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私が選ぶストーンズ・ソングズ BEST 20 - Part 2 [Rolling Stones]

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さーて、前回に続いて今回もワタシ個人が選ぶストーンズ・ソングズ BEST 20ですが、今回はその後半、いよいよベスト10に突入です。
まずは10位から。

10. Sympathy For The Devil
物議を醸したと言われる歌詞の内容といい、ドラムレスでパーカッションだけで刻まれるリズムといい、呪術的な重く暗い雰囲気が全体的に漂っているのになぜか強力に惹き付けられる不思議な曲。レココレのランキングでは2位。
この曲が冒頭を飾るアルバム「BEGGARS BANQUET」はワタシが最も好きなストーンズのアルバムです。

9. Street Fighting Man
この曲も「BEGGARS BANQUET」収録曲ですが、シタールも入ったグチャッとした感じのローファイなサウンドや政治色の強い歌詞が印象的。
10位と並んで、それまでビートルズのうしろを半年遅れくらいで追いかけていたストーンズが迷いを捨て、いきなりアーシーなスタンスに立ち返った結果生まれた傑作のひとつ。レココレでは13位。

ミックのダブル・トラック・ヴォーカルのうち、stereoヴァージョンでは陰に隠れているウラのヴォーカルの方をフィーチャーし、それをオフ気味にミックスしたmonoヴァージョンのUSシングルの迫力も捨て難いです。
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8. (I Can't Get No) Satisfaction
もうこれはベタ中のベタな曲。でもやっぱりこの曲はどうしたって上位に入るべき名曲ですね。
ストーンズに世界的な成功をもたらした記念すべき曲であり、若者の欲求不満を歌った歌詞は今でも有効。ラジオなどで偶然耳するとやっぱり心が躍る名曲。レココレでは3位。

7. As Tears Go By
元々はマリアンヌ・フェイスフルのために書いたこの曲、ワタシが小学生の時に日本でもヒットしたそのマリアンヌ・ヴァージョンで先に知っていた曲ですが、ストーンズのバラード曲の中では最も好きなナンバー。これと「Ruby Tuesday」はカラオケに行くとよく歌います(笑)。
たまにビートルズ「Yesterday」と比較されますが、昔からどうもそんなにいい曲は思えない「Yesterday」よりもこっちの方が断然好き。
ジャガー=リチャーズもこんなキレイな曲書けるんだ、と妙に感心した覚えがあります(笑)。レココレでは22位。

6. Undercover Of The Night
レココレ選定者のベスト20ランキングでも意外にこの曲を挙げてた人が多くてビックリ。でもそれだけのインパクトはある曲で、ストーンズとヒップホップとの邂逅が生んだ奇跡のナンバー。カッコよさは今でも色褪せていません。
'80年代にこんな異色作を生み出したストーンズの貪欲さもスゴイと思う。レココレでは41位。

写真は強力な"EXTENDED CHEEKY MIX"収録のUK盤12インチ。
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5. Start Me Up
この曲を聴いてカッコイイと思えない人、テンション上がらない人はもうロックなんか聴いちゃダメ、ってくらいいつ聴いてもカッコイイ曲。もうイントロのギターからアガる(笑)。今やこの曲もベタな扱いをされるほどの名曲になりました。'80年代におけるストーンズ最強のナンバーと言っていいでしょう。

元々は'75年の「BLACK AND BLUE」のアウトテイクだったこの曲、もし「BLACK AND BLUE」に正規に収録されていたら、この時点で'70年代を代表する名曲のひとつととなり、アルバムも今よりも更に高評価になっていたかも。一旦ボツになったのはイントロのドラムが入るタイミングがちょっとおかしく感じる部分やミックが途中で声が裏返ったのをシャウトでごましているからでしょうか。レココレでは26位。

4. Brown Sugar
'71年、高1だったワタシはまだストーンズにはそれほど強い興味はなかったものの、日本でもそれなりにヒットしラジオでよくかかっていて大好きだった曲がコレ。レコード会社移籍第1弾ということで、当時のワーナーがレコード店のポスターや雑誌広告など宣伝に力を入れていたのを憶えています。
中2の時に聴いた「Honky Tonk Women」で感じてはいたものの、ストーンズってやっぱスゲエカッコイイ、ということを改めて思い知らされた曲です。
この曲も5位と同じく、聴いてカッコイイと思えない人はもう音楽を聴くこと自体止めた方がいい(笑)。レココレでも同じく4位。

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3. Gimme Shelter
「LET IT BLEED」の冒頭1曲目のこの曲、"THIS RECORD SHOULD BE PLAY IT LOUD"とスリーヴに書いてあるとおりにアンプのヴォリュームを11時方向から12時方向の間にして出来るだけの大音量で聴くとホントにすごい。
キースのギター、ビルのベース、チャーリーのドラムス、それにコーラスと続いて次第に盛り上がりを見せ、そしてミックの唸るようなヴォーカルがスーッと現れる瞬間はもう鳥肌もののカッコよさ!
途中で声が掠れるところもまたいいメアリー・クレイトンが登場する中盤のド迫力に至ってはもう言葉がありません。聴く度にシビレます。レココレでは6位。

