JAZZ FUNK ! part 1 [Jazz]
私がジャズを聴き始めたのは'91年とかなり遅く、マイルス・デイヴィスに興味を持ったのがきっかけだった。
アルバムを集めようと思った矢先、マイルスがこの年に亡くなってしまったのが大変ショックだったが、まずは、と思って初めて買ったのが「KIND OF BLUE」のCDだったのを思い出す。ビギナーっぽく王道から入ったねー^^。
その後数年間は今まで聴いてこなかった遅れを取り戻すかのように、マイルスを始めジャズの名盤ガイド本に載っている名盤を中心に、とにかく必死こいてLPやCDを買いまくったなあ〜。
またこの90年代初頭と言えば、イギリスではクラブでジャズをかけ"ジャズで踊る”というのが大ブームになっていた。
しかもかけるジャズといったら、大昔から聴いているコアなジャズ・ファンならほとんど見向きもしなかった評価も知名度も低い60年代後半から70年代初頭にかけてのジャズ・ロックやソウル・ジャズと呼ばれたアルバムが中心だった。
しかしこれらのドス黒いファンキーな音楽はイギリスの若者に大いにもてはやされた。DJの間ではそういった入手困難なアルバムが高額で取引されていたという。サンプリングされてヒップ・ヒップと融合もされたが、そんな理由からか、サンプリングのネタとして使われる際レア・グルーブなどと呼ばれ、あるいはそういう入手困難な曲やアルバム自体がそう呼ばれた。
こういった動きをきっかけにイギリスをはじめ日本などでもソウル・ジャズが再評価されはじめ、廃盤だったアルバムが再発されたり、限定発売でアナログ盤が出たりしたのである。
そんな中、'93年に大ヒットしたのがBLUE NOTEの音源を大胆にサンプリングしたアルバム「HAND ON THE TORCH」で人気を得たUS 3。ジャズとヒップ・ホップを融合したユニークなグループだ。
このアルバムに収録されている、ハービー・ハンコックの「Cantaloup Island」のピアノのリフをサンプリングした「Cantaloop (Flip Fantasia) 」が大ヒットしてUKでは一世を風靡した。
アート・ブレーキーの「バードランドの夜」のオープニングに入っているピー・ウィー・マーケットのMCもサンプリングされていたりするところが思わずニンマリである。
この元ネタである「Cantaloup Island」が入っているハービー・ハンコックのアルバム「EMPYREAN ISLES」がこのアルバム。
ちなみにこの写真のものはBLUE NOTEがLIBERTYに買収されてからの2nd.プレスだが、"VAN GELDER"の刻印があるプレスなので音質はいい。
ピアノのハンコックをはじめ、フレディ・ハバード(cornet)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(drs)という、いわゆる新主流派と呼ばれたアーティストによる名盤だが、当時はジャズ名盤ガイド本などには載らない隠れた名作だったので、私も当時US 3のおかげでこのアルバムを知って即CDを買ったもんだ。こういうところがいかにも初心者らしいでしょ?(笑)このヒットのおかげで巷でもこのアルバムの知名度は一気に上がったようだ。
US 3は次に「Tukka Yoot's Riddim」という曲を出すが、これはグラント・グリーンの「Sookie Sookie」という曲をサンプリングしてラガマフィン・ラップを乗せた曲だが、オリジナルの'71年に出たグリーンのライヴ盤のこの曲はものすごくファンキーで超カッコイイ!
この曲のオリジナルもUS 3のおかげで知ったが、オリジナル盤は入手出来ず当時はまだCD化もされていなかったので、代わりに「Sookie Sookie」が収録されているグラント・グリーンのこんなコンピ盤を買って聴きまくった。
「Sookie Sookie」はグリーンのギターももちろんいいが、ロニー・フォスターのオルガンとアイドリス・ムハマッドのドラムス(このふたり、よく知らないミュージシャンだけど)がとにかくグルーヴィーでスゴイ!
