森高千里のアルバム [J-POP]
こないだ急に聴きたくなって久しぶりに聴いてみたら、改めてそのクオリティの高さに関心した森高千里を今回は取り上げてみます。
森高千里をご存知の方はこの人をどのように捉えているだろうか。
この人は確かに括りとしてはアイドルだろうが、'70年代から続くアイドルの系譜の中で分類分け出来ない特異な立ち位置にいた人だ。
'70年代は山口百恵など一部の歌手を除いて職業作家が手掛ける正当派アイドル花盛りの時代で、'80年代に入ると小泉今日子のような自己主張するアイドルや松田聖子、中森明菜などのように職業作家以外に有名アーティストを起用する方法で音楽性の高いアルバムやシングルを発表するアイドルが出現するが、森高千里はそういうアイドルとはまた別の方向性で独自のスタンスを取り、アイドルのイメージを一変させた人である。
初期の頃こそアイドル然としていてその域を出るものではなかったが、そのうちスタッフ側の提案で自分で作詞・作曲はもちろん、ピアノ、ギター、ドラムスと様々な楽器演奏までマルチにこなすようになってから俄然面白くなった。
単なる操り人形に留まらず、ここまで作品に積極的に関わったアイドルは後にも先にもこの人しかしかいないだろう。
最初の頃は正直言ってやらされていた感はあった。しかしアイドル自身からクリエイティヴィティを引き出そうというスタッフ側のアイデアは斬新だし、それにしっかりと答えることが出来た森高千里のポテンシャルは更に大したものだと思う。
アイドルでありながらその音楽性はいろんな意味でまさにアーティスティック。プロ作家には決して書けないユニークな歌詞やヘタウマながら味のある楽器演奏が特徴的だが、このような個性的な音楽性で洋楽中心のリスナーを振り向かせたアイドル系アーティストとしてはこの人がパイオニアといっていい存在だろう。
そういう意味ではかつてのモーニング娘。や現在のPerfume、AKB48のような人たちの大先輩だ。
多重録音により一人でギター、ドラムス、ピアノなどをこなした初めてのアルバム「ペパーランド」（'92年）。ドラムスの独特のグルーヴ感がたまんない＾＾。
'03年頃に新生ミニモニ。がカヴァーした「ロックンロール県庁所在地」収録。この曲は作詞・作曲も森高本人。
「私の夏」「ハエ男」「渡良瀬橋」収録の'93年作品「ラッキー7」。
森高のアルバムの中でも1、2を争う名作だと思う。
「気分爽快」「風に吹かれて」のシングル・ヒット曲を収録した'94年の「STEP BY STEP」。このアルバムもかなりの傑作！
感心するくらいの出来のビートルズ「Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey」の完コピぶりは是非ビートルズ・ファンにも聴いて欲しい。
細野晴臣とのコラボで作られた'98年のアルバム「今年の夏はモア・ベター」。これは限定アナログ盤。
細野さんの名曲「東京ラッシュ」「風来坊」などをカヴァーした佳作。
素敵なアルバムをたくさん残した森高千里、昨年は久しぶりにステージに立ったが、是非また音楽活動を再開して欲しいし、少なくともそろそろ残された作品はきちんと再評価されるべきだと思う。ほとんど廃盤なのが残念だ。
私も初期の何枚かは持っていないので、今度¥200くらいで売られてる中古をBOOK OFFにでも行って買って来よっと。
最後に、そんな森高千里の名曲の中からいくつかをご紹介。
まずはカーネーションをバックに従えた「夜の煙突」。
作詞・作曲、ピアノとドラムス演奏が森高千里本人による「ハエ男」。
どこかビートルズっぽく、音が割れているくらいノイジーなサウンド。ご覧のとおりこのPVは映画「エイリアン」のパロディ。
作詞とドラムスを森高が担当した「風に吹かれて」。
センチメンタルな名曲。
作詞とピアノ、リコーダー、ドラムスを本人が担当した「渡良瀬橋」。これも胸キュンものの名曲だ。
ご覧になってピンと来る人もおられるだろうが、このPVはビートルズ「Let It Be」の映画のオマージュになっている。
森高千里をご存知の方はこの人をどのように捉えているだろうか。
この人は確かに括りとしてはアイドルだろうが、'70年代から続くアイドルの系譜の中で分類分け出来ない特異な立ち位置にいた人だ。
