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Claudine Longet のアルバム [フレンチ・ポップス]

今回は私が昔ジャケ買いしたのをきっかけにファンになったクロディーヌ・ロンジェのアルバムを取り上げます。

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クロディーヌ・ロンジェは'60年代後半から'70年代初頭まで活動していたフランス人の歌手・女優ですが、活躍していた舞台はアメリカ。
アメリカに渡ってから将来のダンナとなるアンディ・ウィリアムスに見いだされてTVや映画に出演したりして人気が出ました。

歌手としてはまあそんなにバカみたいに売れたわけではないですが地道な活動を続け、けっこうアルバムも残しています。
いちばん上の写真は'67年のファースト・アルバム「CLAUDINE」、下の写真は'69年の4枚目のアルバム「COLOURS」

レーベルはA&Mですが、ダンナのアンディを通じてハーブ・アルパートに紹介されたのをきっかけに契約。ここから5枚のアルバムが出ています。
制作にはトミー・リピューマ、ニック・デカロなどが関わり、いわゆるA&Mサウンドを代表するアーティストのひとりとしても有名です。

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フランス語訛りの英語とウィスパー・ヴォイスが特徴で、決して歌唱力がそれほどある人ではなく雰囲気で聴かせるタイプの人ですが、アストラッド・ジルベルトのカヴァー曲「Meditation(Meditacio)」や、「Love Is Blue(恋は水色)」(持っていませんが、3枚目の同名アルバムに収録)のカヴァーなどのヒットで知られています。

昔、親が寝静まった深夜にこっそりと「11PM」を観てたスケベな人なら(笑)大阪イレブンのジングルに使われていたこの曲をご存知の人がおられるでしょう^^。



この曲はアルバム「COLOURS」のB面1曲目に収録されています。
そう言えば大阪イレブンのジングルにはこれといっしょにカーペンターズ「Intermission」(「A SONG FOR YOU」収録)も使われてましたっけね。

'70年代に入るとダンナのアンディ・ウィリアムスが設立したレーベル、BARNABYに移籍し、2枚のアルバムをリリースしていますが、下の写真は'72年発売の事実上ラスト・アルバムとなる2枚目の「LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER」

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このアルバムではロックをカヴァーし、アルバム・タイトルでもあるストーンズ「Let's Spend The Night Together」をはじめ、「God Only Knows ( Beach Boys)」、「Every Night (Paul McCartney)」、「Jealous Guy / Don't Let Me Down (John Lennon / Beatles)」、Birds (Neil Young)」といった曲をゆるめのフォーク・ロック的なアレンジでやっていて、なかなかのアルバムです。
中でもやっぱり原曲のイメージとは大きくかけ離れたユルくて軽めのアレンジのストーンズのカヴァーが秀逸。
ちなみに2007年に紙ジャケ化されています。

このあともう1枚リリース予定だったアルバムを残し業界を引退しますが、その原因がなんと殺人疑惑。'74年、すでにアンディと離婚していたクロディーヌですが、そのあと付き合って同棲していた男が、彼女が持っていた銃の暴発で死亡。これが事故なのかクロディーヌの手による殺害なのか謎を呼び、結局は過失致死というかたちで有罪判決を受けてしまいます。

真相は未だに謎のままですが、このスキャンダルによってクロディーヌは歌手・女優生命を断たれてしまい引退に追い込まれたという悲運の人となりました。
現在は当時の事件を担当した自分の弁護士と結婚し、隠居生活を送っているとのことです。




クロディーヌ

クロディーヌ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2002/02/06
  • メディア: CD

カラーズ

カラーズ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1994/04/01
  • メディア: CD

夜をぶっとばせ(限定紙ジャケット)

夜をぶっとばせ(限定紙ジャケット)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SOLID RECOREDS
  • 発売日: 2007/05/19
  • メディア: CD

恋は水色

恋は水色

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2002/02/06
  • メディア: CD

ベスト・オブ・A&M イヤーズ

ベスト・オブ・A&M イヤーズ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2006/01/25
  • メディア: CD



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コメント 14

MCMLXV_65

11PMは(隠れて…)見ていましたが(^^;)、この曲は知りませんでした…。
でも、いい曲ですね! この後に紹介されているカバーアルバムを聴いて
みたくなりました!!

他のアルバムは入手が難しそうですね。こういうアーティストも何かの
機会に、さりげなくリイシューしてもらいたいものですネ。
(オリビアのリイシューなんてまた発売中止になっちゃいましたし…)
by MCMLXV_65 (2010-02-13 19:12) 

MASA

MCMLXV_65さん、毎度です。
11PM、思春期の男子なら昔はみんな隠れてみてたようですね(笑)。
何にも調べずに貼付けましたが、ほとんど廃盤でものすごいプレミアが付いてますね^^;
クロディーヌはけっこうコアなファンがいますからねえ。
A&M時代のアルバムは未紙ジャケ化なので、是非出して欲しいもんです。

えっ、オリヴィアまた中止ですか?!
何だかなあ〜。
by MASA (2010-02-13 22:28) 

