Linda Ronstadt の海賊盤

私は1枚も買ってませんけど、先日リンダ・ロンシュタットのアルバムが初の紙ジャケ化になりました。
ワタシはこの人のアルバムは'80年代以降ならけっこう持ってますが、いちばんアブラが乗っている'70年代にリリースされたアルバムに関しては'73年の「DON'T CRY NOW」、'77年の「SIMPLE LIFE SIMPLE DREAM」、'78年の「LIVING IN THE USA」しか持ってません。

そんな中、もう今から30年ほど前に当時の職場の先輩にもらったリンダの海賊盤が1枚あります。



リンダのパンチラに思わず目を惹かれるジャケですが（笑）、これは70年代半ば、レコード・バーゲンなどがあるとその会場でビートルズやストーンズの海賊盤の中に混じってけっこう見かけたものです。
でもこの人の海賊盤なんてのは今となってはちょっとレアじゃないでしょうか。

レーベルは無地で何にもなく、ただ"SIDE ONE"、"SIDE TWO"と書かれているだけ、という当時の海賊盤にはよくあったタイプ。



'74年の代表作「HEART LIKE A WHEEL」の曲が中心になっているので恐らくその頃の音源だと思いますが、収録場所や時期が不明のライヴ音源です。でも内容はなかなかグー。
何代目かのコピーのような感じがあるものの音質はまずまずで、この当時の海賊盤には数少ないステレオ音源の整った音質からすると、多分アメリカでのFM放送がソースだと思われます。

最も多くの種類や枚数が出回ったビートルズやストーンズ以外にも、70年代半ばはいろんなアーティストの海賊盤が出回った時代でしたが、そんな時代の空気を思い出して懐かしくなる1枚です。

日本でも放送されていた"Midnight Special"より、「You're No Good」。



ちなみに今回紙ジャケ化されたタイトルの中で個人的ないちばんのオススメは「SIMPLE DREAM SIMPLE LIFE（夢はひとつだけ）」ですかね。
歌詞を変えたストーンズの「Tumbling Dice」のカヴァーやシングル・カットされて大ヒットしたバディ・ホリーの「It's So Easy」のカヴァーなど、いい曲が揃ってます。

ミス・アメリカ(紙ジャケット)

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
• 発売日: 2010/07/07
• メディア: CD

夢はひとつだけ(紙ジャケット)

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
• 発売日: 2010/07/07
• メディア: CD

風にさらわれた恋(紙ジャケット)

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
• 発売日: 2010/07/07
• メディア: CD

哀しみのプリズナー(紙ジャケット)

• アーティスト: DAVID CAMPBELL
• 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
• 発売日: 2010/07/07
• メディア: CD

ドント・クライ・ナウ(紙ジャケット)

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
• 発売日: 2010/07/07
• メディア: CD

5CD ORIGINAL ALBUM SERIES BOX SET

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Warner Music
• 発売日: 2010/02/27
• メディア: CD

タグ：Linda Ronstadt リンダ・ロンシュタット

コメント 19

おはようございます。
70年代の海賊盤
今になって、このチープなインチキさが魅力的ですね。
これが80年代になると小奇麗になって・・・
今度ジョージで何枚か出してみようと思います。
リンダ
この頃はどれも強力で・・・
無理やりですが「風にさらわれた恋」に1票！
持っているのがUK盤なんです（笑）
by paddies (2010-07-18 06:33) 

paddiesさん、どーもです。
70年代はこういう怪しげなブートが氾濫してましたね。
80年代になるとジャケがカラーになり、立派になり、音質も向上しましたっけね。
「風にさらわれた恋」もいいですね。バラード系の曲が多かったような印象があります。

ジョージの海賊盤！いいじゃないですか〜＾＾。
記事を楽しみにしてます！
by MASA (2010-07-18 14:10) 

MASAさんがリンダの海賊盤の話するなんて・・・びっくり（笑）
70年代って録音データが全く解らないモノや、嘘っぱちのデータが書かれたヤツ多かったですよね。ビートルズ関係は結構騙されまくりました（笑）
でも、それでもワクワクして買った海賊盤の中には「大当たり」も沢山ありました。「ハリウッドボウル」とかは、あの音質の海賊盤が出回らなかったら、正規盤はなかったでしょうからね。



