SSブログ

「太陽にほえろ!/ 傷だらけの天使」サントラ盤 [中古盤]

中古盤シリーズその5は「太陽にほえろ!/ 傷だらけの天使」のサントラ盤です。


A面が「太陽にほえろ!」、B面が「傷だらけの天使」のそれぞれドラマの中で使用されたサントラ曲で、ジャケットも表が「太陽に〜」、裏が「傷だらけ〜」の写真になっています。
犯人を追いかけてるシーンで使われていたあの曲、泣きのシーンで使われていたあの曲など、聴くと「あー、この曲よく緊迫したシーンで使われてた曲じゃん!」なんて懐かしく思い出します。単に音楽として聴いてもこれが今でもカッコよかったり、アレンジがよく練られていたりしていてなかなかいいです。演奏もうまい。
特に私が大好きで毎週観ていた「傷だらけの天使」のサントラはすごく懐かしいですね。
萩原健一、水谷豊のチンピラ・コンビの掛け合い、サイコーによかった!毎回のオープニングでタイトル・バックに乗ってショーケンがコンビーフをまるかじりしたり、牛乳びんのフタを無理矢理口で開けて飲んだりするシーンはパンクだったなあ(笑)。あー、また観たい〜!
なんってったって一番よかったのはその存在感と独特のキャラで「主役のショーケンを喰った」とまで言われたオールバックのリーゼントで熱演した水谷豊。子役時代を経て大人になってからしばらく脇役ばっかりだった水谷豊がブレイクするきっかけになったドラマでもあり、その後「熱中時代」など、主役を張れる役者さんになりました。

演奏しているのはもちろん井上堯之バンド。井上堯之バンドは、大物バンドが次々に解散してGS時代の終焉を迎えた1971年にその残党で結成されたPYGが母体。メンバーは元スパイダースの井上堯之(ギター)、大野克夫(キーボード)、元テンプターズの大口広司(ドラムス)、元タイガースの岸部修三(現・岸部一徳、ベース)に、ボーカリストとして沢田研二(元タイガース)、萩原健一(元テンプターズ)のGS時代に人気を二分した2人を擁した編成で結成されたスーパー・バンドでした。
期待を一身に背負ってのデビューだったPYGですが、これが意外にも商業的には失敗し、アルバム1枚を残しただけで1年ほどで解散。その間同時進行でジュリーやショーケンのそれぞれの単独でのライヴでバックを務めた時に「井上堯之バンド」や「いのうえバンド」と名乗ったのが始まりです(その後メンバーの入れ代わりあり)。
同じくその頃ショーケンがドラマ初出演となった「太陽に吠えろ!」で音楽を担当したのを皮切りに、同じくショーケンの「傷だらけの天使」「前略おふくろ様」(脚本は倉本聡)、「寺内貫太郎一家」などのテレビ・ドラマや映画音楽を次々に手掛け好評を博しました。ジュリーのバック・バンドとしても有名で、数々のヒット曲でバックを務め、テレビの歌番組にもいっしょに出演していましたが、これが歌謡番組では定番だった、バックにジャズ系出身のビッグバンド(例えばダン池田とニューブリード、小野満とスウィング・ビーバーズみたいなやつ)を使わずアーティストごとに専属のロック形態のコンボ・バンドが付く走りにもなっています。
また、キーボードの大野克夫は更に単独でも数々のドラマ音楽を担当しています。


nice!(0)  コメント(8)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 8

路傍の石

うおおおお!!「太陽に吠えろ」と「傷だらけの天使」は拙の青春そのものだったんだあああ!!!