'70年代は山口百恵など一部の歌手を除いて職業作家が手掛ける正当派アイドル花盛りの時代で、'80年代に入ると小泉今日子のような自己主張するアイドルや松田聖子、中森明菜などのように職業作家以外に有名アーティストを起用する方法で音楽性の高いアルバムやシングルを発表するアイドルが出現するが、森高千里はそういうアイドルとはまた別の方向性で独自のスタンスを取り、アイドルのイメージを一変させた人である。
初期の頃こそアイドル然としていてその域を出るものではなかったが、そのうちスタッフ側の提案で自分で作詞・作曲はもちろん、ピアノ、ギター、ドラムスと様々な楽器演奏までマルチにこなすようになってから俄然面白くなった。
単なる操り人形に留まらず、ここまで作品に積極的に関わったアイドルは後にも先にもこの人しかしかいないだろう。
最初の頃は正直言ってやらされていた感はあった。しかしアイドル自身からクリエイティヴィティを引き出そうというスタッフ側のアイデアは斬新だし、それにしっかりと答えることが出来た森高千里のポテンシャルは更に大したものだと思う。
アイドルでありながらその音楽性はいろんな意味でまさにアーティスティック。プロ作家には決して書けないユニークな歌詞やヘタウマながら味のある楽器演奏が特徴的だが、このような個性的な音楽性で洋楽中心のリスナーを振り向かせたアイドル系アーティストとしてはこの人がパイオニアといっていい存在だろう。
そういう意味ではかつてのモーニング娘。や現在のPerfume、AKB48のような人たちの大先輩だ。
多重録音により一人でギター、ドラムス、ピアノなどをこなした初めてのアルバム「ペパーランド」（'92年）。ドラムスの独特のグルーヴ感がたまんない＾＾。
'03年頃に新生ミニモニ。がカヴァーした「ロックンロール県庁所在地」収録。この曲は作詞・作曲も森高本人。
「私の夏」「ハエ男」「渡良瀬橋」収録の'93年作品「ラッキー7」。
森高のアルバムの中でも1、2を争う名作だと思う。
「気分爽快」「風に吹かれて」のシングル・ヒット曲を収録した'94年の「STEP BY STEP」。このアルバムもかなりの傑作！
感心するくらいの出来のビートルズ「Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey」の完コピぶりは是非ビートルズ・ファンにも聴いて欲しい。
細野晴臣とのコラボで作られた'98年のアルバム「今年の夏はモア・ベター」。これは限定アナログ盤。
細野さんの名曲「東京ラッシュ」「風来坊」などをカヴァーした佳作。
素敵なアルバムをたくさん残した森高千里、昨年は久しぶりにステージに立ったが、是非また音楽活動を再開して欲しいし、少なくともそろそろ残された作品はきちんと再評価されるべきだと思う。ほとんど廃盤なのが残念だ。
私も初期の何枚かは持っていないので、今度¥200くらいで売られてる中古をBOOK OFFにでも行って買って来よっと。
最後に、そんな森高千里の名曲の中からいくつかをご紹介。
まずはカーネーションをバックに従えた「夜の煙突」。
作詞・作曲、ピアノとドラムス演奏が森高千里本人による「ハエ男」。
どこかビートルズっぽく、音が割れているくらいノイジーなサウンド。ご覧のとおりこのPVは映画「エイリアン」のパロディ。
作詞とドラムスを森高が担当した「風に吹かれて」。
センチメンタルな名曲。
作詞とピアノ、リコーダー、ドラムスを本人が担当した「渡良瀬橋」。これも胸キュンものの名曲だ。
ご覧になってピンと来る人もおられるだろうが、このPVはビートルズ「Let It Be」の映画のオマージュになっている。
- アーティスト: 森高千里,高橋諭一,斉藤英夫,前嶋康明
- 出版社/メーカー: ワンアップミュージック
- 発売日: 1995/03/25
- メディア: CD
タグ：森高千里
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こんばんは、MASAさん。完全に守備範囲外の森高千里なんですが、「ハエ男」のPV、最後まで見入ってしまいました。仰られるとおり、ひとつのカテゴリに括れない存在ですね。なんかの拍子にハマってしまいそうで怖いです…。^^;
by MCMLXV_65 (2009-08-09 18:39)
「ハエ男」、気に入りました！！
あの最後、笑ってしまいました。
歌詞がユニークみたいなので、気になっていましたが、、、
