティ番組の司会者というイメージの方が強く、もう20数年タモリがテレビでネタを披露する機会がないわけだが、そのネタが満載のアルバムが聴けるのはうれしい。
紙ジャケの発売が楽しみだが、なんとローラ・ニーロの紙ジャケと同じ発売日なんだよなあ。どっからお金出そうか・・・。


タグ:タモリ
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