「ダヴィンチ・コード」を観る [映画・BD・DVD]
高知県に移動して2日目の今日はOFFでした。
で、ヒマつぶしに高知のイオン内にあるタワー・レコードへ行き、ブライアン・イーノ・プロデュースのポール・サイモンの新作「SURPRISE」、2年ほど前に出ていて買いそびれていたボニー・レイットなどCD4枚を購入。
ついでに同じイオンの中にある東宝シネマズで、話題の「ダヴィンチ・コード」を観ました。
ほんとは私のお気に入り邦画の1本である「下妻物語」の中島哲也監督作品の新作ということで「嫌われ松子の一生」が観たかったのですが時間が合わず、しょうがないので「ダヴィンチ・コード」にしました。でも今日は1日のファースト・デイということで、\1,000で観られたからよかったっ＾＾。
しかしこれがですねえ、思ったとおりビミョーな作品です（笑）。手放しで絶賛というほど面白いわけでもなく、サスペンス映画のわりに緊張感に乏しい映画でした。
数年前にこの原作本がベスト・セラーになり早々に映画化も決定していましたが、私はこの原作を読んでいません。でも映画公開前にTVで放送されていたこの映画をからめたダヴィンチの特番を観ていたので、大体の内容とマグダラのマリア、テンプル騎士団などについての予備知識があったためそれほど分かりづらいということはありませんでしたが、何の予備知識もなしで観に行くとついて行けない部分があるのは確かですね。観終わった後の観客数人から「むずかしくてよく分かんなかったなあ」なんて声もチラホラ耳に入ってきましたし、派手なアクション・シーンがあるわけでもないので空前の観客動員数というわりに観た人の評判があまりよくなく、原作本に比べると物足りないという意見もずいぶん目にします。
映画としてはセリフでの説明が多すぎるために、まるで火曜サスペンスかなんかみたいな冗長な感じがあるのがイタダケナイですね。「なにぃ！？」と驚かせるような意外性にも乏しいし、それどころか先が読めちゃう展開だったりするので、評判が芳しくないのもよく分かるような気がします。トム・ハンクスをはじめジャン・レノ、「アメリ」のオドレイ・トトゥ、イアン・マッケランといういい役者さんたちが出ているのに惜しい映画だなあと思いました。
あ〜あ、やっぱり「嫌われ松子の一生」にするんだった。
写真はサントラ盤「嫌われ松子の歌たち」。
去年島根県松江市の東宝シネマで「フライトプラン」を観た時にフィルムの状態と音響にガッカリ、という感想を書きましたが、この高知の東宝シネマはなかなかよかったですねえ。
キャパ自体はそんなに大きくない劇場でしたが、座席はゆったりしてるし音響も立体感バツグンのサラウンドで、センター・チャンネルの音をスクリーンの裏にあるセンター・スピーカーだけからでなく、ファントム・モードで立体的に鳴らしていたのでセリフが引っ込んでおらず観ているすぐ手前に聴こえ、音質自体もよかったです。こんなのは初めてですね。
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MASAさん、ぼくも『ダヴィンチ・コード』どうしようかなあ～と思っていたクチです。
やっぱりイマイチでしたか(笑。
ところで先日TVで『下妻物語』見ました。
『嫌われ松子～』公開記念のタイアップですかね？
MASAさんが推薦されていたとおり、とてもおもしろい映画でした＾＾
液晶ディスプレイではなかなか厳しい画面もあったんですが、
DVDの画質はどうでしたか？
by parlophone (2006-06-02 01:37)
評判倒れっていうやつですね「ダヴィンチ・コード」は（苦笑）。
「下妻物語」私はうっかり観忘れましたが、面白かったでしょ、ね？
お察しのとおり「嫌われ松子」公開前の宣伝効果を狙った放映だったようです。両方ともTBSが制作に名を連ねている映画ですからね。
