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Paul Young「NO PARLEZ」25th. Anniversary Edition [Rock / Pops]

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ポール・ヤングが’83年にリリースしたデビュー・アルバム「NO PARLEZ(何も言わないで)」が発売されて今年で早25年。
それを記念して、UK SONY / BMGからこのアルバムの25周年記念盤が出た。
上の写真はUKオリジナル・アナログ盤との比較写真。

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CDはスリップ・ケース入りデジ・パック仕様で、シングル曲の12インチ・ロング・ヴァージョンやB面曲、デモ・ヴァージョンなど10曲を収録したボーナス・ディスク付き2枚組での発売である。

ポール・ヤングと言えば、ニック・カーショウ、ハワード・ジョーンズと並び当時はUK若手シンガー三羽烏のひとりとして大いに注目されたが、その中でも特にポールは’84年のバンド・エイド「Do They Know It's Christmas?」で何十人もの参加アーティストを押しのけトップ・バッターとして歌声を聴かせてくれたことでも分かるとおり、その実力と人気が最も高く評価されていた。

それが世界的に認知されたのは’85年の2nd.アルバム「THE SECRET OF ASSOCIATION」からのシングルでD.ホール&J.オーツのカヴァー曲「Every Time You Go Away」のヒットによってだが、その超イケメンぶりからは想像がつかないハスキーでソウルフルな歌声が世界を魅了し、オマケにイケメンであるがゆえに女の子人気も高かったりした。


この年にポールは来日し、全国主要都市を回るコンサートを行っているが、何を隠そう私も職場のポール・ファンの女の子といっしょに札幌で行われたコンサートを観に行っている。さすがに観客の半分ほどは女の子だったので多少気後れしたが(笑)、しかし非常にいいコンサートだったことを覚えている。


で、このアルバム「NO PARLEZ」だが、内容は非常に素晴らしく、80年代のUKブルー・アイド・ソウルの隠れた名盤と言えると思う。
全英チャートNo.1ヒットとなったデビュー・シングルでマーヴィン・ゲイのカヴァー曲「Wherever I Lay My Hat」や、意外なところではジョイ・ディヴィジョン「Love Will Tear Us Apart」のカヴァーなども収録され、それをフレットレス・ベースやシンセ・ドラムなどを用いた当時は最先端のニュー・ウェーヴ風の斬新なサウンドで聴かせる。もちろんそれに乗っかったポールのソウルフルで搾り出すようなヴォーカルがまた実にいいのである。

カッチリとソツなくまとまったセカンド・アルバムに比べて、このファーストは当時の流れを反映してニュー・ウェーヴ色が強くちょっとエキセントリックな雰囲気も放っているが、その分アレンジは時代を感じさせる部分はある。
しかしこのファーストの方が曲のツブが揃っていてインパクトの強い楽曲もあり、その分聴きどころは多い。いろんなことをひっくるめて、80年代を代表する名盤として今聴くとなかなか面白いアルバムである。

このアルバムは当時カセット・テープと後になってから発売されたCDではシングル曲などが12インチ・ヴァージョンに差し替えられ、しかもアルバム未収録のボーナス曲も1曲入っていたために、私のような熱心なファンはカセットもゲットしたものだ。

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この25周年記念盤ではその12インチ・ヴァージョンやボーナス曲、シングルB面曲などがほとんど全てボーナス・ディスクに収録されているのが実にありがたい。私のように当時せっせとヒット・シングルの12インチを買い漁っていた人なら、シングル曲は12インチ・ヴァージョンの方が馴染みがあると思う。

とりあえずはここで1曲、当時ピーター・バラカンもこれを聴いてマイッタというデビュー曲「Wherever I Lay My Hat」、と思ったのだが貼れる映像がないため、セカンド・シングル曲でアルバムの冒頭を飾る曲「Come Back And Stay」を。


ここ何年も新しいアルバムは出していないポール・ヤングだが、UK本国を中心に現在もライヴ活動は行っているという。
久しぶりに復活してくれないかなあ。




No Parlez

No Parlez

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony/BMG
  • 発売日: 2008/08/05
  • メディア: CD



