Mylene Farmer「POINT DE SUTURE」

私の大好きなフランスの個性派女性SSWのミレーヌ・ファルメールが8月に3年ぶりの新作「POINT DE SUTURE」を出した。
私が今回ゲットしたのはフランス盤の初回限定盤だが、これが本国フランスのamazonでは予約の段階ですでに品切れ、日本のamazonでも入荷するのかどうか不透明な状態で、発売日を過ぎてからすぐに品切れ扱いになっている。

予約注文を入れていたのだが案の定発売日を過ぎても発送される気配がなく、そのうち入荷待ちのメールが来て半ばあきらめていたところ、先日「発送しました」というメールが突然来た。そして発売から1ヶ月半以上が過ぎた昨日なんとか届き無事ゲット。よかった〜＾＾。



届いてみると、これが立派なスチール・ケースに入っており、大きさは横幅30センチほどの大きさ。凝ってるねえ。
フランスのアーティストの限定盤はホントにこういう凝ったものが多くていつも驚く。その分値段もそれなりなのがちょっとイタイけど（笑）。



開けてみると、中には単品でも発売されている初回限定デジ・パック仕様のアルバム、「Dégénération」のシングルCDのプロモ盤、アルバム・タイトルの "縫合ポイント"とジャケット写真の切り刻まれた人形や手術用器具にあやかって、手術用の鉗子とデカイ縫い針が入っていた。
なお、ジャケ写真は谷敦志、人形制作は三浦悦子と、共に日本人の手によるもの。今回のジャケ、ちょっとグロイっす。




以上、ご覧のような豪華な仕様。
ミレーヌのアルバムにはことごとくド肝を抜くような豪華仕様の限定盤があって、しかもどれも発売当初から入手が難しいものが多い。特に日本では知名度が低いせいもあり発売前の情報が掴みにくく入荷しても数が少ないらしいのである。私のようなファンにとってはゲットする際に苦労が絶えないアーティストだ。っていうか、フォローするの大変だから限定盤ばっか出すのやめてくんないかなー（笑）。

それはさておき肝心の内容の方だが、今回はハウス系のビートの曲など打ち込みを使ったテクノっぽい曲がやや多い。フレンチ・ポップ特有の気品がありながらも若干暗めだった2005年の前作「Avant Que L'Ombre...」から一転してやや明るめのポップな路線で、彼女のアルバムの中ではかなり聴きやすい内容だ。バラード系の曲もひたすら美しい。

シングル曲の「Dégénération」などは "フランスのケイト・ブッシュ"などと呼ばれるのも頷けるちょっとエキセントリックな感じで、CDにエンハンスドで収録されているこの曲のPVがまたちょっとエロくて過激。

"Dégénération ( Tomer G remix )" PV


まあエロいのはこの人のトレード・マークで、かつては堂々とヘア・ヌードまで披露しているのだが、2005年の前作に収録されていた「L'amuor N'est Rien」では下のようなありさまである。

"L'amuor N'est Rien" PV。男子は最後まで観ると鼻血出ます（笑）。


とにかく内容も素晴らしいアルバムで、何とか限定盤がゲット出来てよかったのであった＾＾。
そう言えばブライアン・ウィルソンの「THAT LUCKY OLD SUN」のアナログももうすでに半月過ぎたけど、どうなってんのだろーか。

Point de Suture

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Universal Int'l
• 発売日: 2008/08/12
• メディア: CD

タグ：Mylene Farmer ミレーヌ・ファルメール

コメント 6

いつも、拝見だけしていましたが、今回初めてのコメントになります。

この Mylene Farmer、私も大好きなのですが、今回も新作の入手に手こずり、結局、アマゾンでの入手を断念。HMV から購入したのですが、どうやらカナダ盤には隠しトラックである『アベ・マリア』が収録されておらず…、でした。辛抱してアマゾンを待っていたら…とも思うのですが、アマゾンは待たされた挙句に『入荷困難につきキャンセル』というメールもあり得るのでキャンセルしたのですが、後悔です…。

