「ウゴウゴルーガ」がDVDボックス化

1992年10月〜'94年3月にフジテレビ系列で早朝に放送され、'90年代サブ・カルチャーのひとつとして今や伝説となっているハイパーな子供番組「ウゴウゴルーガ」がなんとDVD化され、予約受注生産のみの9枚組ボックス・セット「ウゴウゴルーガおきらくごくらく15年！不完全復刻DVD-BOX」として発売されるそうです。う〜ん、これは欲しいぞー。予約締め切りが5/31で実際に発売されるのは10/5とちょっと先。
メイン・キャラの子役で当時7歳と8歳だったボケのウゴウゴくんとツッコミのルーガちゃんを中心に、てれびくん、シュールくん、みかんせいじん、プリプリはかせ、さなだせんせいなどの懐かしいCGキャラクターがDVDで蘇る〜！

ウゴウゴルーガおきらくごくらく15年！不完全復刻DVD-BOX（完全予約限定生産）

• 出版社/メーカー: メディアファクトリー
• 発売日: 2007/10/05
• メディア: DVD

当時プロのCGクリエイター御用達のコンピューターだったAmigaを駆使して制作されていたこの番組は全編CGで作られた背景や登場キャラクターと実写との合成によってヴァーチャルな世界観を提示してみせた当時としては画期的なものでした。

なおかつ内容は表向きには子供番組ながら、時折「ピー」が入るような過激発言があったり放送コードギリギリのキレまくりの内容だったり、およそこんな番組に出るなんてことが想像付かないような国内外の超有名人が出演したり、出てくるキャラも不思議だったりお下品だったりと、朝も早よからとってもシュールな、子供番組の既成概念を完璧にブチ壊した毒を含んだヘンテコな番組でした。

子供が観るには理解しがたく、大人から観れば子供番組の体裁を装ったユニークな早朝エンタテイメントという、狙っている視聴者層が曖昧で一見中途半端ないかにもフジテレビっぽい作りが私みたいないい加減な大人にウケたと言っていいでしょう。
実際にははっきりとターゲットが絞り込まれており、子供よりも朝帰りの若者やNHKの堅苦しい情報ニュース番組にはもう飽きた出勤前の大人の視聴者層を狙って作られていたことは明らかです。ウゴウゴルーガ、逆から読むとガールゴウゴウ＝朝帰りのイケイケ・ギャルであるという番組タイトルがそれを象徴しています。

番組キャラのひとり、シュールくん。出て来てはウゴウゴくんとルーガちゃんに2択を迫ります。 「キメテキメテ！ 羽田派の旗揚げとハタハタの唐揚げ、おいしいのはどっち?」

もうひとつこの番組で特徴的だったのが主題歌や挿入歌など音楽にも凝っていたこと。
よく見ると人間の形をした気持ち悪い焼き鳥を食いながら飲み屋で一杯やっている悲哀が漂うサラリーマン・オヤジのCGのオープニング映像（これだけですでに子供番組じゃないっちゅうの）のバックで流れる小金沢昇司のド演歌「俺じゃだめなのかい」をはじめ、現在あの和泉元彌夫人となった羽野晶紀が歌う「ショーガクセー・イズ・デッド」、朝の本放送とは別に番組が夜7時台に生放送で短期間進出していたときの主題歌だったピチカート・ファイヴ「東京は夜の7時」やNOKKO「Crying On Monday」、「早朝爆笑寄席」のコーナーのふたりで、当時入社２年目のフジテレビ・アナウンサー、大坪千夏とまだブレイク前の女芸人、千秋による漫才コンビ、千日前ちなつ・ちあきが歌う近田春夫が楽曲提供した「あきのくりづくしメニュー」などが印象的ですが、番組内の童謡のコーナーで、当時ニューヨーク在住だった漫画家の故・中尊寺ゆつこが地元のプロを目指していた黒人歌手の面々を使いプロデュースしたとってもファンキーでヒップな童謡はチョー・クールだった。ソウルフルなコブシ回しで歌われる新解釈の「ずいずいずっころばし」にアタマクラクラ〜！あんまりすごくてアルバム買ったもんです。もうとっくに売っちゃったけど（笑）。

で、このボックスですが、タイトルでシニカルに"不完全復刻"と謳っているその理由は、番組内で放送されていたアニメ「ノンタンといっしょ」（ちなみにノンタンの声を担当していたのは千秋）やその後ゲームのパラッパラッパーやパフィの一連のCDのイラストなどを手掛けることとなるイラストレーター、ロドニー・アラン・グリーンブラットのCGアニメ「ロドニー・ガイ」などが著作権等の問題で収録出来ないかららしい。これは残念ですねえ。10月の発売までにこの辺がなんとかクリアされることを望みたいですが、何はともあれ、この番組のDVD化は快挙ですね。

ちなみに当時7歳だったルーガちゃんこと小出由華ちゃんは現在22歳の巨乳グラビア・アイドルとして人気上昇中。たわわに育った胸の大きさにあれから15年という時の流れを感じずにはいられません。

小出由華1st写真集 -DEPARTURE-

• 作者:
• 出版社/メーカー: ブレイン・ストーム
• 発売日: 2006/04/28
• メディア: 大型本

※小出由華オフィシャル・ブログ
http://blog.goo.ne.jp/lhuga

※DVDボックス・オフィシャル・サイト
http://www.fujitv.co.jp/video/ugougo/

タグ：ウゴウゴルーガ

コメント 17

よくここまで育ったもんですね＾＾；（どこが...)

