Brian Wilson「THAT LUCKY OLD SUN」 [Beach Boys]
7月始めにこのブログでやった「上半期アルバム・ベスト10」で1位に挙げたとおり、私が今年聴いた数あるアルバムの中で今のところサイコーにいいと思っていたのがPufumeの「GAME」で、「これを超える内容のアルバムが現れるのか?」みたいなことを書いたのだが、ついに超えるものが現れた(笑)。
ブライアン・ウィルソンの新作「THAT LUCKY OLD SUN」である。
さすが天才ブライアン、Perfumeには負けなかったのだった(笑)。
あの幻の名作を見事にリメイクして音楽ファンを驚かせた前作「SMiLE」からおよそ4年、ファンが首を長くして待っていた新しいアルバムだが、これが予想以上の素晴らしい出来映えだ!
アルバム・タイトル曲は1940年代のスタンダード・ナンバーだそうだが、この曲にインスパイアされたブライアンが盟友ヴァン・ダイク・パークスの強力を得て制作されたのが今回のこのアルバムである。
「SMILE」セッションの曲だった「Can't Wait Too Long」も収録され、全体的にも"Smiley"な雰囲気を若干残しているが、今までのソロ作の中で最もビーチ・ボーイッシュな印象も漂っている。
38分少々という短い内容ながら、途中ナレーションを挟みつつ全13曲ほとんど曲間がなくメドレーのようなかたちで進むトータル・アルバムになっている。
英語なので完璧に理解出来るわけではないので大雑把にだが、歌詞を読んでみるとブライアン自らの様々な過去を振り返ったものが多く、それを少年のような瑞々しい感性で表現しているようで、これがなかなか感動的。美しいメロディと相まって何だか聴いてるうちに泣けて来るのである。
4面開きのデジ・パックのジャケを広げてみたところ。
まだ届いたばかりで聴き込んでいないので詳しく説明することは出来ないのだが、冒頭の「That Old Lucky Sun」から続く2曲目の「Morning Beat」の流れだけでもうゾクゾクの鳥肌ものだ。もちろんブライアンならではの流麗なメロディを持つ楽曲自体の出来は今回も非常に素晴らしい。
まだ数回しか聴いていないが、最初に聴いた段階でこれはもう名盤だということが直感で感じ取れたほどの出来である。
古巣のCapitolレーベル復帰第1弾としてこの上ない滑り出しであると同時に、これは今までの最高傑作だと思う'88年の最初のソロ・アルバムに匹敵するくらいの充実した内容のアルバムだと思う。
ブックレット最後にある"Special Thanks"には「いつまでも僕の"サーファー・ガール"でいて欲しい愛する妻・メリンダへ」とか、カーニーとウェンディのふたりの娘やその家族に向けた感謝、ヴァン・ダイク・パークス夫妻に向けた感謝などに混じって「日常生活の中で忘れたことはない愛する兄弟、デニスとカールへ」という部分にも思わずジンと来た。
ブライアンというと、どうしても「PET SOUNDS」や「SMILE」の話題が出て来てしまうが、いつまでもそういう切り口でブライアンが語られ、教祖みたいに崇め奉られるのはもういい加減食傷気味である。
そんなことには関係なく、とにかくこれはひとりの才能あるアーティストによる非常にハートフルで美しい曲が詰まった素敵なアルバムである。多くのリスナーの耳に届いて欲しい傑作だ。
限定盤にはDVDが付いているが、これにはこのアルバムの制作過程を記録した映像や、キャピトル・スタジオで行なわれたライヴ・パフォーマンスが収録されている。
ちなみにアナログもいっしょに注文しているのだが、こっちは注文したのが遅かったのであと1週間くらい到着が遅れるみたいだ。早く欲しい〜。
「THAT LUCKY OLD SUN」のオフィシャル・サイトはコチラ
↓
http://www.brianwilson.com/lowres.html
ブライアン・ウィルソンの新作「THAT LUCKY OLD SUN」である。
さすが天才ブライアン、Perfumeには負けなかったのだった(笑)。
あの幻の名作を見事にリメイクして音楽ファンを驚かせた前作「SMiLE」からおよそ4年、ファンが首を長くして待っていた新しいアルバムだが、これが予想以上の素晴らしい出来映えだ!
