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TUBULAR BELLS の2009年DELUXE EDITION [Rock / Pops]

ご存知の方も多いが、私はプログレが大の苦手(苦笑)。
Pink Floydの何枚かのアルバムを除くとホントにどれもこれもがダメなんだけど、しかし何事にも例外というものがあるとおり、そんな私でも聴けるアルバムがある。

Mike Oldfieldのデビュー作にして名作である「TUBULAR BELLS」はそんな中の1枚だ。
リチャード・ブランソンが1973年に設立したヴァージン・レコードの第1弾(レコード番号V 2001)がこのアルバムだったのもファンならご存知のとおり。
当時マイクは若干19才という若さで、たったひとりで様々な楽器を操り、2,000回にも及ぶダビングを繰り返して完成させたという力作である。

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このアルバム、というかこの曲が好きなのは'74年に公開されたオカルト映画の元祖「エクソシスト」のテーマ曲にこのアルバムのA面のPart 1の冒頭部分を抜き出して使われたことが大きい。

少女に取り憑いた悪魔を追い出すために悪魔払いの儀式を行うふたりの神父の壮絶な戦いを描いたこの映画は世界中でヒットし、日本でも当時劇場の前に長蛇の列が出来るほどの大ヒットとなったが、私もその列に並んで観たクチである。しかも後ろの方で立ち見だった^^。
私に限らずこの映画のヒットのおかげで当時このアルバムの存在を知った人がほとんどのはずだ。

しかし私は当時このアルバムはFMでアルバム丸ごとをかけた時に聴いただけで買っていないのであまりエラそうには語れない^^;。代わりに実際に映画で使われたサントラ盤のシングルを買った。
これはマイク・オールドフィールドのオリジナルをThe Mystic Soundsというオーケストラがサントラ用にレコーディングした曲で、当時全米チャートを駆け上り、日本でもヒットを記録している。オリジナルよりも演奏が締まった感じがあってなかなか悪くない出来だと思う。

となりは「エクソシスト」のDVD。オリジナル劇場公開版とディレクターズ・カット版の2枚組で出たもの。
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この映画のヒットを受け、オリジナルのこのアルバムにも注目が集まりロング・セラーとなったが、当時はなにせ新興のインディ・レーベルからの発売ゆえ日本での配給先がなかなか決まらず、UK本国での発売から随分遅れてようやく日本コロムビアが配給権を得て国内盤が発売されたのを覚えている。

そんな「TUBULAR BELLS」、今まで続編やリマスター盤、2003年再演盤、紙ジャケと様々なかたちでリリースされて来たが、今度は2009年リマスターのニュー・ステレオ・リミックスと5.1chリミックスを収めたデラックス・エディションが発売されることとなった。
内容はオリジナル・ミックスのCD+ニュー・リミックスCD、それに5.1chリミックスのDVDの全3枚組。
ボックス入りのアルティメット・エディションもあり、これにはアナログ盤とデモ音源や初期ミックス・ヴァージョンを収めたボーナス・ディスクが付く5枚組だそうである。

tubular.jpg

発売はマイクのアルバムの権利が移行したMercury / Universalからで、6/9にUKで発売、国内盤は6/24ということだ。
アルティメット・エディションは¥15,000以上するが、う〜ん、またもやこんな時期にこんなものを出されるのは困るなあ(苦笑)。


実は私が実際に持っているマイク・オールドフィールドのアルバムは'83年の「CRISES」1枚だけ。ゲスト・ヴォーカルにマギー・ライリーを迎えたポップ・チューンでUKで大ヒットした「Moonlight Shadow」が聴きたくて買った^^。それまでのアルバムとは異なりB面に短いポップな曲が並んだ意外性のある異色作だった。

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この曲はその後アニー・ハスラムなど何人かのアーティストにカヴァーされている名曲。ヒットしていた当時はマイク・オールドフィールドもこんなポップな曲が書けるんだー、と驚いたものだ。いつ聴いても爽やかで癒されるなあ〜。




Mike Oldfield

Mike Oldfield

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal
  • 発売日: 2009/06/08
  • メディア: CD

Tubular Bells-2009 Remaster Edition-Deluxe

Tubular Bells-2009 Remaster Edition-Deluxe

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2009/06/09
  • メディア: CD

Crisis

Crisis

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin/Caroline
  • 発売日: 2000/08/15
  • メディア: CD


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コメント 2

ベアトラック

マイク・オールドフィールドだと、いまいち常連さんたちの喰い付きが悪いですみたいですねぇ(苦笑)・・・私は大好きですなんですが。

洋楽LPを初めて買ったのは、中学1年生の時、「チューブラーベルズ」でした。やはり、映画「エクソシスト」の影響です。その後もずっと買い続け、聴き続けていましたが、90年代初めあたりから一服状態です。

25年位前、渋谷公会堂で1回だけのコンサートにも行きました。マナー・スタジオの機材車が、そのまんま駐車してあったのは、ちょっと驚きでした。

ポップな曲の中では、ボニー・タイラーのボーカルをフューチャーした「アイランド」、ホール&オーツのカヴァーの方が売れた「ファミリーマン」も良いですよね。
by ベアトラック (2009-05-17 13:24) 

MASA

ベアトラックさんがマイク・オールドフィールドのファンだったとは意外ですねえ。
初めて買ったアルバムが「チューブラー・ベルズ」ですか!それなら思い入れもひとしおですね^^。
コンサートまで体験済みとは恐れ入ります。
私なんか浅い知識しかありませんよ^^;
「アイランド」「ファミリーマン」はオリジナルでは聴いたことないですけど、ポップな曲を書いてもなかなかな人ですね。

by MASA (2009-05-17 15:09) 

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