なつかしいですね～
みかん星人好きでした＾＾ｖ
by 黒ちゃん (2007-03-03 22:55) 

ほんとによく育ちました（笑）。まさかグラビア・アイドルになるとは予想外でしたね。
私はすぐ泣くトマトちゃんやおやじむしが好きでした。
by MASA (2007-03-04 00:09) 

わたし的には
カリキュラ・マシーン以来の大ヒット！（笑）
出勤前の清涼剤でした＾＾；
by 黒ちゃん (2007-03-04 10:42) 

「カリキュラ・マシーン」こそ脱・子供番組の元祖ですね。この番組があったからこそ「ウゴウゴルーガ」が存在したと言っていいでしょうね。
by MASA (2007-03-04 12:41) 

「ウゴウゴルーガ」、全然見てませんでした。放送されてた当時、「ぴあ」の（今は載ってないけど。）「はみだし」に「ゴーゴー・ガール」のことだと話題になってたのを思い出しました。その当時の朝だと６チャンネルの生島ヒロシの番組を見てたっけ。あれっ、１０チャンネルの「やじうまワイド」だったけ。（よく覚えてません。）
by かず (2007-03-04 22:41) 

まあ、下らないっちゃあ下らない番組だったのですが（笑）、一度観ただけでハマる人はとことんハマる番組でしたね。ご覧になったことがないのなら、この機会に是非DVDを＾＾；
by MASA (2007-03-05 00:08) 

ウゴウゴルーガ、ぼくも見たことありませんが、MASAさんの記事を読んで俄然見たくなってしまいました＾＾
どっかでレンタルしないかなあ（←しねーよ！！）
by parlophone (2007-03-05 00:54) 

完全限定予約販売なのでレンタルはないでしょうねえ。
でも遼さんのような良識がある大人が観ると下らないだけかも知れません（笑）。
by MASA (2007-03-05 02:03) 

こんにちは！

私は観ていたはずです＾＾
てれびくんのぬいぐるみが家にあったのを思い出して探しましたがありませんでした・・・たぶん捨てたかも(>_<)

めざましテレビをやる前にやってたんですよね。その頃は私も「やじうま」を観ていたので、ウゴウゴを観ていた記憶がないんですが、確かにてれびくんのぬいぐるみはありました。

キャラクターの一部を覚えてるってことは観ていたかも知れません＾＾
by 黎 (2007-03-05 10:10) 

15年前というと、黎さんは高校生くらいですね。きっとたま〜に観ていたんでしょうね。ぬいぐるみ、今はお宝かも知れませんよ（そうでもないか・笑）。私も恥ずかしながらシュールくんのキーホルダーやみかん星人のボールペンをなぜか持っていました（笑）。

>めざましテレビをやる前にやってたんですよね。

そうですね。視聴率が良かったにも関わらず、フジがよその民放にならって情報番組を始めたいという意向で（それが「めざましテレビ」）放送終了が決まったそうです。それを知った視聴者から抗議の電話が来まくりだったらしいですよ＾＾。
by MASA (2007-03-05 12:05) 

これ観たらハマりますよ～。
わたしの回りでもけっこう観てるヤツいましたから。
実際、子供よりも大人が楽しんでいたんではないかと思います。

「タケちゃんマン」の適役、サラリーマンも好きでした（笑）
by 黒ちゃん (2007-03-05 21:20) 

東京へ出張に行った時に初めて見ましたが、これは本当にぶったまげました。
「やっぱり東京は進んでるなあ」とマジに思いました（笑）。
最近CS放送の無料放送時間に久々に見ましたが、いま見ても十分に面白い傑作ですね。
by てらだ (2007-03-05 22:06) 

>「タケちゃんマン」の適役、サラリーマンも好きでした（笑）

い、いきなし「ひょうきん族」ですか？（笑）
あれも数年前にDVDが出てますよね＾＾。「ラブユー貧乏」が観たいです。
by MASA (2007-03-06 01:04) 

てらださん、お久しぶりですねえ＾＾。
てらださんの地元では「ウゴウゴルーガ」は放送されてなかったんですか。残念ですね。CSで再放送やってるようですね。観たいなあ。
by MASA (2007-03-06 01:07) 

最近ちゃんとしたネタの笑える番組が無いですよね。
ウゴウゴルーガが最後のような気がします。
今考えると、
この番組のスタッフはわたしくらいからMASAさんの世代なんじゃないかと思います。
「ひょうきん族」「サタデーナイト・クラブ」「モンティパイソン」
手本になってるんじゃないかと...
わたしの気のせいかもしれませんけど＾＾；
by 黒ちゃん (2007-03-06 20:58) 

ありゃ＾＾；；
「サタデーナイト・ライヴ」でしたね＾＾；
by 黒ちゃん (2007-03-06 22:35) 

「ひょうきん族」の影響はよく分かりませんが、短いネタを詰め込んだオムニバス的な展開は「モンティ・パイソン」だし、コントや音楽ライヴがあったりしたのは（ジャミロクワイがライヴやったことありましたよね！）「サタデー・ナイト・ライヴ」っぽいですね。チーフ・プロデューサーの桜井郁子さん（てれびくんの声もやってた人）は私と同世代らしいので、こういった番組が頭にあったのは想像に難くないですね。
by MASA (2007-03-06 22:38)