アルバム・タイトル曲は1940年代のスタンダード・ナンバーだそうだが、この曲にインスパイアされたブライアンが盟友ヴァン・ダイク・パークスの強力を得て制作されたのが今回のこのアルバムである。
「SMILE」セッションの曲だった「Can't Wait Too Long」も収録され、全体的にも"Smiley"な雰囲気を若干残しているが、今までのソロ作の中で最もビーチ・ボーイッシュな印象も漂っている。
38分少々という短い内容ながら、途中ナレーションを挟みつつ全13曲ほとんど曲間がなくメドレーのようなかたちで進むトータル・アルバムになっている。
英語なので完璧に理解出来るわけではないので大雑把にだが、歌詞を読んでみるとブライアン自らの様々な過去を振り返ったものが多く、それを少年のような瑞々しい感性で表現しているようで、これがなかなか感動的。美しいメロディと相まって何だか聴いてるうちに泣けて来るのである。
4面開きのデジ・パックのジャケを広げてみたところ。
まだ届いたばかりで聴き込んでいないので詳しく説明することは出来ないのだが、冒頭の「That Old Lucky Sun」から続く2曲目の「Morning Beat」の流れだけでもうゾクゾクの鳥肌ものだ。もちろんブライアンならではの流麗なメロディを持つ楽曲自体の出来は今回も非常に素晴らしい。
まだ数回しか聴いていないが、最初に聴いた段階でこれはもう名盤だということが直感で感じ取れたほどの出来である。
古巣のCapitolレーベル復帰第1弾としてこの上ない滑り出しであると同時に、これは今までの最高傑作だと思う'88年の最初のソロ・アルバムに匹敵するくらいの充実した内容のアルバムだと思う。
ブックレット最後にある"Special Thanks"には「いつまでも僕の"サーファー・ガール"でいて欲しい愛する妻・メリンダへ」とか、カーニーとウェンディのふたりの娘やその家族に向けた感謝、ヴァン・ダイク・パークス夫妻に向けた感謝などに混じって「日常生活の中で忘れたことはない愛する兄弟、デニスとカールへ」という部分にも思わずジンと来た。
ブライアンというと、どうしても「PET SOUNDS」や「SMILE」の話題が出て来てしまうが、いつまでもそういう切り口でブライアンが語られ、教祖みたいに崇め奉られるのはもういい加減食傷気味である。
そんなことには関係なく、とにかくこれはひとりの才能あるアーティストによる非常にハートフルで美しい曲が詰まった素敵なアルバムである。多くのリスナーの耳に届いて欲しい傑作だ。
限定盤にはDVDが付いているが、これにはこのアルバムの制作過程を記録した映像や、キャピトル・スタジオで行なわれたライヴ・パフォーマンスが収録されている。
ちなみにアナログもいっしょに注文しているのだが、こっちは注文したのが遅かったのであと1週間くらい到着が遅れるみたいだ。早く欲しい〜。
「THAT LUCKY OLD SUN」のオフィシャル・サイトはコチラ
↓
http://www.brianwilson.com/lowres.html
That Lucky Old Sun [12 inch Analog]
- アーティスト:Brian Wilson
- 出版社/メーカー: Capitol
- 発売日: 2008/08/19
- メディア: LP Record
エェェΣ(・ω・ノ)ノェェエ
Perfumeの父のMASAさんがそんな風に言うブライアンさんって
気になる~~♪w
ってか雄三ばりにしぶいっすね^^;
by garko* (2008-09-06 01:43)
父って、ヲイヲイ。独身なのに3人も子どもいないって(笑)。
でもねえ、これはPerfume超えちゃったなあ。
シブイでしょ。もう65だからね^^。
ビーチ・ボーイズの中心メンバーだった人だよー。
いつか取り上げたヒゲボーボーの人・デニスのお兄さんです。
by MASA (2008-09-06 01:50)
タワーでアナログ見た時、圧倒的ヴィジュアルの美しさに参ってしまいました。
結局・・・廃人同様で「いつ死んでもおかしくない狂人」が
一番キチンとそしてクリエイティヴでいることが泣けます。
ブライアンの人生・・・波瀾万丈ですよね。
私も、ブライアンをPET SOUNDS」や「SMILE」中心に崇めるのが嫌でなかなかブライアン関連は書きたくなかったのですが・・・
結局はブライアンに辿り着くんだなぁと改めて実感しています。
やっぱ両方買わないとダメかなぁ(笑)
by PETTY (2008-09-06 10:20)
これ、Amazonで『カインド・オヴ・ブルー』を検索してるとき出てきて、
へえ~~!
と思ってたんですが、やっぱりよさそうですね。
さっそくCD ショップに走ります^^
(さ、財布が~~~TT)
by parlophone (2008-09-06 13:11)
PETTYさん、はよ買いなはれ(笑)。
なんだかんだ言っても、どうしても中心人物であるブライアンに行き着いちゃうんですよね、結局。
ただもうこれ以上崇拝するのは私もやめにしていただきたいと思います。
ブライアンがジョン・レノンみたいになるのだけはご免です。
さっきアナログ入荷遅延のメールが来ました。
そりゃないわー(泣)。
by MASA (2008-09-06 14:38)
遼さん、これはかなりの傑作だと思います。
私も予想以上によかったので驚きました。
「SMILE」がお好きならこれはオススメですよ。
by MASA (2008-09-06 14:41)
知らなかった。。。
最近CDショップにも足運んでないしネットもそんな見てないんで(苦笑)
キレイなジャケットですね。
壁に飾りたい。
ポスターないかな(笑)
>'88年の最初のソロ・アルバムに匹敵するくらい
まじっすか?
あのアルバムお気に入りなんです。
ブライアンの素敵な曲と、
あの無垢な声で紡がれるハーモニーに包まれたら。
それだけで夢見心地ですよ。
細かいことなんてどーでもよくなります^^。
聴きてぇ~♪
by DEBDYLAN (2008-09-09 00:54)
これいいっすよ、是非お聴き下さい。
ファースト・ソロがお気に入りなら絶対にオススメです。
私的には今のところのベストです^^。
by MASA (2008-09-09 01:46)
ビートルズ、ストーンズに続き、ビーチボーイズもスルーして生きてきました。
なんか・・・ゴメンねっ(笑)
by bluebird (2008-09-14 21:41)
いや、別にあやらまなくても(笑)。
ビーチ・ボーイズは昔は全然人気ありませんでしたから、まあしょうがないです。
機会があったら、これからでも是非お聴き下さい^^。
by MASA (2008-09-14 22:10)