森高千里は、これしか知りませんでした(^^;
↓
http://www.youtube.com/watch?v=Has8yBslRKE&feature=related
by Reiko (2009-08-09 19:55)
渡良瀬川、いいですよね～。
リコーダーになりたい！！と思ったことが何度あったことか・・・
あ～ああぁ～、人の妻ぁ～（笑）
by ベアトラック (2009-08-09 20:52)
MCMLXV_65さん、こんばんはー。
是非ハマっちゃって下さい。後悔はさせません（笑）。
オススメは上の4枚です。
廃盤なので中古屋さんで見つけて下さい＾＾。
MCMLXV_65さんには是非ビートルズの「Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey」のカヴァーを聴いて欲しいですね。
笑っちゃうほど上出来です。
by MASA (2009-08-09 21:41)
Reikoさん、こんばんはー。
「ハエ男」、曲もPVも面白いでしょ＾＾。
「私がオバサンになっても」も代表曲ですが、ベタなので敢えて取り上げませんでした＾＾；。
by MASA (2009-08-09 21:55)
ベアトラックさん、こんばんは〜。
「渡良瀬橋」、いい曲ですよねー。
私もリコーダーになりたいですわ〜（笑）。
江口洋介と出来ちゃった結婚したときはショックでした＾＾；
by MASA (2009-08-09 21:59)
おお、森高千里ですか！懐かしい。私は「17才」のPVでショックを受けて、シングルLDを買ってしまったくちです。足のきれいなアイドルから、アーティステックな変化を遂げていったところが、素晴らしいと思います。CDのアートワークも良かったです。初回限定CDのはしりではないでしょうか。
森高といえば「夜の煙突」ですね。何言ってんの。
by pinkisland (2009-08-10 00:42)
おおっ、pinkさんファンでしたか。ちょっと意外ですねえ。
ミニスカ＆脚線美で売ってましたよねー、初めは。
わざとパンツ見せるし、見せパン＆初回限定CDリリースの元祖ですね（笑）。
「夜の煙突」大好きなんです。
by MASA (2009-08-10 00:53)
カラオケとかでめっちゃ歌う～～（笑）
小学生の時にTVであのミニスカ見て憧れたもの～（≧∇≦）ﾉ☆彡ばんばん
「私がオバさんになっても」とか「渡良瀬橋」も好きで歌うよ～
今はもう、、CMとかでしか見ないけど旦那、怪我よくなったみたいでよかったよね＾＾
by がぁこ (2009-08-10 01:07)
おー、がぁこちゃんのカラオケのオハコだったか＾＾。
1回がぁこちゃんと藤谷美和子の「愛が生まれた日」とかデュエットしたいなあ（笑）。
アニメのヒロインのコスチュームみたいで、子供心にあのミニスカはインパクトあったんだね。
江口洋介と結婚した時は「この男ならまあ許す」と認めてやったわ（上から目線）。
by MASA (2009-08-10 01:22)
サウンドといい、歌詞といい。
森高ワールドは独特のものがありますね。
↑結構好きです （＾ｏ＾）ｖ
by ノーバッド (2009-08-10 08:54)
いやあ、意外に森高ファン多いですねー。
うれしくなります＾＾。
この人独特の世界感がいいですよね。
by MASA (2009-08-10 21:04)
こんな時間に失礼します。ようやく森高千里のCD、入手しました! お勧めの4枚のCDを含め、ブックオフで9枚を手に入れました。そして『Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey』も聴きましたよ。森高のボーカルにあの曲はミスマッチというか、絶妙でしたネ! これから他のアルバムも少しずつ聴いていこうと思っています。すっかり、この記事が元でハマってしまったようです。^^;
by MCMLXV_65 (2009-08-25 00:55)
こんばんはー。
おー、見事にハマりましたね＾＾。
紹介したものが気に入ってもらえるとブログをやっている甲斐があります＾＾。
しかし一気に9枚ですか！スゲエ（笑）。
そこかしこにビートルズっぽさを感じるのもいいですよね。
by MASA (2009-08-26 00:53)