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ミュージック・マガジン10月号「Perfume特集」 [Perfume]

まだ買っていなかった「レコード・コレクターズ」10月号を買いに昨日書店に行ったら、その隣りに並んでいたのが「ミュージック・マガジン」10月号。表紙を見たらなんとPerfumeのイラストが。そして中身もPerfume特集じゃないかー!
MMがどういう風にPerfumeを検証しているのか、これは読まないわけにはいかないということで、レココレといっしょに買って来た。

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中をめくってみると、"特集 Perfume現象"というタイトルで膨大なページ数を割いた徹底検証に驚いた。
"音楽ファンの間で中毒患者が急増中!熱いブームを巻き起こすテクノ・アイドル・ユニットの魅力と影響力を探る"
というテーマで、評論家・原田和典氏がいかにしてPerfumeにハマったか、という記事に始まり、編集長・高橋修氏による3人の歌声の魅力とプロデューサーの中田ヤスタカの楽曲との関係、その中田ヤスタカのサウンド・クリエイターとしての全貌、80年代テクノ・ポップから見た考察、ブレイク後音楽界に与えた影響、それに今やプレミアものの広島限定アイドル時代の廃盤シングル2枚なども含むコンプリートCD / DVDガイドなどなど、読み応えタップリの内容である。

今や入手困難・高額プレミア付きのDVDパッケージ・サイズの初回限定盤「THE COMPLETE BEST」と廃盤の「チョコレイト・ディスコ / Twinkle Snow Powdery Snow」のDVDと写真集付きCDシングル・ボックス「FAN SERVICE~SWEET」
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私は'06年発売のデビュー・アルバムから聴いている"新古参"で、このブログで何回も取り上げているが、今改めて思うと、Perfumeの聴くものを魅了し惹き付けるこの不思議な引力って、一体なんなんだろうと思う。

世の中には言葉ではうまく説明出来ない素晴らしさやカッコよさや感動など、それを実際に体験した人でなければ分からない感覚的なものが存在する。
私の文才がないということももちろんあるが、Perfumeの放つ魅力をいくら説明しようとしても細かなニュアンスまではうまく伝えることが出来ないので、実際に聴いて下さい、百聞は一見にしかず、なんてことしか言えないのである。

もちろんいいと思えるかどうかはその人のリスナーとしての音楽キャリアや趣味に左右される部分はあると思う。しかしこうしてMM誌までが特集を組むほど、普段は洋楽ロックばかり聴いているようなかなりの音楽通までが数多くハマっているというのは純然たる事実だ。

いい年をしていながらこんなにアイドル系の音楽にハマったのはデビューから2001年〜02年くらいまでのモーニング娘。以来である。
モー娘。の魅力はインパクトの強い楽曲・振り付けやメンバーそれぞれが持つ個性の強いキャラに加え、プロデューサーのつんく♂が仕掛けるグループ内ユニット結成や不定期的なメンバー入れ替えなどといった意表をつく大胆な作戦で業界やファンをいい意味でグチャグチャに引っ掻き回した爽快感にあった。

Perfumeの場合もモー娘。の魅力に共通するニュアンスはあるが、アイドル+テクノ・ポップという方法論のインパクトの強さ、アイドルであるわりに音楽的にはあまりにアーティスティックな、ハンパじゃなく完成度の高いクオリティとポップ度、それに加えてモー娘。同様にメンバー3人3様のキャラ立ちの面白さ、といういろんな面が総合的に重なって醸し出される独特の雰囲気と、それによって業界で特異な立ち位置をキープしているところが興味深い。

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プロデューサー中田ヤスタカが作り出す音楽の素材にしか過ぎないし、あれだけヴォーカルにエフェクトかけちゃったらこの3人じゃなくても誰もいいじゃん、という意見もあるが、これはちょっと違うと思う。
よく聴くと3人それぞれにしっかり個性がある声を持ち、そこに見事にハマる楽曲との間で起きる絶妙な化学変化の賜物がPerfumeの魅力とも言えるだろう。
決して誰がやってもよかったというものではなく、やはりかしゆか、あーちゃん、のっち" 3人合わせてパフュームで〜すっ!"じゃなければ成立していない音楽なのだ。

Perfumeのブレイク後、雨後のタケノコのように最近はさまざまなフォロワーが現れ、同時にテクノ界も盛り上がり、と、かなりの影響を業界に与えた。
フォロワーの中にはちょっと惹かれるユニットなどもいるが、3人にはそんなものには負けずにこの分野のパイオニアとして今後もどんどん突き進んで行ってもらいたい。

ちなみに今回初めて知ったが、Perfumeのヴォーカルにかかっているエフェクトはヴォコーダーではなく、本来は外れた歌の音程を整える目的で使用されるオートチューンというピッチ補正ソフトだそうである。なるほどー。

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MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2008年 10月号 [雑誌]

MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2008年 10月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ミュージックマガジン
  • 発売日: 2008/09/20
  • メディア: 雑誌


タグ:Perfume
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PETTY

コレクターズはメタリカ特集ですね。
ウチのカミサン大喜び(笑)

ヴォコーダーじゃなかったんだぁ〜。
それくらいしか知らないですわ。

いよいよ明日から仕事ですね。
頑張ってくださいね!!

by PETTY (2008-09-25 17:23) 

MASA

ミュージックマガジンのPerfume特集を熟読していたため、まだレココレは読んでません(笑)。
奥さん、メタリカ・ファンですか。ウエスト・コースト好きのPETTYさんとはかなり趣味が違いますね^^。

こうやって昼間にブログをUP出来る回数は今日限りで減るでしょう(笑)。
明日から心機一転、頑張りま〜す。


by MASA (2008-09-25 18:07) 

がぁこ

絵、そっくり~~щ(゚Д゚щ)
ほんとにブレークしましたよねぇ(゚ー゚*)
そういえばこの前モノマネ番組でマエケンとかが声が変わる窒素?ガスみたいの
嗅ぎながらポリリズム歌って大ウケしてました^^
by がぁこ (2008-09-26 01:52) 

MASA

カラフルでかわいいイラストだよね。
あ、そのモノマネ番組観てたけど、途中でチャンネル変えちゃったんだよね〜。
マエケンがマネしたんだー。観とけばよかったなあ。
声が変わるのはヘリウム・ガスね。窒素だと多分死んじゃうかも(^^;)。
by MASA (2008-09-26 02:04) 

chitlin

こんばんは。
再就職ならびに誕生日、おめでとうございました!

忙しさもひと段落、やっと立ち読みすることが出来ました。(コラ

時代の要請なのか何なのかわかりませんが、売れまくって良かったですね〜。
読後に浮かんだことは適材適所、それぞれが役割をきちっりと果たして出来上がっているんだなぁと。

来月発売の新曲も楽しみですね!
by chitlin (2008-10-12 00:10) 

MASA

chitlinさん、ありがとうございます^^。
立ち読みしないで買って下さい(笑)。
ホントに予想以上にブレイクしましたね。売れない頃から知ってるファンはみんな驚きと同時に喜んでいると思います。

15日にはライヴDVDも出るし、11月には新曲も出るし、快進撃はまだまだ続きますね^^。
by MASA (2008-10-12 01:00) 

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