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GO-GO'S「BEAUTY AND THE BEAT」 [Rock / Pops]

MCMLXV_65さんのブログのこの記事yukky_zさんのブログのこの記事で、'90年代に再結成されてツアーなどを行っていたGO-GO'Sが2度目の解散をするというニュースを知り、失礼ながらまだやってたのが意外だったのですが、それにしても解散は残念だなあ、と思います。

GO-GO'Sは私も大好きだったバンドで、'94年に出したコンピ盤「RETURN TO THE VALLEY OF THE GO-GO'S」や'01年リリースの「GOD BLESS」といった再結成後のアルバムも含め、ベスト盤以外はすべて持っているほどのファンです^^。

どのアルバムも好きですが、中でも「女性だけのロック・バンドは売れない」という長年の業界のジンクスを破り、女性バンドとして史上初の全米No.1を獲得した'81年のデビュー・アルバム「BEAUTY AND THE BEAT」は思い入れがある懐かしい1枚です。

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このアルバムも国内盤が出るんだか出ないんだか分からない一般的にはまだ知られていない頃に当地のタワレコに入荷していた輸入盤を見つけ、何の情報もないままジャケ買いしたのが出会いです(笑)。
ちなみにこのアルバム・タイトルは明らかに「美女と野獣(BEAUTY AND THE BEAST)」のモジリでしょう。

実はこのアルバムのUS盤にはジャケが2種類あり、日本やその他の国では下のブルーのジャケでリリースされました。

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私はいちばん上のジャケの方を買いましたが、その理由は上のジャケの方が数が少なく青い方のジャケの印刷ミスか?と思うような色使いが怪しげだったから(笑)。でもなぜ2種類出す理由があったのかはナゾです。
またこのアルバムはポリススチュワート・コープランドの兄・マイルズ・コープランドが当時設立した新進レーベルのI.R.S.からリリースされています。

このアルバムからは「Our Lips Are Sealed」「We Got The Beat」などがシングル・カットされて大ヒットしましたが、このうち「Our Lips Are Sealed」は実はイギリスで2-TONE / スカ・ブームを牽引していたバンドだったスペシャルズの中心メンバー、テリー・ホールジェーン・ウィードリンとの共作。

この二人にどのような接点があったのかは知りませんが、裏でバンドどうしの繋がりがあったのでしょう。
そのテリー・ホールスペシャルズ解散後に不思議で怪しげなエスニック・サウンドを繰り広げる3人組グループFan Boy Threeを'82年に結成しますが、翌'83年にトーキング・ヘッズデヴィッド・バーンがプロデュースした2nd.アルバム「WAITING」でこの「Our Lips Are Sealed」をセルフ・カヴァーしています。これがGO-GO'Sとはまたひと味違ったいい感じで当時はお気に入りでした。

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'85年に一旦は解散するGO-GO'Sですが、'94年の再結成までのその間メンバーのベリンダ・カーライルジェーン・ウィードリンはソロ活動に入りアルバムを何枚かリリースしています。
商業的な成功で言えば圧倒的にベリンダで、数々のヒットを飛ばしましたが、でも私が好きだったのはグループのヒット曲の多くを書いて音楽的な中心メンバーだったジェーン・ウィードリンの方。

その中でもバンド解散と同じ年の'85年にいち早くリリースしたファースト・ソロ・アルバム「JANE WIEDLIN」はそれほどヒットはしなかったですが、これがいちばん好きです。

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ベリンダのソロ・アルバムに比べて、ジェーンのアルバムはさすがにGO-GO'Sの屋台骨だったこの人ならではという、思わずGO-GO'Sを彷彿させる作風が好きです。
言わばソロになってから数年間までのポール・マッカートニーの曲が思わずビートルズ時代を思い起こさせるのに似ています。



このアルバムは大ヒットには至りませんでしたが、ジェーン・ウィードリンは'88年に出した2nd.アルバム「FUR」からシングル・カットされた「Rush Hour」の全米9位というのが最大のヒットとなっています。

女性バンドとして初の全米No.1を獲得し、のちにバングルズやソロの女性ロッカーたちが進出しやすい道を作ったGO-GO'Sですが、今後はメンバーのソロに期待したいと思います。




Beauty and the Beat

Beauty and the Beat

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: IRS
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

Return to the Valley of the Go-Go's

Return to the Valley of the Go-Go's

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: S.B.K.
  • 発売日: 1994/10/18
  • メディア: CD

Jane Wiedlin

Jane Wiedlin

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: American Beat
  • 発売日: 2009/08/11
  • メディア: CD

Fur

Fur

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Manhattan
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

Waiting

Waiting

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 1996/07/22
  • メディア: CD



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MCMLXV_65

こんばんは、MASAさん。そうそう、この泡だらけのジャケット! 確か実家に日本盤があるハズですが、おそらく青みがかったジャケットだったと思います。これ以降のアルバムも含めてCDでなかなかリイシューされないので、最近では全く聴いたことがないですね。ぜひ、メーカーにはボートラ入りでのリイシューをお願いしたいところです。

ジェーンのヒット曲も『Rush Hour』でしたネ、思い出しました!! 他のメンバーのソロ・アルバムを1枚ずつ持っていたハズなので今度探してみます。でも、やはりオリジナルのGo-Go's、ベスト盤ではなく、きちんと聴いてみたいです!
by MCMLXV_65 (2010-05-03 22:55) 

yukky_z

さっすが自称[GO-GO'Sファン]のMASAさんですね~!
GO-GO'Sが好きだと言うのが充分伝わってきました。
いつもながら解説も分かり易く、凄く勉強になりました。
解散してもソロで活躍して貰いたいですね^^
by yukky_z (2010-05-04 00:33) 

MASA

MCMLXV_65さん、どーもです。
女性バンドならではの決して重たくないポップで軽快なロックなのが好きでした。
GO-GO'Sのアルバムって、とっくにリマスターされたりしていると思ったら、意外にもまだなんですよね。
とりあえず紙ジャケになって欲しいです^^。


by MASA (2010-05-04 01:04) 

MASA

yukkyさん、どーもです。
なんかちょっとマニアックな部分もある記事になってしまいましたが、まあこれくらいGO-GO'Sが好きだということで(笑)。
今後はメンバーそれぞれのソロでの活躍が楽しみです。
特にジェーンとベリンダには期待したいですね^^。
by MASA (2010-05-04 01:15) 

MORE

Go-Go'sのライヴ、みましたよー。意外に(!)演奏は上手でしたが、ベリンダの歌唱力の弱さ(そこが可愛いという意見もありますが)は若干気になったかなあ。
よく比較されるBanglesも全盛期に見ましたが、こっちの方がライヴの腕は一枚上でしたかね。(個人的観測か?)
私もMASAさんと同じく、ベリンダよりジェーン派ですう。(笑)
アメリカ人にしては小柄で人懐っこい性格なところも良かったりして・・・


by MORE (2010-05-08 09:56) 

MASA

さすがMOREさん、GO-GO'Sやバングルズも観てますかあ〜。
世間的にはベリンダの人気の方が圧倒的なんでしょうけど、
同じジェーン派というのがウレシイですね。

メンバーはみんな50過ぎてると思いますが、デボラ・ハリーみたいに60過ぎても頑張っていて欲しいもんです。
by MASA (2010-05-08 15:24) 

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