Paul McCartney & Wings「RED ROSE SPEEDWAY」 [The Beatles]
こないだ「RAM」の記事を書いた際に久しぶりにこのアルバムを聴いてつくづく思ったことは、'70年代のポールはやっぱ最強だなあ、ということ。
2月に出た新作の「KISS ON THE BOTTOM」みたいなポール史上かつてない悲惨なほどの駄作を聴かされた後だと、さらに余計に過去と今とのギャップの大きさを感じるのは言うまでもありません。
そんなワタシが「RAM」の次に大好きなアルバムNo.2は一体何かというと、これが'73年リリースの「RED ROSE SPEEDWAY」なのであります。
この前作「WINGS WILD LIFE」は結成されたばかりのウィングスの肩ならし的な感じが否めないアルバムでしたが(でもワタシのNO.3がこのアルバム^^;)、そういう点ではこのアルバムではロックバンド、ウィングスとしてのかなりの成長やまとまりが見られます。
上の写真の色が濃いめの左側がUSオリジナル盤、右が国内初版盤。残念ながらUK盤は持ってません。
US盤の裏ジャケの下の部分にはスティーヴィー・ワンダーへのメッセージだという点字が。
レーベル写真。左がUS盤、右が国内盤ですが、国内盤は見本盤で白レーベルです。
前々作「RAM」に収録の「Ram On」のリプライズの最後で少しだけ歌われている「Big Barn Bed」の完成版に始まり、シングル・カットされて全米ではNo.1ヒットとなった(個人的にはあんまり好きな曲じゃないけど・笑)「My Love」や、「Get On The Right Thing」 、「Little Lamb Dragonfly」と続くA面、B面に行くとミドル・テンポのバラード「When The Night」や最後に収録されている4曲のメドレーなど、ポールしか書けないような隠れた名曲が揃ってます。
そしてこのアルバム、レコーディングされた曲がたくさんあり当初は2枚組でリリース予定だったところ、セールス面やアルバムの完成度を考えて結局1枚ものになったことはファンの方ならご存知でしょう。
'75年頃にリリース予定だった「COLD CUTS」というベスト・アルバムやリンダのソロ・アルバム「SUSIE & THE RED STRIPES」にその時の未発表曲が数曲収録予定とのウワサが当時ありましたが、結局はアルバムそのものの発売が両方とも中止。
しかし'80年代に入ってからリリースされたポールのいくつかのシングルのカップリングや'99年のリンダのソロ・アルバム「WIDE PRAIRIE」などに「Mama's Little Girl」、「Seaside Woman」など何曲かが収録され日の目を見ています。
リンダのソロ・アルバム「WIDE PRAIRIE」。これもいいアルバムですよね。
アルバム未収録ながらこのアルバムのセッションで生まれた「Hi Hi Hi / C. Moon」と、先行シングルとしてリリースされた「My Love / The Mess」のシングル。
「Hi Hi Hi」のジャケは写真が裏焼きでポールが右利きの初版ミス・ジャケ。
「Hi Hi Hi」のカスタム・レーベル。
「My Love」もアルバムのものと同じデザインのカスタム・レーベルで、ワタシのは赤盤。
ちなみにこのシングル、発売当時高校のクラスメイト3人で同じお店にいっしょに買いに行ったのですが、3人とも赤盤でした。ていうか、その時その店にあったこのシングルはほとんどが赤盤でした。いい時代だったなあ〜(笑)。
この「RED ROSE SPEEDWAY」、「RAM」や「BAND ON THE RUN」という名作の間に挟まれているせいで印象が薄いためなのか、一般的にはなぜか評価があまり高くなく人気も今ひとつのようです。
なんかこれって、「A HARD DAY'S NIGHT」と「HELP!」の間に挟まれたために印象が希薄で昔は人気がなかった「BEATLES FOR SALE」みたいでかわいそう(笑)。
エンジニアはグリン・ジョーンズで録音もいいし、名曲だらけのホントにいいアルバムなので、このアルバムももっと正統に評価されて欲しいものです。
これもいずれ出るアーカイヴ・コレクションが楽しみだなあ〜。
※オマケ映像:
アルバム発売された'73年に日本ではNHKで放送された"JAMES PAUL MCCARTNEY"より、オープニングの「Big Barn Bed」。
若い頃のポール、カッコイイ!
