やっと到着!David Bowie「The Next Day」アナログ盤+CD [Analog]
CDのリリースから遅れること約半月、この度やっとデヴィッド・ボウィ10年振りの新作「The Next Day」のCD付きアナログ盤が到着しました。
'77年のアルバム「HEROES」をおちょくったようなジャケ・デザインには恐らく誰もが最初に見た時冗談かと思ったことでしょうが、裏ジャケもしかり。
アナログ2枚組で、ジャケは見開きジャケ。
2枚のアナログ盤はそれぞれ異なるデザインのスリーヴに入れられ、CDも付いています。
DISC 1のスリーヴの裏には全曲の歌詞が、DISC 2のスリーヴの裏には参加ミュージシャンなどのクレジットがビッシリと書かれています。
音質はキンキンするような硬い音質のCDよりもアナログ盤の方がまろやかで疲れない音です。
レーベル外周部分には"MASTERDISK AD"という刻印があります。
肝心のアルバムを聴いた感想ですが、いやあ、参りました。なるほどねえ、すでに購入済みのみなさんが絶賛しているのも納得です。
実は10年振りということで心待ちにしていた反面、'95年の「OUTSIDE」あたりからボウィの意欲的な姿勢がどこかで空回りしてアルバムの完成度にあまり反映されていない状態が続いていたし、今年の1月に何の前触れもなく突如として発表された新曲「Where Are We Now?」を最初に聴いた時にもあまりピンと来なくて、またこんなどこか倦怠感のあるいまいちな感じなのかと思い、ぶっちゃけ今回も過度な期待はしないでおこうと思っていました。
ところがどっこい、到着したアルバムを聴いてみると意外や意外、驚きのひと言。やっぱりこの人はただものじゃなかった。
'04年頃に心臓疾患で倒れ、その後約10年間音楽活動休止を余儀なくされたボウィですが、その間よっぽどフラストレーションが溜まっていたのか、それを一気に吐き出したかのような充実振りに意表を突かれました。
まずどの曲もよく出来ている。全体的には'70年代を彷彿させるような久しぶりにロック色が強い印象で、「Where Are We Now?」で受けた枯れた感じはほとんど皆無どころか、けっこうアグレッシヴ。
同時に曲調はキャッチーなものからヘヴィなものまでバラエティに富んでおり、サウンドはブライアン・イーノと作り上げたベルリン3部作の頃の音を思わせるような懐かしい感触があります。
10年のブランクなど微塵も感じさせないこの充実した出来映えに聴いていて思わず涙が出そうなほど感動しました。
パロディなのかオマージュなのかはたまた手抜きなのか分からないユニークなジャケ・デザインは「The Next Day」というアルバム・タイトルどおり、自分の過去の音楽的歴史を否定することなく、そこを踏まえて現在〜未来へ繋がるという、ここから新たな気持ちで一歩を踏み出すことを表現したものでしょうか。
いやあ、それにしてもこれは10年待たされた甲斐があったというか、さすがボウィというか、印象としてはグラム時代以降の'70年代の諸作に近いもので、名作だらけのあの時代のアルバムと比較してもそれほど遜色がないと言ったら言い過ぎでしょうか。
少なくともいまいち冴えないアルバムを連発していたここ20年あまりがウソのようなクオリティであることは確かで、久しぶりに納得の完成度です。この期に及んでこんなアルバムを出すなんて全く予想外。
そして彼の才能が枯渇することなくいまだに音楽に対して意欲的に取り組む姿勢に安堵すると同時に、御年66才にしてここまでのアルバムを出せることに脱帽です。
'77年のアルバム「HEROES」をおちょくったようなジャケ・デザインには恐らく誰もが最初に見た時冗談かと思ったことでしょうが、裏ジャケもしかり。
アナログ2枚組で、ジャケは見開きジャケ。
2枚のアナログ盤はそれぞれ異なるデザインのスリーヴに入れられ、CDも付いています。
DISC 1のスリーヴの裏には全曲の歌詞が、DISC 2のスリーヴの裏には参加ミュージシャンなどのクレジットがビッシリと書かれています。
音質はキンキンするような硬い音質のCDよりもアナログ盤の方がまろやかで疲れない音です。