強引に切りとられた「パンチラ」の元
http://aki35.blog.so-net.ne.jp/2006-07-30
by PETTY (2010-07-18 17:28) 

ワタシはPETTYさんみたいにウェスト・コースト系のアーティストは系譜的に聴いていたわけでもなく知識も浅いんですが、単にこの人とこの人の音楽が好き、ってことでファンでした＾＾。

昔の職場に1コ先輩の音楽通の同僚がいまして、その人にたまたまもらったものですが、その頃の思い出も詰まった1枚ですねえ。

海賊盤って、ビートルズだと「音楽専科」なんかに軽く内容は載ってはいたものの、実際は買って聴いてみるまで分かんないので、ある種の賭けでしたね（笑）。
確かに「ハリウッドボウル」なんかは海賊盤の氾濫が正規盤発売のきっかけになっているのは間違いないです。

by MASA (2010-07-18 18:35) 

パンチラの元写真、思い出しました＾＾。
なんか、その4年前の記事でワタシ、クソ生意気なこと書いてるじゃないですか（笑）。
あー、恥ずかし（笑）。
by MASA (2010-07-18 18:41) 

音楽専科の海賊盤特集には随分やられましたね（笑）
情報源が少ないからわずかな説明を頼りに現金書留送る（笑）
この繰り返しでしたね。

しかし4年前・・・・記事も長けりゃ、コメントも長い。それも結構みなさんイイコメントくれてるんですよねぇ〜。たまに読み返すと面白いですね。
milkさんのトコの影響デカイですよね（笑）
by PETTY (2010-07-18 19:54) 

香月利一さんが書いたビートルズ特集の「音楽専科」は何号か買いました。
当時海賊盤に興味津々だったワタシには貴重な情報源でしたねー。

確かに、ワタシのブログもだんだん記事が長めになったのは明らかにmilkさんの影響が大（笑）。
まあ私の場合は文章が稚拙ではありますが、書きたい記事があれば長くなってもとことん書きゃいいんだ、ってことを教えられましたわ＾＾。
by MASA (2010-07-18 21:13) 

久しぶりに見に来たら私の名前が！
ということで、リンダ・ロンシュタットはあまり聴かないけど、来てみました（笑）
PETTYさん（というか私にはどうしても「大安さん」）も、お元気ですか！
そろそろ私も記事書かないとです。ヨーシ、皆さんの期待に答えてまた、なっっがーいヤツを！（←別に誰も期待してない）
記事に全く関係なくて恐縮なんですけど、あの～あの～、parloさんのブログはどうなってしまったのでしょうか。しばらく見ていないうちに、何か音沙汰がなくなっているのにちょっと前に気付きました。どうしてしまわれたのでしょうか。何かあったんですか。
（こんなところに書くことでもないですけど。すみません）
MASAさんはコンスタントに色々幅広いジャンルの記事をUPし続けていて、ホントすごいですねえ！なんか人気ブログみたいですね。すっごいなぁ！

by milk_tea (2010-07-19 21:55) 

おおっ、これはこれはウワサをすれば何とやらじゃございませんか（笑）。
そろそろみんなmilkさんの記事が読みたい頃ですよっ。
久しぶりに一発お願いします＾＾。

そう、遼さんのブログ、もう4ヶ月も更新がないんでPETTYさんと心配してたとこなんです。
で、昨日メールを送ったんですが、まだ返事は来てません。
ホントに何にもなければいいんですが、ちょっと心配ですよねー。
by MASA (2010-07-19 23:25) 

あれー、手元にはないんで確認できませんが、私も３０ン年前にこのブートを買ったような記憶があります。（ジャケ買い？）
リンダのアルバムの邦題はどれもトホホものですが、７０年代のリンダはどれも良いです（キッパリ）。
彼女はソングライターではないので、選曲とアレンジがキモになるんですが、この時期は迷いがないと言うか、どれも彼女の声に見事にハマっていますね。
８０年代に入るとちょっとブレてきて、頑張りすぎなアルバムが多くなってしまったのは残念でしたが・・・
最近の私は可愛かった頃のリンダにそっくりなZooey Deschanelのファンです。
（She & Himってインディーポップ・デュオ）

http://www.myspace.com/sheandhim
by MORE (2010-07-19 23:33) 

