主に80年代から見てみるIslandレーベル〜レーベル・デザイン編 [Rock / Pops]
前回の記事でアイランドの80年代を中心としたアルバムをご紹介したが、今回はレーベル・デザイン編。
歴史的名盤だらけの60年代後半〜70年代前半のピンク・アイランドやパーム・トゥリー・アイランドは有名なので詳しい方も多いと思うが、けっこうコアなファンがナメている(笑)80年代のレーベル・デザインというと、みなさんはどのくらいご存知だろうか。
という私自身の疑問から、余計なお世話は覚悟しつつ(笑)今回はその80年代に使われたアイランドのレーベルを中心にご紹介したいと思います。
私はピンク・アイランドやパーム・トゥリーは持っておらず、所有しているレーベルでいちばん古いデザインというと70年代中期に使われていたブルー・リム・レーベルしかない。
それがこのボブ・マーリー&ウェイラーズの'77年のアルバム「EXODUS」の国内盤(東芝EMI)。
国内盤の場合、'70年代の東芝EMI盤はほとんどがこのレーベルだと思う。
ちなみに80年代に出たいろいろなUK盤の12インチ・シングルにもこのデザインが使われている。
ちなみに東芝盤のレコード番号は偶然にもUKアイランドのILPSシリーズに似たILSシリーズだったのが何ともよかった^^。
この時代にアメリカ盤に使われたデザインがこちら。ちなみにこれは前回紹介したロバート・パーマーの'78年のアルバム「DOUBLE FUN」のレーベル。
黒地で下の方に"i"のマークがある。
この後80年代前半まで使われたのがこの時代のポピュラーなデザインであるこのタイプ。A面が夕陽、B面が月夜のデザインだが、こちらはA面の夕陽レーベル。これは'81年のトム・トム・クラブ「CLOSE TO THE BONE」(限定オレンジ・カラー盤)のもの。
同時代のアメリカ盤にも上と同じデザインのレーベルが使われたが、それよりややあとに米盤に使用されたのがこちらのレーベル。マンハッタンの高層ビルをモチーフにしたような都会的なデザインである。('82年のスティーヴ・ウィンウッド「TALKING BACK TO THE NIGHT」のレーベル。)
'84年〜'85年あたりになるとUKではデザインが変更され、このような白を基調としたものに代わった。
写真は'85年のロバート・パーマーのアルバム「RIPTIDE」のもの。
'90年代に入るとさらにデザインが変更されているが、この時代になるとCDでしか持っていないので紹介出来ない。
アイランドはフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、プロパガンダなどを擁したトレヴァー・ホーンが関わったレーベル、ZTTのディストリビュートもしていたが、これは'83年のUSでのみ発売されたアート・オヴ・ノイズのミニ・アルバム「INTO BATLLE WITH THE ART OF NOISE」に使われているレーベル。
このデザインはこのアルバムでしか見たことがない。
WAS(NOT WAS)のファーストやキッド・クレオール・ザ・ココナッツなど、ZEレーベルの配給でもお馴染みのアイランドだが、こちらがそのZEレーベル。N.Y.のイエロー・キャブがモチーフのデザイン。フランスの個性派女性アーティスト・リジー・メルシエ・デクルーが発表した'79年の隠れ名盤「PRESS COLOR」のもの。
この他で特筆すべき点に、アイランド・レーベルにはカスタム・レーベルがけっこう多いということだ。
ボブ・マーリーやロバート・パーマーなど、'70年代からカスタム・レーベルは存在し、80年代にもかなりある。
それもほとんどが初回プレスにしか使われず、セカンド・プレスからすぐに通常レーベルに代わってしまうのでこれがなかなかコレクター泣かせだ。
そんな中から一部をご紹介。
これはUK盤ではなく当時の西ドイツ盤アイランドだが、マリアンヌ・フェイスフルの'79年のアルバム「BROKEN ENGLISH」には通常レーベルをモノクロにしたデザインが使われている。
続く2nd.アルバム「DANGEROUS ACQUAINTANCES」でもこのようなカスタム・レーベルが使われている。
こちらはスティーヴ・リリィホワイトがプロデュースしたU2の2nd.アルバム「OCTOBER」の初回レーベル。