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コメント 12

PETTY

タイプとしては苦手な時代のシンガーですが、UKブルー・アイド・ソウルとしての才能と実力は認めます。
ロバート・パーマーOKで、ポール・ヤングはNGって訳にはいかないですしね。どうしてもポール・ヤングと、ジョージ・マイケルの掛け合いの「Every Time You Go Away」が目に焼き付いてしまい、軽視してしまいがちな私です。数年前にCSで最近のポール・ヤングの歌っているところ見ましたけど、カッコイイ!!イイ感じに枯れた風貌がようやく声に合ってきたかなって。
by PETTY (2008-07-15 11:49) 

MASA

歌い手そのものとしてはロバート・パーマーと似たタイプの人だと思いますが、サウンドや曲調がモロにニュー・ウェーヴですからねー。
PETTYさんにとってはちょっと苦手かもしれませんね。

私もYou Tubeでいろいろ映像を探していたら比較的最近のライヴ映像があってそれを観たんですが、いい感じでオッサンになってますね。
確かこの人、私より1コ上だったか下だったかくらいの同世代の人なので、いまだ親近感があります^^。
by MASA (2008-07-15 15:01) 

POPOSUKE

懐かしいですね~
私が洋楽(死語?)を聴き始めた頃に人気・実力ともに絶頂でしたからね。

そういえばと思い、家にあったはずの彼のLPを探してみましたが見当たりませんでした・・・
ひょっとしたら処分していたのかもしれません(汗)
中古市場では彼のLPが格安で売られているみたいなので、今度見かけたら買ってみようと思います。

ところで、彼は今でも現役だったんですね!知らなかった・・・



by POPOSUKE (2008-07-15 15:46) 

MASA

POPOSUKEさん、'80年代を過ごした人なら、ほとんどこの人を憶えてると思います。
私もこの人にはけっこうハマりましたねえ。
だんだんと人気がなくなっていったのが残念でした。

この人のアルバムはほぼ捨て値で売られています(笑)。
ラクにゲット出来ると思いますよ^^。
by MASA (2008-07-15 17:50) 

bluebird

「THE SECRET OF ASSOCIATION」持ってました。
ファーストは、借りたのかな?
ワタシはあまりルックス好みじゃなかったですが・・
「 I'm Gonna Tear Your Playhouse Down 」っていう曲が、とても好きです。
ちょっとYou Tube覗いてみましたが、なかなかかっこいい歳のとり方。
また聴きたくなってきました。しかし、懐かしい。



by bluebird (2008-07-15 23:09) 

MASA

「 I'm Gonna Tear Your Playhouse Down 」、あの曲の12インチ・ミックスもなかなかすごいミックスでしたねー。

ルックスはお好みじゃなかった?
そっかー、じゃbluebirdさんはもっとマッチョ系とかが好きなんですかね?(笑)。


by MASA (2008-07-15 23:29) 

garko*

見た目がなんとなくアイドル系???
でも聞いたことがない歌だぁぁぁ~~(T▽T)
今はどんな風になってるのかちょっと興味あります(笑)


by garko* (2008-07-16 01:41) 

MASA

Garko*ちゃんも全盛期に知ってたらファンになってたかも、ってくらいイケメンでしたよー。

今はちょっとヒゲが伸びててシブめのチョイ悪オヤジ風になってました^^。
by MASA (2008-07-16 02:09) 

bluebird

ワタシは、マッチョ系が最も苦手です(笑)
ポール・ウェラー、アズテック・カメラのロディ、INXSのマイケル・ハッチェンス、ジギースターダストの頃のデヴィット・ボウイ、この辺が10代後半のアイドルでした。
by bluebird (2008-07-16 08:49) 

MASA

あー、分かった。細身の美形ロッカー風というか、ちょっと病んでる感じね?(笑)。
ポール・ヤングもそんなに遠くないと思いますけどねー。
ま、病んだ感じはないか(笑)。
by MASA (2008-07-16 14:48) 

bluebird

う~、そーやって、一括りにされるのも不本意(笑)
ちなみに、最初に色気を感じたのは、沢田研二。小学生だった・・・
日本だと、MASAさんが苦手なイエローモンキーと吉井和哉。
あ、やっぱり病んでるか(苦笑)

by bluebird (2008-07-17 08:54) 

MASA

一括りにしちゃったけど、まあそれぞれ違いはありますよね^^。
ジュリーは男の私でも色気を感じますね。
タイガース時代から好きな数少ない男性アーティストです。
吉井和哉もあんまり好きじゃないけど、色気があるってのは分かりますよ^^。


by MASA (2008-07-17 14:33) 

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