Dave Brubeck Quartet「Take Five」：rolling beat blog　：So-net blog

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MUSIC MAGAZINE 5月号のも..｜「上を向いて歩こう」US盤7インチ・シン.. ブログトップ

Dave Brubeck Quartet「Take Five」　[Jazz] [編集]

前回の記事に書いたとおり、このところのワタシはももクロちゃん祭りで（笑）、ほぼももクロちゃんしか聴いてません。

そんな中、最近始まったTVドラマで「TAKE FIVE」というドラマがあり、これが正義の泥棒軍団（唐沢寿明他）vs それを追う警察（松雪泰子他）というけっこう面白いドラマなんですが、そこで使われている音楽もドラマのタイトルにもなっているデイヴ・ブルーベック・カルテットの「Take Five」。ジャズを知らなくてもこの曲は誰もが知っているであろう超有名曲です。

そこでこの曲が急に聴きたくなり、ももクロちゃん祭りを一時中断してこのゴールデン・ウィークの休み中にこの曲が収録されている'59年リリースのジャズの名盤「TIME OUT」のアナログ盤をちょっと引っ張り出して気分転換に久しぶりに聴いてみました。

リーダーのデイヴ・ブルーベック(p)は昨年の12月5日に惜しくも亡くなってしまいましたが、実はその時にここで取り上げようと思いつつ、忙しくて取り上げられずにいました。

4分の5拍子という変調子を使った当時のジャズとしては実験的な曲で、作曲したのはグループのサックス奏者、ポール・デズモンド。
この曲は白人によるウェスト・コースト・ジャズの代表曲でもありますが、実はワタシは基本的にはこのウェスト・コースト・ジャズというものがあんまり好きではありません。
汗が飛び散るようなソウルを感じるイースト・コーストの黒人ジャズに比べると白人のジャズは泥臭いところがなく上品過ぎてどうもダメなんです。

名盤ガイドに載っているアルバムを手当り次第に集めていた20数年前のジャズ・ビギナーの頃、何枚かウェスト・コースト・ジャズの名盤と言われるものも買いましたが、どれもこれも甘ったるくて黒人ジャズにあるような”ソウル”をあまり感じず、その後これらのほとんどは中古屋行きになりました。

この「TIME OUT」もソウルとかではなくインテリ白人ジャズマンがアタマで考えました、的なところがハナに付く部分もありますが、例外的にこのアルバムはワタシが何とか聴ける数少ない白人ジャズのアルバムです。

上の写真にあるとおり、ワタシはこのアルバムはUS Columbiaのオリジナルstereo盤（写真右）と、セカンド・プレスのmono盤との2枚を所有しています。
お分かりのとおりファースト・プレスとセカンド・プレスではジャケ・デザインが異なるのですが、こちらがファースト・プレスのstereo盤のオリジナル。mono盤ももちろん存在します。

レーベルもオリジナルの6 eyesレーベル。

セカンド・プレスでは後年「Take Five」が好評を得たため、その曲名をフィーチャーしたものに変えられました。もちろんこのジャケのstereo盤も存在します。

恐らく'60年代初期〜中期のプレスで、レーベルは60年代の終わりまで使われた赤いレーベル。ただし"mono"の表記がありません。

ファースト・プレスとセカンド・プレスを分かりやすく並べてみました。

日本でも両方のデザインのものがアナログ、CDともに存在しますが、どうもセカンド・ジャケの方が発売されていた時期が長いようで、そちらの方がよく知られているデザインかも知れません。

背表紙はファースト・プレスは3色のカラー印刷（写真下）ですが、セカンド・プレスでは単色の黒文字（写真上）です。

ファースト・プレスには昔のラーメンどんぶり（笑）に付いていたような中華っぽい模様が入ったスリーヴ付きですが、このスリーヴは'60年代初期に使われていたもののようなので、この盤も恐らくその頃のプレスだと思われます。

音質はどちらも素晴らしいですが、どちらかというとワタシの好みはやっぱりmono盤の方かなあ。中央から突き刺すような迫力がありますね。
白人ジャズには聴きやすいものが多いですが、このアルバムもわりと取っ付きやすくてジャズ初心者にもオススメです。

それにしてもももクロちゃんとジャズを同時に聴くワタシの趣味って・・・。自分でも呆れます（笑）。