2. Jumpin' Jack Flash
ストーンズの代表曲であるばかりでなく、'60年代終盤にロック・シーンに登場した名曲中の名曲。'70年代へと続くブラックでカッコイイストーンズの始まりがこの曲から。ビートルズを追いかけて迷走状態だったストーンズが、やっと自らのアイデンティティを見つけた頃の代表曲がコレという認識で間違いないでしょうか。
この曲を聴いてカッコイイと思えない人は・・・って、もういいか(笑)。レココレではこれが堂々の1位。



1. Honky Tonk Women
1位と2位は迷ったのですが、ワタシが中2だった'69年頃ラジオで聴いて"ストーンズってなんか硬派でカッコイイな〜!"と初めて思ったのがこの曲なので、これがワタシのストーンズの名曲No.1。
すかした感じのカウベルから始まり、チャーリーのドラムスがそれに続き、しばらくベースなしでキースのオープンGチューニングのギターがリフを奏でるイントロはやっぱり最強!ストーンズの曲って、というかロックってつくづくイントロとリフ命だなあと思います。

ビートルズだけで手いっぱいだったのでストーンズのレコードを集めるようになるのはそれから9年後の'78年からと遅かったものの、とにかくこの曲以来ワタシはストーンズをある程度意識するようになりました。そういう意味では思い出深い曲でもあります。
中学の時、学園祭でやっていたレコード・コンサートでビージーズショッキング・ブルーなど当時のヒット曲がかかるその中に混じって、誰かが持って来たこのシングルがかかった時に一気にその場の空気が変わった感じがしたのも懐かしい思い出。レココレでは5位。

以上、このような順位になりましたが、「Paint It, Black」「Miss You」「Live With Me」「Hot Stuff」「My Obsession」「Mixed Emotions」などなど、涙を飲んで落とした曲も数知れず。
カッコイイと思う曲が中心に入り、'80年代後半以降の曲に関しては1曲も入らず(苦笑)。決して悪くはないんですが、やっぱり'60年代や'70年代に比べるとどうしてもねえ。

この記事のために久しぶりにずーっとストーンズを聴いてましたが、つくづく感じるのは、"ロックとはローリング・ストーンズのことである"ってことでした。少なくともワタシにとっては。

今年で結成50年という現役最高のキャリアを持つバンドとなったストーンズですが、その50年の歩みはある意味で'60年代以降のロックの歴史そのもの。
ビートルズなき後ロック界の最高峰となり、幾多の困難や解散の危機を乗り越えて今や彼らが"生きたロック年表"とも言うべき存在になってしまうなんて、昔は誰が想像出来たでしょうか。
いつまで現役でいてくれのかな。50周年バンザイ!


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DEBDYLAN

前記事と続けて拝読してます^^。

あの時代のストーンズをリアルタイムで聴けたMASAさんたち世代ならではの曲に対するインパクトや思い出は読んでて眩しいぐらいです。

ベタな曲をカッコいいと堂々と言わせちゃうストーンズって、
やっぱろサイコーにカッコいいバンドだなぁって再確認しました^^。

これからも転がり続けてほしいですね。

by DEBDYLAN (2012-08-05 00:06) 

MASA

ビートルズは小学3〜4年生くらいの頃から知っていましたが、ストーンズは多分中学生になるかならないかの頃「Tell Me」とか「Time Is On My Side」か何かが最初だっだと思います。
ヒットしてたはずの「Satisfaction」はなぜかもうちょっと後だったような(笑)。
2大バンドを一応はリアルタイムで耳にしていたというのは今思うと幸せです。

ビートルズだと「Yesterday」とか「Let It Be」みたいな曲はホントにベタで選ぶのも憚りますが(笑)、「Satisfaction」だとそうでもないのはなぜなんでしょうね。
カッコイイものは有無を言わせないってことでしょうか。
by MASA (2012-08-05 00:45) 

parlophone

こんばんはー。
10曲中5曲がカブってますが、このあたりは我々の年齢だったら
当然ですよね。
ただ「Undercover Of The Night」が6位に入ってくるところが
さすがMASAさんの感性ってところでしょうか。
だれもが選ぶ「サティスファクション」は聞き飽きちゃって
今回はベスト20には入れませんでした^^;
by parlophone (2012-08-06 19:00) 

MASA

遼さん、どーもです。
半分は遼さんと同じということで、リアルタイムでシングル・ヒット曲を聴いていた我々世代ならではという部分はあるかも知れませんね。

「Undercover Of The Night」はこのランキングを書いた時点では確かに6位なんですけど、今の気分ではもっと下のラングでもよかったなあ、とちょっと思っています(笑)。

「Satisfaction」は確かに選ぶには躊躇する曲ですが、敢えて入れました。
やっぱりたまにラジオでかかったりするとカッコイイなあと思っちゃいます。
by MASA (2012-08-07 16:27) 

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