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XTC「NONSUCH」Blu-ray Audio版 [Blu-ray Audio]

このところロック/ポップスやジャズの歴史的名盤のブルーレイ・オーディオ化が徐々に進んでいて、ワタシがこれらのチェックをマメに行なっていない間にけっこうな数のタイトルがリリースされているのを知ってこないだ驚いてしまいました。
さらに来年早々にはジョン・レノン「imagine」、ストーンズ「LET IT BLEED」などといった「おー、このアルバムまでついに?」というタイトルがいくつか発売される予定もあり、個人的には散財必至の様相を呈している状況です(笑)。

そんな中から、ワタシがごく最近購入したブルーレイ・オーディオ・ディスクを3枚ご紹介したいと思いますが、まず今回はXTCが'92年にリリースしたVirginレーベルからの最後のアルバム「NONSUCH」のブルーレイ・オーディオ。

xtc.jpg

2013年最新リマスターのCDとの2枚組ですが、そっちはどうでもいいとしてやはり注目すべきなのがブルーレイ・オーディオの方。
そちらには24bit / 96kHzのPCMステレオ音声、LPCM 5.1chサラウンド音声とDTS HD サラウンド音声(こちらも両方とも24/96ハイレゾ)、さらにはアルバム全曲のヴォーカル抜きのインスト・ヴァージョンが収録されています。
そしてサラウンド・ミックスとインスト・ミックスには未発表曲「Didn't Hurt A Bit」という曲がボーナス収録されているといううれしいオマケ付き。

スリーヴ・ケース入り。

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ブックレットと、左側が通常のCD、右側がブルーレイ・オーディオ・ディスク。

xtc2.jpg

音質はさすがハイレゾとしか言いようがない素晴らしさですが、CDとの比較ではステレオ音声の方はCDの方も大変良好な状態で収録されているので、ぶっちゃけ決定的というほどの大きな音質の違いは感じられませんでした。比較はしていませんが、旧マスターの今までのCDとの比較では当然こちらの方とは比べ物にならないと思います。

はっきり違うのがサラウンド音声の方で、特にDTS HD サラウンドの音声がとてもクリアでそれぞれの楽器の音がハッキリクッキリで新鮮に聴けました。サラウンドの各チャンネルへの音の振り分けも決して奇をてらったような派手さもなく自然で悪くありません。

インストはまさにカラオケ・ヴァージョンで、バックのサウンドがよく分かって面白いですが、これはそう何回も聴くことはないかも(笑)。

そしてこのブルーレイ・ディスクにはアンディ・パートリッジによる未発表のデモ音源が23曲、コリン・モールディングによる未発表デモ曲が9曲が収録されていて、アルバム収録曲のデモをはじめ未発表曲のデモも何曲かあり、ファンにとっては興味深い音源だと思います。

さらにうれしいのがこのディスクには映像も収録されていること。シングル・カット曲の「The Ballad Of Peter Pumpkinhead」、「The Disappointed」の2曲のPVと、このアルバムのプロデューサーであるガス・ダッジョンが録音スタジオでカメラを回し、レコーディングの様子を撮った映像が約50分に渡って収録されていて、これはとても興味深く観れました。ファン必見の映像じゃないでしょうか。

ディスクには"THE SURROUND SOUND SERIES"と書かれているところを見ると、XTCのアルバムは順次ブルーレイ・オーディオ化されるようです。これは今後も発売が楽しみ。
なお、DVD-Audio版も同時に発売されていますが、そちらはDVD-Audioの容量から判断して恐らくハイレゾ音源はサラウンド音声だけだと思いますし、しかもデモ音源と映像が全く収録されていないとのこと。購入される際にはご注意を。







Nonsuch (Cd+Blu-Ray)

Nonsuch (Cd+Blu-Ray)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Panegyric
  • 発売日: 2013/11/14
  • メディア: Blu-ray

Nonsuch (Cd+Dvd-Audio)

Nonsuch (Cd+Dvd-Audio)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Panegyric
  • 発売日: 2013/11/14
  • メディア: DVD



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Speakeasy

こんばんは、MASAさん

私もコレ購入しました。私のアンプはロスレスではないのですが、それでも5.1チャンネルで聴く『Nonsuch』は楽しいものですね。シリーズ化があるなら最高です。

同時期に、ザ・フーの『Tommy』スーパー・デラックス・エディションも入手したのですが、これのサラウンドも楽しいです。ドラムが左リヤに定位してたり面白いミックスですが、違和感はありません。以前DVDオーディオやSACDで発表されていたサラウンド・ミックスとは別物です。

今後、ブルーレイ・オーディオは発展しそうな気配がありますが、(ラインナップを見ると)ブルーレイ・ビデオと同じプラスティックのケースのものが多いようですね。しかし、個人的には愛着がもてません!くどいかもしれませんが、日本盤は紙ジャケットでお願いしたいところです。

by Speakeasy (2013-12-09 19:19) 

MASA

Speakeasyさん、どーもです。
おー、これ買われましたか。ハイレゾで聴くこのアルバム、なかなかいいです。

「TOMMY」はワタシは購入予定はありませんが、そうですか、新たに作られたサラウンドなんですね。

ワタシも今のブルーレイ・オーディオのケースはちょっとなあ、と思います。もう少し何とかしてもらいたいもんですね。
日本盤のみ紙ジャケというのは大賛成ですが、どうなんでしょうね。
by MASA (2013-12-09 23:22) 

HIKKY

「MUMMER」「SKY LARKING」「ORANGES&REMONS」の5.1chBlue-ray AUDIO、本当に出るなら楽しみです!
by HIKKY (2013-12-10 22:07) 

MASA

HIKKYさん、どーもです。
「SKY LARKING」と「ORANGES & REMONS」あたりはサラウンド化すると面白そうですね。
ワタシもその辺は期待してます。早く出て欲しいですね。
by MASA (2013-12-13 23:25) 

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