へどろん

ひゃ〜!
なんとも壮絶な幕切れだったんですね…
自分は「Love Is Blue」しか持ってないっす。
最近全然聴いてないなぁ…うふ♪
by へどろん (2010-02-14 00:19) 

MASA

へどろんさん、まいどです。
やっぱり「LOVE IS BLUE」がいちばん有名だし売れてるみたいですね。
アナログで欲しいんですけど、まだ持ってません〜。
いつかそのうち絶対入手しますよん。
by MASA (2010-02-14 00:42) 

poposuke

MASAさん こんにちは

ジャケ買いでしたか!
確かに1stアルバムはジャケ買いしたくなりますね!
何となくですけど、ジャケットからもA&Mらしい雰囲気が感じられますね。

ちなみに11PMが放送されていた頃はまだ小学校低学年だったので、早く寝ておりました(笑)
by poposuke (2010-02-14 17:33) 

Backstreets

こんばんは。
音楽評論家の今野雄二先生を擁した水曜イレブンではなく、大阪イレブンのジングルでクロディーヌ・ロンジェやカーペンターズの曲が使われていたということは、当時の大阪読売テレビのスタッフに音楽通の方がいらっしゃったのかもしれませんね。
話は変わりますが、オリヴィア・ニュートン・ジョンのCD発売中止はファンの方々はもちろん、特集を組んだ『レコード・コレクターズ』にとってもショッキングな出来事でしょう。どもならんことです。
by Backstreets (2010-02-14 18:10) 

MASA

poposukeさん、こんばんはー。
クロディーヌ・ロンジェ自体は昔から知ってましたが、15,6年前に中古屋で見つけてジャケに惹かれ、上の2枚をいっぺんに買いました^^。

11PMの頃は小学生ですか。まあそんな年で観てたらコワイですね(笑)。

by MASA (2010-02-14 22:26) 

MASA

Backstreetsさん、こんばんはー。
大阪イレブンって確か火曜日でしたっけ?こんな曲をジングルに使うなんて、センスが良かったと思いますね^^。

オリヴィアの再三の発売中止、一体どうなっているんでしょうねえ。
オリヴィアはかつて「イルカやクジラを殺すから日本はキライ」なんて言ってしばらく日本に来なかったことがありますが、まさかまだそんなこと言ってるんじゃないでしょうね(笑)。
by MASA (2010-02-14 22:33) 

parlophone

こんばんはー。
大阪イレブン?!と聞いて、身に覚えのないわけではないぼくはさっそくヨウツベをクリックしてみました。

えーー、これってクロディーヌ・ロンジェだったの!?
知らなかったーー。
そういえば彼女のウィスパリング・ヴォイスや、アンディ・ウィリアムズの奥様ということは知ってましたが、アルバムを聴いたことはなかったなあ。

ちなみに子どものころは『サンダーボール作戦』に出ていたクロディーヌ・オージェとごっちゃになっていました^^;

by parlophone (2010-02-14 23:26) 

MASA

遼さん、毎度です〜。
おっ、やっぱり遼さんも11PMをこっそりと観ていたクチでしたか(笑)。
そーなんですよ、あのジングル、クロディーヌ・ロンジェだったんです。
私はけっこう前からあれがクロディーヌだということは知ってましたが、何ていうタイトルでどのアルバムに入っているのか長い間分かりませんでした。
そんなことをすっかり忘れた頃に、たまたまジャケに惹かれて買ったアルバムに入っていたので「おお〜っ、これだったか〜!」と思ったものです^^。

そうそうクロディーヌ・オージェ、私も昔は間違えたことあります。
森高千里と森下千里くらいまぎらわしいですね(笑)。

by MASA (2010-02-15 00:07) 

がぁこ

ジャケットが時代を感じさせる~~
恋は水色ってよくBGMでかかるやつかな?
あれって歌詞があったんだぁー@@

by がぁこ (2010-02-15 17:55) 

MASA

がぁこちゃん、まいどだす。
「恋は水色」知ってたかぁ。まあ有名な曲だからね。
実は歌詞を付けて歌にしたものが昔ヒットしてるんだよん。
知らないだろうけど、ヴィッキーっていうフランスの歌手がオリジナルなんだけどね^^。
by MASA (2010-02-15 21:17) 

北沢オーストラリア

ウィスパーヴォイスが大好きな北沢です。
そして、『Love is Blue』のジャケットが大好きです!ワンピ姿に目が眩みますっ。

ロジャニコがもてはやされた時にアナログ盤も再発されて『Love is Blue』も(ロジャニコのも)買ったような気がします、するかも知れません。自信がなくなって来ました。
とくかく好きっす。
by 北沢オーストラリア (2010-02-18 00:22) 

MASA

北沢さんもクロディーヌのファンでしたかー。
いやあ、意外にファンが多くてうれしいっすね^^。
「LOVE IS BLUE」はいつか入手したいです。
恥ずかしながらロジャニコは持ってないんですよー。
これもいつかそのうち^^。

by MASA (2010-02-18 01:15) 

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