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The Beatles 国内盤シングル [The Beatles]

一部のみなさんにご好評をいただいているビートルズのシングル盤のご紹介ですが、今回も調子に乗らせていただきます^^。
第3弾の今回は古い国内盤シングルを取り上げてみたいと思います。

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上の写真のシングル盤、数えたところダブりを含めて全部で26枚ほどありますが、別に完全制覇を目指して集めたものではないのでコレクションとしては非常に中途半端(笑)。
ちなみにUK本国では22枚しか出ていないシングルが、日本では独自に発売されたものを含めて全部で43枚ものシングルが出ていて、これは世界的に見ても恐らく日本が一番多いと思います。

上のシングル盤のほとんどはまだ今のようにプレミアが付いていなかった'70年代中盤〜'80年代初頭にかけて集めたものなので、1枚¥350〜¥400くらいの安価で入手したものばかり。中には知り合いからタダで貰ったものもけっこうあります。新品で買ったものもほとんどなく、「ゲット・バック」くらいですね。
'77年に統一ジャケで出た定価¥600のEARシリーズの再発盤や、80年代の定価¥700の再発盤にはまったく興味がないので1枚も持ってません。

下の写真は日本でのデビュー・シングルとなった「抱きしめたい」。定価は¥330。
このシングルは'70年代までにジャケットが4回ほど変更されてますが、その中でも左側は昭和39年(1964年)2月に出た一番古い初版のもの。右はその数年後に出たセカンド・ジャケで定価が¥370に変更されています。どちらかというと、ごく短期間しか出回っていないセカンド・ジャケの方が見かけることが少ないです。

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左の初版のスリーヴは滅多に見かけないOdeonレーベル専用のスリーヴ。これはサンプル盤用に使われたものだという説もありますが詳細は不明。昔たまたま入手したものです。
この時代の通常のスリーヴは右側のデザインです。

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ちなみにこのシングルよりも次に発売された「プリーズ・プリーズ・ミー」の方がレコード番号が若いのですが、これは当初「プリーズ・プリーズ・ミー」がデビュー・シングルになる予定だったものを、アメリカでの「抱きしめたい」の大ヒットを受けて急遽こっちを先に発売したためです。

下の4枚も数回ジャケが変更になっていますが、そのうちの初版のデザインのもの。
「シー・ラヴズ・ユー」を除く3枚は日本だけでシングル化されたものです。

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ちなみに「プリーズ・ミスター・ポストマン」のこのジャケのApple盤は極めて数が少なく激レアです。

下の5枚も日本だけで独自に発売されたシングル。
このうち「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」「カンサス・シティ」赤盤は数が少ないのか現在比較的高めのプレミアが付いていますが、この「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」赤盤です^^。

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下の「イエスタデイ」Appleに切り替わったあとのセカンド・プレスですが、こちらも赤盤
ちなみにこの26枚のうち赤盤は全部で6枚ほどしかありません。
アルバムに比べてシングルの赤盤の発売枚数はそれほど多くなく、タイトルによってはけっこうレアなものもあります。

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下は「ヘイ・ジュード」ですが、左が初版のOdeon盤、右はAppleレーベルからのセカンド・プレスで、さらに定価が¥500になっている東芝音楽工業表記の'72年〜'73年のレイト・プレス。

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Odeon盤の方のスリーヴは'68年くらいから'70年代初頭(東芝音楽工業時代)まで使用されていたデザインで、Apple盤の方はお馴染みのブラック・スリーヴ。

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「レット・イット・ビー」のシングル。左がモノラルにも関わらず"STEREO"表記がある初版、右はその部分が塗りつぶされ、定価が¥500に変更されているセカンド・プレス。

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初版とセカンドではジャケの右端上部がこのように違います。

stereo.jpgstereo2.jpg

裏ジャケの下中央部分にある定価表示の違い。

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ちなみにこのシングルをはじめ、「ジョンとヨーコのバラード」「サムシング」などAppleレーベルからの後期の曲の赤盤はわりとレアで、ヤフオクなどではけっこうな高額で取り引きされています。

この他日本盤シングルはジャケ・デザインやレーベルの違いの他、時代による社名の違い(東芝音楽工業→'73年以降は東芝EMI)、定価の違い(¥330→¥370→¥400→¥500)、それに伴う社名や定価の横にある丸で囲まれたアルファベットの違い(F→G→H→I)などが絡みあってちょっと複雑なのですが、長くなるので今回その辺は省略します。

音質はUKオリジナルとの比較ではやや痩せた感じで低音域が不足気味なものの、70年代の再発盤に比べればずいぶん鮮度も高くそれなりに迫力があり、こちらもなかなか捨て難い音質。
初期のシングルには発売を急ぐあまりにUK盤からの盤起こしで制作したものもあるらしいですが、あまりそういうことを感じさせない音です。


タグ:THE BEATLES
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がぁこ

わ~~カタカナの文字がめっちゃレトロ感ある~(笑)
みんなリアルな発売時に買ったんですか???
定価はいいから(笑)今お宝鑑定したらいくらになるのか気になる~(>v<*)

by がぁこ (2009-05-24 01:51) 

MASA

初期のは確かにレトロだよね〜^^。
買ったのは主に学生だった70年代だね。
昭和38年つったら、私、小2だよ(爆)。
ビートルズはまだ知らなかったし、さすがにリアルタイムでは買ってないよー^^;

そうねえ、大体だけど今なら総額で5万くらい?(笑)。
ものによってまちまちだけど、黒盤だと1枚1,000円前後、赤盤の高いやつだと3,000円とか4,000円くらいするのもあるかなあ。
by MASA (2009-05-24 02:17) 