このアルバムには他に「Grantstand」「Talkin' About JC」など全部で10曲が入っている。
はじめは大して興味もなかったジャズ・ファンクだったが、US 3によって私はジャズ・ファンクのドス黒いカッコよさに惹かれて、この辺のオリジナル盤もけっこう集めたりしたのだった。
長くなったので、その辺は次回に。
これはジャケ違いのUS盤。
アルバムを集めようと思った矢先、マイルスがこの年に亡くなってしまったのが大変ショックだったが、まずは、と思って初めて買ったのが「KIND OF BLUE」のCDだったのを思い出す。ビギナーっぽく王道から入ったねー^^。
その後数年間は今まで聴いてこなかった遅れを取り戻すかのように、マイルスを始めジャズの名盤ガイド本に載っている名盤を中心に、とにかく必死こいてLPやCDを買いまくったなあ〜。
またこの90年代初頭と言えば、イギリスではクラブでジャズをかけ"ジャズで踊る”というのが大ブームになっていた。
しかもかけるジャズといったら、大昔から聴いているコアなジャズ・ファンならほとんど見向きもしなかった評価も知名度も低い60年代後半から70年代初頭にかけてのジャズ・ロックやソウル・ジャズと呼ばれたアルバムが中心だった。
しかしこれらのドス黒いファンキーな音楽はイギリスの若者に大いにもてはやされた。DJの間ではそういった入手困難なアルバムが高額で取引されていたという。サンプリングされてヒップ・ヒップと融合もされたが、そんな理由からか、サンプリングのネタとして使われる際レア・グルーブなどと呼ばれ、あるいはそういう入手困難な曲やアルバム自体がそう呼ばれた。
こういった動きをきっかけにイギリスをはじめ日本などでもソウル・ジャズが再評価されはじめ、廃盤だったアルバムが再発されたり、限定発売でアナログ盤が出たりしたのである。
そんな中、'93年に大ヒットしたのがBLUE NOTEの音源を大胆にサンプリングしたアルバム「HAND ON THE TORCH」で人気を得たUS 3。ジャズとヒップ・ホップを融合したユニークなグループだ。
このアルバムに収録されている、ハービー・ハンコックの「Cantaloup Island」のピアノのリフをサンプリングした「Cantaloop (Flip Fantasia) 」が大ヒットしてUKでは一世を風靡した。
アート・ブレーキーの「バードランドの夜」のオープニングに入っているピー・ウィー・マーケットのMCもサンプリングされていたりするところが思わずニンマリである。
この元ネタである「Cantaloup Island」が入っているハービー・ハンコックのアルバム「EMPYREAN ISLES」がこのアルバム。
ちなみにこの写真のものはBLUE NOTEがLIBERTYに買収されてからの2nd.プレスだが、"VAN GELDER"の刻印があるプレスなので音質はいい。
ピアノのハンコックをはじめ、フレディ・ハバード(cornet)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(drs)という、いわゆる新主流派と呼ばれたアーティストによる名盤だが、当時はジャズ名盤ガイド本などには載らない隠れた名作だったので、私も当時US 3のおかげでこのアルバムを知って即CDを買ったもんだ。こういうところがいかにも初心者らしいでしょ?(笑)このヒットのおかげで巷でもこのアルバムの知名度は一気に上がったようだ。
US 3は次に「Tukka Yoot's Riddim」という曲を出すが、これはグラント・グリーンの「Sookie Sookie」という曲をサンプリングしてラガマフィン・ラップを乗せた曲だが、オリジナルの'71年に出たグリーンのライヴ盤のこの曲はものすごくファンキーで超カッコイイ!
この曲のオリジナルもUS 3のおかげで知ったが、オリジナル盤は入手出来ず当時はまだCD化もされていなかったので、代わりに「Sookie Sookie」が収録されているグラント・グリーンのこんなコンピ盤を買って聴きまくった。
「Sookie Sookie」はグリーンのギターももちろんいいが、ロニー・フォスターのオルガンとアイドリス・ムハマッドのドラムス(このふたり、よく知らないミュージシャンだけど)がとにかくグルーヴィーでスゴイ!
このアルバムには他に「Grantstand」「Talkin' About JC」など全部で10曲が入っている。
はじめは大して興味もなかったジャズ・ファンクだったが、US 3によって私はジャズ・ファンクのドス黒いカッコよさに惹かれて、この辺のオリジナル盤もけっこう集めたりしたのだった。
長くなったので、その辺は次回に。
これはジャケ違いのUS盤。
US3の「Cantaloop 」は、本当に格好よかったですよね!
日本でもUFOという(あ、あのハードロックのUFOじゃないっす)ユニットが、なかなかお洒落ないい仕事してました。
大箱のクラブとかディスコって苦手だったので、西麻布の半地下のちっちゃいクラブにジャズ・ファンクとかアシッド・ジャズとか楽しみに行ってました。
by bluebird (2008-08-01 22:04)
今聴いてもカッコイイですよね「Cantaloop」は。
私も一度クラブというところに行ってみたかったですが、何だか気後れして一度も行ったことがないです^^;
それより以前のディスコには何回か行きましたが(笑)。
この頃はアシッド・ジャズやハウスにも凝ってました。
by MASA (2008-08-01 22:53)