レーベル外周部分には"MASTERDISK AD"という刻印があります。
肝心のアルバムを聴いた感想ですが、いやあ、参りました。なるほどねえ、すでに購入済みのみなさんが絶賛しているのも納得です。
実は10年振りということで心待ちにしていた反面、'95年の「OUTSIDE」あたりからボウィの意欲的な姿勢がどこかで空回りしてアルバムの完成度にあまり反映されていない状態が続いていたし、今年の1月に何の前触れもなく突如として発表された新曲「Where Are We Now?」を最初に聴いた時にもあまりピンと来なくて、またこんなどこか倦怠感のあるいまいちな感じなのかと思い、ぶっちゃけ今回も過度な期待はしないでおこうと思っていました。
ところがどっこい、到着したアルバムを聴いてみると意外や意外、驚きのひと言。やっぱりこの人はただものじゃなかった。
'04年頃に心臓疾患で倒れ、その後約10年間音楽活動休止を余儀なくされたボウィですが、その間よっぽどフラストレーションが溜まっていたのか、それを一気に吐き出したかのような充実振りに意表を突かれました。
まずどの曲もよく出来ている。全体的には'70年代を彷彿させるような久しぶりにロック色が強い印象で、「Where Are We Now?」で受けた枯れた感じはほとんど皆無どころか、けっこうアグレッシヴ。
同時に曲調はキャッチーなものからヘヴィなものまでバラエティに富んでおり、サウンドはブライアン・イーノと作り上げたベルリン3部作の頃の音を思わせるような懐かしい感触があります。
10年のブランクなど微塵も感じさせないこの充実した出来映えに聴いていて思わず涙が出そうなほど感動しました。
パロディなのかオマージュなのかはたまた手抜きなのか分からないユニークなジャケ・デザインは「The Next Day」というアルバム・タイトルどおり、自分の過去の音楽的歴史を否定することなく、そこを踏まえて現在〜未来へ繋がるという、ここから新たな気持ちで一歩を踏み出すことを表現したものでしょうか。
いやあ、それにしてもこれは10年待たされた甲斐があったというか、さすがボウィというか、印象としてはグラム時代以降の'70年代の諸作に近いもので、名作だらけのあの時代のアルバムと比較してもそれほど遜色がないと言ったら言い過ぎでしょうか。
少なくともいまいち冴えないアルバムを連発していたここ20年あまりがウソのようなクオリティであることは確かで、久しぶりに納得の完成度です。この期に及んでこんなアルバムを出すなんて全く予想外。
そして彼の才能が枯渇することなくいまだに音楽に対して意欲的に取り組む姿勢に安堵すると同時に、御年66才にしてここまでのアルバムを出せることに脱帽です。
Next Day(LP+CD) [12 inch Analog]
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 2013/04/02
- メディア: LP Record
ザ・ネクスト・デイ デラックス・エディション(完全生産限定盤)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2013/03/13
- メディア: CD
おぉ!MASAさんもデヴィッド・ボウイ買いましたか!しかも、アナログ盤とは。
デヴィッド・ボウイがこんなに若々しい、アッパーな曲を作ってくれるとは正直
考えられませんでしたね。
やはり、同年代~少し先輩のボブ・ディラン、ポール・サイモン、ニール・ヤング
などがここに来て、年齢を感じさせない素晴らしいアルバムを発表している事
に刺激を受けたのでしょうか?
by OASI-Z (2013-04-08 22:01)
OASI-Zさん、どーもです。
いやあ、意外にもクオリティが高いので、そういう意味では見事に予想を裏切られましたねえ。素晴らしいです。
ディランとニール・ヤングはほぼ門外漢なので聴いてないのですが(恥)、ポール・サイモンは去年出したアルバムも素晴らしかったし、この人も未だに意欲的なアルバムをリリースし続けてますね。
こういう前向きな姿勢を崩さないベテラン・アーティストには全く脱帽です。
by MASA (2013-04-08 23:22)