路傍の石

ビートルズのシングルは、拙が聴きはじめた70年代半ば中学時代に新品で集中して集めました。だから持っているほとんどが、東芝EMI表記AR規格500円盤です。当時聴いたときの印象は、ビートルズのシングルは音がよくない――その一点でしたね。だから並行して輸入盤で買っていたUSキャピトルやUKパーロフォンの音のほうがなおさら鮮度があって断然優れているように感じたんですね。

盤起こしは「LET IT BE」が昔から知られていますが、それ以外にもあったという話(かつて東芝音工の社員だったフリーランスのエンジニア吉野金次さんの話から出たものでした)を聞いて今さらながら納得したような気持ちです。でも、MASAさんの話では70年代の再プレスでさらに音が痩せて劣化してたんですね。

シングルの音には納得が行かなかったので、77年に例の4パターンの統一ジャケEAR規格600円盤は、ほとんどがモノからステレオに差し替えられたこともあって買い直そうとも思いましたが、それまでの国内盤のジャケが魅力的だっただけに、統一ジャケは全然そそられませんでした。でも、今にして思えばMASAさんが所有しているのイエロー・ダンボールのパッケージに入ったUKシングルBOXは買っておけばよかったと思います(こっちこそ迫力満点の真性モノ・ミックスだし)。そうそう、確か12,000円くらいだったのは拙も覚えています。

結局その後83年に国内盤のシングルBOX『THE BEATLES SINGLE COLLECTION』を買いました。音源は77年のEAR規格と同じステレオ・ミックス(UKではオリジナル通りモノ・ミックスでした)を主体にしたものでしたが、これはこれで今となっては貴重かもと思っています。
by 路傍の石 (2009-05-24 12:38) 

MASA

路傍さん、どーもです。
私も70年代に新品で¥500のAR盤を何枚か買ったことがありますが、そちらはこのOdeon盤を入手してから全部処分してしまいました。

当時そんなにいいオーディオで聴いてたわけではなかったですけど、私は路傍さんがおっしゃるほどこの時代のシングルは音が悪かった印象がないんですよね。
「抱きしめたい」をUKオリジナル、UK再発、US再発、国内Odeonの4枚で聴き比べたことがあって、さすがにUKオリジナルの迫力はすごいものがありましたが、意外に国内盤もそれなりに頑張っていた印象があります。
まあ音質は好みもありますから、一概には何とも言えない部分はありますけどね(笑)。

EAR盤も実は「ペニー・レーン」をステレオで聴きたくてこの1枚だけ買ったことがありますし、友人の所有するものを何枚か聴いたことがありますが、あれは音質的にもジャケのデザイン的にもイマイチでしたねえ。

そうですか、国内盤のボックスはEAR規格と同じステレオ・ミックス盤だったんですか。それは今初めて知りました〜(笑)。
まあいずれにしろ、今となってはボックス・セットは確かに貴重ですね^^。
by MASA (2009-05-24 15:29) 

poposuke

MASAさん こんにちは

お宝満載の記事が三連続ですね!
いや~どれもホントに羨ましい限りです。

私も最近やっとシングル盤の魅力に気がつきました。
先程も「抱きしめたい」のUKシングル盤を聴いていたのですが、やっぱりシングルで聴くと全然雰囲気が違いますね!
今まで聴き慣れていた曲でも新鮮に聴こえましたよ♪

by poposuke (2009-05-24 16:06) 

MASA

poposukeさん、どーもです。
コツコツと集めるとはなしに集めていたら、いつの間にやらいろんなものが集まった、という感じです^^。

やっぱり音楽はアルバム単位で語られることが多いですが、シングル盤の魅力にももう少し注目して欲しいですよね。
たまにシングルで聴くと確かに新鮮に聴こえる時がありますよね。
by MASA (2009-05-24 16:59) 

parlophone

ぼくがもっている国内シングル盤はすべてリアル・タイムに買ったもので、わずか5~6枚しかありません。
レコード・ショップではよく手にとって眺めていたものの、しょっちゅうラジオで流れてるわけですから、ついつい違うアーティストのものを買ってしまっていました。
今考えればもうちょっと買っとけばよかった(笑。

それにしても「抱きしめたい」の紺色のカンパニー・スリーヴ、初めて見ました。
目が点になりました!

スゴイわ~~~!
by parlophone (2009-05-24 18:28) 

MASA

いやあ、5、6枚でもリアルタイムで買っていた遼さんが羨ましいです。
60年代はウチにはステレオがありませんでしたから〜(笑)。
ラジオでせっせと聴くしかありませんでした。

紺のスリーヴ、見たことないでしょ?
私もこれ以外よそでは見たことないんですよ^^。
調べても不明だし。
大事にしたいと思います^^。
by MASA (2009-05-25 00:00) 

DEBDYLAN

日本のシングル盤。
ちゃんとピクチャー・スリーヴついてますから、
リアルタイムで買われたファンは、
写真眺めてるだけで幸せだったんじゃないんでしょうか?

MASAさん、
これだけシングル盤持ってたらやっぱジューク・ボックスでしょ(笑)

by DEBDYLAN (2009-06-02 01:55) 

MASA

DEBさん、どーもです。
確かに国内盤のシングルは輸入盤に比べてジャケが魅力的ですね。

ジュークボックスねえ(笑)。
欲しいですけど、高いし、なかなか売ってないし、だいいちデカくて私の部屋には置き場所がありませんわー^^;。

by MASA (2009-06-02 18:34) 

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