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オープンリール・デッキを動かすの巻 [その他]

先日遼(Parlophone)さんのブログのカセット・テープの記事のところで、私のオープンテープ・デッキを久しぶりに動かしてブログでリポートして下さい、というリクエストがあったので、何年も放ったらかしだし、この際メンテも兼ねて調子に乗ってここでちょっと取り上げてみることにした。

とりあえず寝室の奥でホコリをかぶっていたデッキを引っ張り出してみる。

お、重い〜っ!こんなに重かったっけ、これ。少なくとも15キロ以上はありそう。
ホントにホコリまみれだったところをホコリを払ってベッドの横から取り出し、フタをはずして、これまたレコード棚の隅っこにあったオープンリール・テープを装着!

ジャ〜ン!おお、なんかカッコイイ(笑)。すごく重厚な感じだ。
そこでハタと気が付いたが、これTEACじゃなくてPIONEER製だった(笑)。あー勘違い。

左側の操作パネル。パワー・スイッチ、19cm/sec.と38cm/sec.切り替えボタン、音声入力レベルの調整ツマミ、左右のレベル・メーター。
カセット・デッキでは録音レベルを気にしながら録音したもんだが、このデッキの場合多少振り切れても全然平気だった。

右側の操作パネル。ボタン式の録音、再生、早送り、巻き戻しボタン、ヘッドの左右の録音/再生切り替えスイッチ、テープのバイアスとイコライザー切り替えスイッチ、出力レベル調整ツマミ、ヘッドフォン端子などがある。

上はヘッドの写真。左の黒っぽくて見にくいのが消去ヘッド、真ん中が録音ヘッド、一番右が再生ヘッド。再生ヘッドにはちょっとサビが!でもちゃんと再生出来た。

これが10インチのオープンリール・テープ。
真ん中が大きな穴になっており、クランパーという専用のアダプターを装着して使用する。

これがそのクランパー。

上の写真はクランパーのいらない通常の7インチのオープンリール・テープ。

このデッキはいわゆる2トラ・サンパチと呼ばれていた音質重視のもので、通常のオープンリール・デッキはカセット・テープと同じ裏表両面の左右2チャンネルずつの計4チャンネル、テープ・スピードは最高で19cm/sec.だが、このデッキは片面2チャンネルのみでテープ・スピードは最高で19cmの倍の38cm/sec.というもの。
毎秒38cmのテープ面積に録音されるので音質的には大変有利だが、片面しか使えないので経済的にはとっても不利。よってオーディオ・マニアしかこんなものは買わなかった(笑)。

で、久々に再生してみたが特におかしなところもなく、音質も素晴らしい。テープのヒス・ノイズも全くといっていいほどなく、20年以上前のテープも見事な音質で鳴ってくれた。ちょっと感動である。

残っている6本のテープに何が入っていたのかというと、4本にはなんとこれが昔このデッキでピンポン録音やらカセット・デッキとのダビングをやりながら宅録で作った曲が入っていた。10数年振りで聴くが、うわあー、懐かしいやら恥ずかしいやら。ボーッ(顔から火が出た音)
ほとんどのものはとてもじゃないが人様にお聴かせ出来るものではなかった。YAMAHAQY-10という当時は画期的だった音源で作ったバックの音は中にはまあまあイケるものもあるが、私のヴォーカルが致命的にダメダメだあ〜。
その音源を使う以前のもっと昔にギター、ベース、ドラムスをひとり多重録音でやった曲もあるが、そっちはダビングに次ぐダビングで音質劣悪。
でも昔は一生懸命やってたなあ。今はあんまり曲なんか作る気がないのに、実は今でも時々不意にメロディが降りてくる時があるが、昔なら忘れないようにそのメロディをずっと口ずさんで、家に帰ってからカセットに録ったりしていたのに今は流しちゃってる。もったいない気がしないでもない(笑)。

あとのテープには遼さんと同じく、松田聖子のアルバムらしきものが入っていたが、途中で消されていた。昔誰かにアルバムを貸してもらって録音したような気がするが、いつ誰に借りたのか全然覚えてない。昔の会社の女の子だったような気がするが定かではないなあ。