U2はやっぱ初期がいいなあ^^。
これは'83年発売のロバート・パーマーの傑作アルバム「PRIDE」の初回レーベル。
最後はアフリカ・ナイジェリアのジュジュ・ミュージックの人気アーティスト、キング・サニー・アデの名作「SYNCHRO SYSTEM」のレーベル。
レーベル・オーナーのクリス・ブラックウェルがレゲエのボブ・マーリーに次いで今度はアフリカのポップスに目を向け世界に紹介したアルバムだが、このアルバムにもこのようなカスタム・レーベルが使用された。
これは'81年に日本での配給がポリスターに移ってからの国内盤だが、ちなみにロバート・パーマー「PRIDE」など、ポリスターからの国内盤はUKオリジナル初回盤と同じカスタム・レーベルが使われているものがけっこうある。
オマケで、80年代のUKオリジナルに使用されていたインナー・スリーヴの写真をご紹介。
真っ黒な無地のスリーヴも使われていたが、アルバムによってこのようなアド・スリーヴが使われていた。
以上、ザックリと紹介してみました。
コレクター諸氏の参考になれば幸いです。
歴史的名盤だらけの60年代後半〜70年代前半のピンク・アイランドやパーム・トゥリー・アイランドは有名なので詳しい方も多いと思うが、けっこうコアなファンがナメている(笑)80年代のレーベル・デザインというと、みなさんはどのくらいご存知だろうか。
という私自身の疑問から、余計なお世話は覚悟しつつ(笑)今回はその80年代に使われたアイランドのレーベルを中心にご紹介したいと思います。
私はピンク・アイランドやパーム・トゥリーは持っておらず、所有しているレーベルでいちばん古いデザインというと70年代中期に使われていたブルー・リム・レーベルしかない。
それがこのボブ・マーリー&ウェイラーズの'77年のアルバム「EXODUS」の国内盤(東芝EMI)。
国内盤の場合、'70年代の東芝EMI盤はほとんどがこのレーベルだと思う。
ちなみに80年代に出たいろいろなUK盤の12インチ・シングルにもこのデザインが使われている。
ちなみに東芝盤のレコード番号は偶然にもUKアイランドのILPSシリーズに似たILSシリーズだったのが何ともよかった^^。
この時代にアメリカ盤に使われたデザインがこちら。ちなみにこれは前回紹介したロバート・パーマーの'78年のアルバム「DOUBLE FUN」のレーベル。
黒地で下の方に"i"のマークがある。
この後80年代前半まで使われたのがこの時代のポピュラーなデザインであるこのタイプ。A面が夕陽、B面が月夜のデザインだが、こちらはA面の夕陽レーベル。これは'81年のトム・トム・クラブ「CLOSE TO THE BONE」(限定オレンジ・カラー盤)のもの。
同時代のアメリカ盤にも上と同じデザインのレーベルが使われたが、それよりややあとに米盤に使用されたのがこちらのレーベル。マンハッタンの高層ビルをモチーフにしたような都会的なデザインである。('82年のスティーヴ・ウィンウッド「TALKING BACK TO THE NIGHT」のレーベル。)
'84年〜'85年あたりになるとUKではデザインが変更され、このような白を基調としたものに代わった。
写真は'85年のロバート・パーマーのアルバム「RIPTIDE」のもの。
'90年代に入るとさらにデザインが変更されているが、この時代になるとCDでしか持っていないので紹介出来ない。
アイランドはフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、プロパガンダなどを擁したトレヴァー・ホーンが関わったレーベル、ZTTのディストリビュートもしていたが、これは'83年のUSでのみ発売されたアート・オヴ・ノイズのミニ・アルバム「INTO BATLLE WITH THE ART OF NOISE」に使われているレーベル。
このデザインはこのアルバムでしか見たことがない。
WAS(NOT WAS)のファーストやキッド・クレオール・ザ・ココナッツなど、ZEレーベルの配給でもお馴染みのアイランドだが、こちらがそのZEレーベル。N.Y.のイエロー・キャブがモチーフのデザイン。フランスの個性派女性アーティスト・リジー・メルシエ・デクルーが発表した'79年の隠れ名盤「PRESS COLOR」のもの。