>液晶ディスプレイではなかなか厳しい画面もあったんですが、
DVDの画質はどうでしたか？
うちのTVで観る限りではDVDの画質自体は10点満点中9.5くらいでほぼ文句のないかなりキレイな画質ですよ。地上波放送ならやはりDVD並みとは行かないでしょうし、液晶ディスプレイの場合、早い動きについて行けないという弱点がありますから、けっこうそういうシーンもある映画なので、その辺が厳しかったんじゃないですかね？
by MASA (2006-06-02 23:01)
ずいぶん古い記事へのコメントになりますが・・・（笑）
昨日、うちの母と電話で話していたら突然
「あんた、"嫌われ松子の一生"の映画のほう、観た？」といきなり。
「いや、観てない。ドラマだけ１話くらい見たことがある」って答えたら
「バッカねぇ、内山理名がやってるドラマ、あれはひどいわよ。どれだけ松子が
不幸かっていうのを追ってるだけで、あれは原作の空気を全く伝えてない！
それがねぇ、私、この前、上下巻で出ている原作本を読んだんだけど、本当
面白いのよ！こんど貸すから。なのでこの映画のほうはどうなのかなぁと
思って。評判良かったみたいだから」 と・・・・。
この前MASAさんがコメントでおっしゃってたことをそのまま言ってたので
笑いました。＾＾
なので、映画のほう、やっぱり観てみよう！って思いました。
本は、読まないと済まなそうなので、近日中に読むことになるでしょう・・・
うちの母って、結構感覚が若いんです。まあ布施明のイマジンに感動する
程度のレベルですがね（笑）
ところで、最近の「文春きいちご賞」（アメリカのラズベリー賞をパロった、
最悪映画に与える賞）で堂々、ダヴィンチ･コードが入ってましたね。
ちょっとザマーミロって思った。
「大々的に宣伝をしてるから、興行成績がいいからってスゴイ映画なわけ
じゃない」というのは往々にしてあるんですよね。
だいたい、テレビ局がタイアップして宣伝してるような映画にはロクなもんが
ない。
ロードショーのＰＲのＣＭで、その辺の短大生ふうな女の子２人組とかが
声を揃えて「人生で一番泣きました！」とか「純愛、サイコー！感動です！」
とか、安っぽい感想を叫んでるようなやつは、だいたい期待できません。
おまえら程度の短く浅い人生で一番泣いたからって、大した説得力ねーよ！
っていつも悪態ついてます（笑）
また長コメになりスミマセン。
by milk_tea (2007-01-23 11:33)
さすがmilkさんのお母さま、感性がスルドイですねえ。
映画や原作本と比べて、テレビ版は暗さをユーモアで語るという視点がほとんどなかったので、単なるメロ・ドラマにしかなってなかったんですよね。私も原作は読んでいないのでよく知りませんが、一風変わった小説みたいですよ。じゃなきゃ映画化までしませんよね＾＾。
milkさんがどういう感想を持つかが気になりますが、とにかく映画版の方是非ご覧下さい。ついでにこの監督の前の作品の「下妻物語」もメチャクチャ面白いですよ。こっちの方を先にオススメしたいくらいです（笑）。TSUTAYAで２本借りちゃおう（^ω^)/
「ダ・ビンチ・コード」はホントに評判倒れの駄作です。スタッフも役者も揃っているのにあそこまでつまんないとはねえ。結局映画っていくら演者や監督が有名でも基本はシナリオがいちばん大事なのね、ということを痛感しただけの作品でした。
>ロードショーのＰＲのＣＭで、その辺の短大生ふうな女の子２人組とかが声を揃えて「人生で一番泣きました！」とか「純愛、サイコー！感動です！」とか、安っぽい感想を叫んでるようなやつは、だいたい期待できません。
まったくですね。てか、あそこまでミーハーにやられるとドン引きです（笑）。観たい映画も観たくなくなるってもんだ。ああいう宣伝は逆効果なのでやめて欲しいですねえ。
by MASA (2007-01-23 22:29)