でも！　内容は前作の静かな雰囲気から変わり、いいですね!! 曲数も少なく、その上、フランス語と、全くいつも聴いている曲と趣が違うのですが、最近のお気に入りです！

アマゾンからは、この新作が購入できなかった代わりではないですが、以前は在庫がなかった過去のビデオ集３作とライブ３作がなぜか『在庫あり』だったので、まとめ買いして、新作とともにドップリ Mylene 三昧です。ちょっと曇り気味の天気にピッタリ（？）ですネ。

また、ちょこちょこ寄りますね。今後とも、ヨロシクお願い致します。
by MCMLXV_65 (2008-09-21 11:56) 

MCMLXV_65さん、はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
数少ないミレーヌ・ファン、うれしいです＾＾。

今回の初回限定盤はすっかり諦めていたのですが、忘れた頃にひょっこりとゲット出来たのでホントによかったです。
そうですか、カナダ盤には「アヴェ・マリア」未収録ですか。残念ですねえ。

そう言えば前作も発売を知ったのが遅くてLPサイズだという限定盤をゲット出来なかったです。
しかもそのあとamazonでDVD付きの初回盤を注文したら、届いたのがカナダ盤でした。ガックリです＾＾。

おー、私も最近amazonからPV集のDVDの3作だけ買いました。
ライヴの方は2作目以外の2本はフランスamazonから購入済みです＾＾。

こんな何でもありの雑食性ブログですが、これからもよろしくお願いします。
by MASA (2008-09-21 14:52) 

MASA さん、ご返事ありがとうございます。実は、私もかなりの雑食でして、Mylene に手を出したかと思えば、最近話題の Zep のボックスも買っていたりと幅の広さでは自分でも驚いています。

そうそう MASA さんのブログを参考に購入を決めた CD もあって、Duffy も名前は知っていたのですが、こちらに貼られた You Tube の画像を見て、コレだ！って決めてしまいました。結果、当たり！でした!!

話題がそれてしまいましたが Mylene を聴くようになったのは、たまたま仕事で渡仏したときに丁度新作の『Anamorphosée』がリリースされたときで、この中の PV がガンガン現地のテレビで流れていて、それでみごとにハマってしまいました。以来、新作が出ると聞くと、数少ないフレンチ・ポップスの棚を探しまくっている次第です。

日本で紹介されるフランス物というと、かなり限定されてしまうのですが、Mylene もどこかで取り上げて欲しいと昔から願っています。しかし、ご紹介の２本目の PV とかだと、まだまだ先のことになりそうですネ…。
by MCMLXV_65 (2008-09-21 15:19) 

ふたたびどうもです。
おー、Duffyも購入されましたか。ここで取り上げた甲斐がありました＾＾。

私もミレーヌを聴き出したのは「Anamorphosée」からです。
もともとフレンチ・ポップスは好きなんですが、これはレコ屋でジャケを見て衝動買いしました＾＾。
でもフランスにいらしたことがあるなんて羨ましいです。
本国ではカリスマ的人気があるみたいですね、この人。
もっと日本でもメジャーになって欲しいです。
by MASA (2008-09-21 18:10) 

２つ目のよか１つめのPVの方がエロい気がする～～（笑）
って可愛い声してる人ですね～♪
ジャケは確かにグロい（笑）
けどこのケースものはなんかお得感あるような気がするなー（*´σｰ｀）
by がぁこ (2008-09-22 02:04) 

そうだね、2本目の方はエロだけどキレイだよね。
1本目の方は男女あり同性ありと、ちょっとヤバイかも＾＾。
声は可愛いけど、もう40代後半なんだよ、この人。

実はあんまりお得じゃないお値段でした〜＾＾；
by MASA (2008-09-22 02:23)