ま、それはちと大袈裟なんですが、「太陽に吠えろ」は松田優作扮するジーパンには入れ込みましたし、「傷だらけの天使」は初ビデオ化のときにレーザーディスクを友人と共同で購入したくらいエヴァーグリーンな存在のドラマなんです。でもドラマを盛り立てた音楽も最高だったんですよね。拙は73年の「太陽に吠えろ」の時代から放映のたびに劇判をテレコで録りまくって、そのグルーヴ感溢れるサウンドに浸っておりました。井上堯之バンド、すべての意味でカッコよかったですね。
by 路傍の石 (2006-07-24 23:14) 

MASA

あきら「兄貴ィ〜、オレ、ゲイ・バーのポン子にフられちゃったよ〜、ポン子のやつ新宿のキャバレー、ゴールデン・ボールに行っちゃった〜」
修「おまえゴールデン・ボールって、意味分かってんの?」
あきら&修「ウ〜ン、イヤラシ〜」
なんてのがありましたよね(笑)。私も毎週夢中で観てました。おっしゃるとおり、まさにエヴァー・グリーンな青春ドラマの金字塔です。
by MASA (2006-07-24 23:42) 

hamakaze_ataru

今、ちょうど書いている「長文」の資料として1977年のニューミュージックマガジン読み返していますが、その中に偶然にも大野克夫の書いた記事「劇バンには劇バンの苦労と楽しさがある」がありまして、「太陽にほえろ」の記事も。テレビの音だからモノでいいものを8チャンネルステレオで取っていたのが、あとでレコード化の際に役立ったとのこと。台本読んで打ち合わせし、タイトルバックからどらマの中の音楽まで全部1日でレコーディングしたそうです。「傷だらけの天使」や「悪魔のようなあいつ」などはVTR見ながら台本読んで、この部分に何分何秒の音楽を入れるってやり方・・・凄いですよね。「悪魔のようなあいつ」の再放送に期待してスカパーのTBSチャンネルに入ったのですが、コレはやっぱ無理なのかな〜?
by hamakaze_ataru (2006-07-25 11:45) 

MASA

「悪魔のようなあいつ」も観たいっすねえ!あのドラマ、再放送ってされたことないんじゃないですかね。スカパーが唯一の希望ですが、どうなんでしょう。ジュリーが血みどろになって死ぬあの壮絶な最終回が観たいっ!
by MASA (2006-07-25 12:45) 

hamakaze_ataru

ですよねぇ〜見たいっすよねぇ〜。三木聖子も出てるし。やくざの岸部修三の演技が凄い。
DVDは廃盤だし。オークションでも9枚組ボックスが50000くらい・・・・なんとかしてくれ!
TBSチャンネル!!
by hamakaze_ataru (2006-07-25 13:03) 

かず

「悪魔のようなあいつ」、好きでしたねえ。沢田研二が舞い散る札束の中で死んでいくラスト、いいですねえ。
「太陽にほえろ」というと、私もLPとCD持ってます。各々の刑事のテーマのもので、「マカロニ刑事のテーマ」が「追跡のテーマ」とか、「ジーパン刑事のテーマ」や「ボンボン刑事のテーマ」などもタイトルを変えてずっと使われていくためか、やはり井上堯之が作った曲の方が印象に残ります。「ロッキー刑事のテーマ」以前ですね。「山さんのテーマ」なんかもいいですね。
さすがに「マイコン刑事」や「マミー刑事」は曲だけじゃわかりません。
by かず (2006-08-15 13:16) 

傷だらけの天使

NHKでビートルズの日本公演の番組を見ていて、スパイダースの話が出てきました。思い出して傷天の大野克夫を検索していたら、偶然このページに。
で、私も持っています、写真のアルバム。ナツカシ
で言いたいのは、傷天のショーケンやっぱほんとカッコよかった。
by 傷だらけの天使 (2006-10-01 02:05) 

MASA

傷だらけの天使さん、お越しいただきありがとうございます。
私もビートルズの放送観てました。
そうですねえ、あのころのショーケンはギラギラしたカッコよさがありましたよね。今は何だか情けないことになってるのが残念です。また復活してコンサートやって欲しいですね。
by MASA (2006-10-01 21:07) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。