この他で特筆すべき点に、アイランド・レーベルにはカスタム・レーベルがけっこう多いということだ。
ボブ・マーリーやロバート・パーマーなど、'70年代からカスタム・レーベルは存在し、80年代にもかなりある。
それもほとんどが初回プレスにしか使われず、セカンド・プレスからすぐに通常レーベルに代わってしまうのでこれがなかなかコレクター泣かせだ。
そんな中から一部をご紹介。
これはUK盤ではなく当時の西ドイツ盤アイランドだが、マリアンヌ・フェイスフルの'79年のアルバム「BROKEN ENGLISH」には通常レーベルをモノクロにしたデザインが使われている。
続く2nd.アルバム「DANGEROUS ACQUAINTANCES」でもこのようなカスタム・レーベルが使われている。
こちらはスティーヴ・リリィホワイトがプロデュースしたU2の2nd.アルバム「OCTOBER」の初回レーベル。
U2はやっぱ初期がいいなあ^^。
これは'83年発売のロバート・パーマーの傑作アルバム「PRIDE」の初回レーベル。
最後はアフリカ・ナイジェリアのジュジュ・ミュージックの人気アーティスト、キング・サニー・アデの名作「SYNCHRO SYSTEM」のレーベル。
レーベル・オーナーのクリス・ブラックウェルがレゲエのボブ・マーリーに次いで今度はアフリカのポップスに目を向け世界に紹介したアルバムだが、このアルバムにもこのようなカスタム・レーベルが使用された。
これは'81年に日本での配給がポリスターに移ってからの国内盤だが、ちなみにロバート・パーマー「PRIDE」など、ポリスターからの国内盤はUKオリジナル初回盤と同じカスタム・レーベルが使われているものがけっこうある。
オマケで、80年代のUKオリジナルに使用されていたインナー・スリーヴの写真をご紹介。
真っ黒な無地のスリーヴも使われていたが、アルバムによってこのようなアド・スリーヴが使われていた。
以上、ザックリと紹介してみました。
コレクター諸氏の参考になれば幸いです。
すごいなぁ~~
レーベルのデザインとかも興味の対象になるんですねぇ~
気にしたこともなかったですΣ(ノ∀`*)ペチ
つーかLPとか自体見る機会がないので当たり前か^^;
でもこうやって見るとデザイン性もあって綺麗ですよね(゚ー゚*)
国内のは興味の対象外なのかな?^^
by がぁこ (2009-03-26 02:36)
がぁこちゃん、レーベルが違うだけで値段がトンでもなく違ったりする場合もあるんよー。
マニアにとって国内盤よりはオリジナル盤なんだよね。
イギリスのアーティストならイギリス盤、アメリカのアーティストならアメリカ盤が基本的にやっぱり一番音質もいいからねー。
てか、夜更かしはお肌に悪いから早く寝な(笑)。
by MASA (2009-03-26 02:55)
↑自分だって(笑)
by がぁこ (2009-03-27 02:29)
テヘッ!(^ω^);
by MASA (2009-03-27 16:42)
おおっ、ART OF NOISEは珍しいですね。
カスタムレーベルは74年以降、トラフィック、バドカン、ロキシーあたりから始まったような感じで、その後徐々に増えて行ってますね。家にあるのもちょっと、ひっくり返してみたいと思います。
by pinkisland (2009-03-28 06:15)
pinkさん、どーもです。
ART OF NOISEのはpinkさんもご存じなかったですか。
そう言えばロキシーも「SIREN」とかがカスタム・レーベルでしたよね。
忘れてました^^;
70年代は詳しくないので、いろいろカスタム・レーベルを見てみたいですね。
by MASA (2009-03-28 15:45)
バリエーションが豊富ですね。
わたしは最近になってやっとこさislannd label(HELP盤とパームトゥリー)を入手したので未知の世界です^^;
by 黒ちゃん (2009-03-28 21:03)
コメントはしませんでしたが、黒ちゃんさんのmixiのブログで「展覧会の絵」HELP 1拝見しましたよ。いいなあ。
私は60年代〜70年代前半のオリジナルを持っていないので、何か1枚くらいは欲しいです^^。
by MASA (2009-03-28 23:33)