後半のアコースティック・メドレーは当時NHK版ではまるまるカットされていたシーンで、この半年後だったか1年後だったかに放送された東京12チャンネル(現・テレビ東京)版ではこのシーンも含めノー・カットで放送されています。
でも関東中心で地方での放送が少なく(北海道では放送されました)、またひっそりと放送されたためか、この12チャンネル版をご存知の方が意外に少ないんですよね。
amazonを見たら、何とほぼ廃盤状態じゃないですか!ナメられたもんだなあ。あ、移籍したんだから当たり前か(笑)。
2月に出た新作の「KISS ON THE BOTTOM」みたいなポール史上かつてない悲惨なほどの駄作を聴かされた後だと、さらに余計に過去と今とのギャップの大きさを感じるのは言うまでもありません。
そんなワタシが「RAM」の次に大好きなアルバムNo.2は一体何かというと、これが'73年リリースの「RED ROSE SPEEDWAY」なのであります。
この前作「WINGS WILD LIFE」は結成されたばかりのウィングスの肩ならし的な感じが否めないアルバムでしたが(でもワタシのNO.3がこのアルバム^^;)、そういう点ではこのアルバムではロックバンド、ウィングスとしてのかなりの成長やまとまりが見られます。
上の写真の色が濃いめの左側がUSオリジナル盤、右が国内初版盤。残念ながらUK盤は持ってません。
US盤の裏ジャケの下の部分にはスティーヴィー・ワンダーへのメッセージだという点字が。
レーベル写真。左がUS盤、右が国内盤ですが、国内盤は見本盤で白レーベルです。
前々作「RAM」に収録の「Ram On」のリプライズの最後で少しだけ歌われている「Big Barn Bed」の完成版に始まり、シングル・カットされて全米ではNo.1ヒットとなった(個人的にはあんまり好きな曲じゃないけど・笑)「My Love」や、「Get On The Right Thing」 、「Little Lamb Dragonfly」と続くA面、B面に行くとミドル・テンポのバラード「When The Night」や最後に収録されている4曲のメドレーなど、ポールしか書けないような隠れた名曲が揃ってます。
そしてこのアルバム、レコーディングされた曲がたくさんあり当初は2枚組でリリース予定だったところ、セールス面やアルバムの完成度を考えて結局1枚ものになったことはファンの方ならご存知でしょう。
'75年頃にリリース予定だった「COLD CUTS」というベスト・アルバムやリンダのソロ・アルバム「SUSIE & THE RED STRIPES」にその時の未発表曲が数曲収録予定とのウワサが当時ありましたが、結局はアルバムそのものの発売が両方とも中止。
しかし'80年代に入ってからリリースされたポールのいくつかのシングルのカップリングや'99年のリンダのソロ・アルバム「WIDE PRAIRIE」などに「Mama's Little Girl」、「Seaside Woman」など何曲かが収録され日の目を見ています。
リンダのソロ・アルバム「WIDE PRAIRIE」。これもいいアルバムですよね。
アルバム未収録ながらこのアルバムのセッションで生まれた「Hi Hi Hi / C. Moon」と、先行シングルとしてリリースされた「My Love / The Mess」のシングル。
「Hi Hi Hi」のジャケは写真が裏焼きでポールが右利きの初版ミス・ジャケ。
「Hi Hi Hi」のカスタム・レーベル。
「My Love」もアルバムのものと同じデザインのカスタム・レーベルで、ワタシのは赤盤。
ちなみにこのシングル、発売当時高校のクラスメイト3人で同じお店にいっしょに買いに行ったのですが、3人とも赤盤でした。ていうか、その時その店にあったこのシングルはほとんどが赤盤でした。いい時代だったなあ〜(笑)。
この「RED ROSE SPEEDWAY」、「RAM」や「BAND ON THE RUN」という名作の間に挟まれているせいで印象が薄いためなのか、一般的にはなぜか評価があまり高くなく人気も今ひとつのようです。
なんかこれって、「A HARD DAY'S NIGHT」と「HELP!」の間に挟まれたために印象が希薄で昔は人気がなかった「BEATLES FOR SALE」みたいでかわいそう(笑)。
エンジニアはグリン・ジョーンズで録音もいいし、名曲だらけのホントにいいアルバムなので、このアルバムももっと正統に評価されて欲しいものです。
これもいずれ出るアーカイヴ・コレクションが楽しみだなあ〜。
※オマケ映像:
アルバム発売された'73年に日本ではNHKで放送された"JAMES PAUL MCCARTNEY"より、オープニングの「Big Barn Bed」。
若い頃のポール、カッコイイ!
後半のアコースティック・メドレーは当時NHK版ではまるまるカットされていたシーンで、この半年後だったか1年後だったかに放送された東京12チャンネル(現・テレビ東京)版ではこのシーンも含めノー・カットで放送されています。
でも関東中心で地方での放送が少なく(北海道では放送されました)、またひっそりと放送されたためか、この12チャンネル版をご存知の方が意外に少ないんですよね。
amazonを見たら、何とほぼ廃盤状態じゃないですか!ナメられたもんだなあ。あ、移籍したんだから当たり前か(笑)。
ハイ・ハイ・ハイのジャケット、誰も気づかなかったのかなあ?一目で分かりそうなもんだけど…。
by ミネちゃん (2012-05-16 09:44)
こんにちは
中学生の時、初めて聴いたポールのソロ・アルバムがレッド・ローズでした。
同じクラスの子からジョージのマテリアル・ワールドと交換で借りて・・・
懐かしくて楽しい思い出です。
この時期のソロ・アルバムに付いていた豪華年表対訳、夢中で読みました!
by paddies (2012-05-16 14:22)
ミネちゃんさん、どーもです。
製品になるまで気が付かないなんて、ホントにアホですね(笑)。
ポールが左利きって知らなかったんでしょうか?
by MASA (2012-05-16 16:11)
paddiesさん、どーもです。
そうそう、ちょうど同じ頃にジョージも出て、貧乏学生だったのでさすがにいっぺんに2枚は買えず、ワタシも当時ジョージは友だちから借りて聴きました。懐かしいですね。
ワタシもあの豪華年表は手垢がつくほど読みましたよ!
あの頃はああいう情報が少なかったので、貴重な資料でしたよね。
by MASA (2012-05-16 16:20)