もう1本にはアニマルズ「悲しき願い」、ウォーカー・ブラザーズ「太陽はもう輝かない」、P.F.スローン「From A Distance(邦題失念!)」、ナンシー・シナトラ「シュガータウンは恋の町」、スリー・ドッグ・ナイト「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」などの懐かしの洋楽ヒットがたくさん入っていた。昔FM番組から丸録りしたものらしいが、こんなのすっかり忘れていた!いつ録ったんだろ。

ちなみに、このデッキは2トラで片面だけしか録音出来ないので、録音済みのテープをひっくり返して再生すると逆再生音になる。
ビートルズ「Revolution 9」を逆再生で聴くと「ポールが死んだ」と聴こえる部分がある、なんてウワサがあり、これに録音して逆再生で聴いてみたことがある。
そうしたら正常に聴くと「Number nine, Number nine...」と連呼する部分が「Paul is dead」と聴こえなくもなかったが、もちろんそんなものはタモリ倶楽部「空耳アワー」レベルの次元だった(笑)。


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コメント 7

parlophone

MASAさん、すごい~!
なんか自分のことのように感動しました。
ぼくも以前PIONEERのデッキ(カセットですが)を使っていたことがあるので、
音のよさはわかっているつもりです。

でも何事もなかったように昔どおりの素晴らしい音で鳴ってくれるなんて!
ほんと感動ですよね~。

PFスローンは「孤独の世界」でしたっけ?
いい曲がたくさん入ってていいですね^^

そのうち音源がUPできるようになったら、MASAさんの宅録もぜひ載せましょう(笑。
by parlophone (2007-05-21 23:42) 

MASA

遼さん、さっそくありがとうございます。
当たり前ですが、カセットとは次元の違う音に改めて感激しました^^。

>PFスローンは「孤独の世界」でしたっけ?

あー、そうでしたね。思い出せなくて悶々としてましたがスッキリしました(笑)。「孤独の」までは思い出せたんですが、その後が出て来なくて。年ですね(笑)。

>そのうち音源がUPできるようになったら、MASAさんの宅録もぜひ載せましょう

いやー、こればっかりは勘弁して下さい。一人で聴いてて赤面してしまいました(笑)。
by MASA (2007-05-22 00:11) 

かっちょいいですね、パイオニア。私はティアック(TASCAM)の4トラックでしたが、パイオニアのオープンリールは珍しいのでは?あまり見たことありません。
オリジナル、また演りませんか?恥ずかしがらずに、、、当時の4トラックと最近のDAWは比べ物にならないほどいろんなことができますよ♪ファイル交換によるコラボも可能です。ぜひぜひ宅録一緒にやりましょう。
by (2007-05-22 00:32) 

MASA

TASCAMの4トラック・レコーダー、宅録派の憧れでしたよねー。
言われてみれば、TEACやAKAIなどは有名ですが、PIONEERは珍しいかも知れませんね。実はこれ新品で買ったものではなく、1年くらい使って使いこなせずにいた私のいとこから安く買ったものなんです^^。

宅録はこう出張が長くては暇がなくてやろうにもなかなか出来ませんねえ。今後余裕が出来たらひょっとしてまた始めるかも知れません^^。
by MASA (2007-05-22 00:48) 

路傍の石

拙もオープンリールは憧れでした。友人にオーディオマニアが多く持っている者が多かったので、拙も買う寸前まで行ったのですが、置く場所がないという致命的な理由により断念しました(←ただのヘタレ)。

MASAさんがいずれ楽器を手にして宅録を再開させる日が来ることをお祈りしております。
by 路傍の石 (2007-05-22 23:34) 

MASA

70年代から80年代の初頭あたりまではけっこうオーディオ・ブームで、オープンリールは誰もが憧れだった時期がありましたよね。

いとこから安く入手出来なければ、私も置き場所や値段などから購入は躊躇していたんですが、ラッキーでした^^。

今度もし宅録をやる時は、ヴォーカルに自信がないので誰かに歌ってもらうか、インストでやります(笑)。
by MASA (2007-05-23 00:29) 

ryouji tsuchida

RT-1011Hが押入れの中から出てきました。
残念ながら、操作方法を忘れてしまい、いきなりテープを切断してしまいました。
何方か、操作方法をお知らせください。
残念な初心者より
by ryouji tsuchida (2010-11-19 23:48) 

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