MOREさん、どーもです。
おー、MOREさんもお持ちですか、これ。
70年代のリンダのアルバムは当時大体のものは聴いたことがあるのですが、確かにどれもよかったです＾＾。

この人の選曲のセンスは素晴らしいものがありますよね。
有名曲から隠れた名曲のカヴァーまで、目の付けどころがすごいと思います。

80年代は確かにちょっと空回りしちゃってるアルバムもあったり、しまいにはジャズ・ヴォーカルやらスペイン歌謡やらと、少しずつ方向性がずれてったのが残念です。

Zooey Deschanel、全然知りませんでした。なかなかいいですね＾＾。
by MASA (2010-07-20 00:14) 

>Zooey Deschanel、全然知りませんでした。なかなかいいですね＾＾。

実は彼女は女優としての方がキャリアもあり、有名です。
去年公開された「（５００日の）サマー」の主役です。
最後のクレジットのところで彼女が歌うスミスのカヴァー曲が良いです・・・
She & HimはなんたってNRBQをカヴァーするほどセンスがgoodなのですよ。
by MORE (2010-07-20 10:10) 

IT'S SO EASY大好きです。
初めて聴いたのはGreatest Hit's Vol1だったんですが、当時はリンダのオリジナルだと思ってました＾＾；

このライヴ映像いいっすね＾＾
by 黒ちゃん (2010-07-20 21:23) 

MOREさん、再びどーもです。
あー、女優さんでしたか、この人。
以後注目しときます＾＾。
by MASA (2010-07-21 03:07) 

黒ちゃんさん、どーもです。
「It's So Easy」はサイコーですね。
この人は自分で曲を書かない代わりに、カヴァー曲を選ぶセンスがバツグンなんですよ。
売れる前のエルヴィス・コステロやカーラ・ボノフの曲を取り上げたりしてます＾＾。

by MASA (2010-07-21 03:10) 

おーっと、YouTubeの"You're No Good"のバック・バンドが凄いですね。
ドラムスはRichie Hayward(Little Feat)で、ギターはAndrew Gold,でもなんでJeff Baxterがコンガ？？？
コーラスの姉御二人もファンキーで良いですなあ・・・
Midnight Special・・・懐かしい！

by MORE (2010-07-21 09:20) 

そう、記事には特に書きませんでしたが、バックがゴイスーなメンツですね。
'70年代の空気を感じさせる映像です＾＾。
by MASA (2010-07-21 21:19) 

こんばんは。
長く音楽を聴いてきましたが、リンダ・ロンシュタットのブートレグを見るのは初めてです。リンダがスターの座へと駆け上がって行く溌剌とした貴重な時期の録音であり、MASAさんの解説を読んでいるだけでその内容の重さがひしひしと伝わってきました。
ここに来られた方々のコメントとブログを拝読していると私のような者の出る幕ではないと痛感させられます。評論家の先生方に影響された知識ではなく、オリジナリティがあり自分の確固たる見解や信念に溢れた様子をまざまざと見せつけられました。自分のブログのアクセス数が伸びないわけを思い知らされます。物知り顔のふりをしながら音楽を聴いていることも恥ずかしくなりました。
by Backstreets (2010-07-22 00:16) 

Backstreetsさん、こんばんはー。
珍しいでしょ、リンダの海賊盤＾＾。内容もなかなか悪くないいいライヴ盤です。

ここにコメントを寄せられているみなさんは大体リアルタイムで70年代を過ごしたロートル世代なので（笑）、当時聴いていた印象や時代背景などの思い出とは切り離せない部分がありますね。

そういう意味では評論家の方々の通り一遍的な意見とはまた違った血の通ったコメントになっているとは思いますが、でも聴き方、聴いた印象なんてものはその世代その人それぞれあるわけだし、だから面白いと思いますよ。恥ずかしいなんてことはありません。

なのでBackstreetさんもそんなに卑屈にならずに（笑）、感じたこと・思ったことがちゃんと伝わるように書けばそれでまったくかまわないと思いますので、めげずに記事をお書き下さい＾＾。
by MASA (2010-07-22 01:49)