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WAS (NOT WAS)、18年振りの新作発売! [新作情報]

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1980年にニュー・ウェーヴの注目レーベルのひとつであったZE レーベルからデビューし、その後'91年までに4枚のアルバムを発表、ちょっと屈折した独自のソウル/ファンクを中心に展開していたグループ、WAS (NOT WAS)が、なんと18年振りに再始動し新作アルバムを出すという。
デビュー当時からけっこう熱心なファンであった私にはうれしいニュースだ。地味に待ってました〜。

これが4月8日に発売予定の新作「BOO!」

Boo!

Boo!

  • アーティスト: Was (Not Was)
  • 出版社/メーカー: Rykodisc
  • 発売日: 2008/04/08
  • メディア: CD

このグループはDon Was、David Wasという二人の疑似兄弟に加え、主にバラード系担当のSir Harry Bowens、主にファンク系のシブい歌声を聴かせるSweet Pea Atkinsのふたりの黒人ヴォーカリストが中心になり、モータウンでお馴染みのデトロイトで結成されたグループで、ソウルやファンクといった黒人音楽を主体に、そこにロック、フリー・ジャズ、ジャズ・ボーカルなども取り入れたユニークな音楽性を展開していたグループだった。
真っ当な黒人音楽のようで、実はかなりウサン臭く屈折した部分を持つ独自の音楽性がウリである。

下の写真がZE レーベルから発売された1st.「WAS (NOT WAS)」
邦題が「・・・ん?」というインパクト狙いの意味不明のものだったが、ある意味これはこのアルバムの内容を端的に表している邦題である。
冒頭に収録されている「Out Comes The Freaks」はこのあと3rd.までの3枚のアルバムに「またかよ」というくらいしつこく新たなヴァージョンで収録されているが、このグループの代表曲にもなっている。
また、WHAM!がカヴァーしたことで有名になったバラード・ナンバー「Where Did Your Heart Go?」も収録されているのでこの曲をご存知の方もおられるかも。

Was (Not Was)

Was (Not Was)

  • アーティスト: Was (Not Was)
  • 出版社/メーカー: Ze
  • 発売日: 2004/04/06
  • メディア: CD


Was兄弟は実は本当の兄弟ではなく、全くのアカの他人。ブルース・ブラザースに倣ったのかどうかは知らないが、兄弟というのはあくまで架空の設定である。
そしてDon Wasと言えば、グラミー賞を取った'90年のBonnie Raitt「NICK OF TIME」をはじめ、Bob Dylan「UNDER THE RED SKY」、Rolling Stones「VOODOO LOUNGE」「BRIDGES TO BABYLON」、Brian Wilson「I JUST WASN'T MADE FOR THESE TIMES」などなど、'80年代から'90年代にメジャーからマイナーまで数々のアーティストのアルバムを手掛けたプロデューサーとしても有名で、WAS (NOT WAS)は知らなくても、Don Wasをそっちでご存知の方の方ならかなり多いだろう。

'88年にUK Fontanaから発売された(USではChrysalisから)3rd.アルバム「WHAT UP, DOG?」では、当時のハウス・ブーム全盛の波に乗り、いくつものハウス・リミックスを収めたシングル・カット曲の12インチやシングルCDが発売され、ハウス・リミックスの先駆者としても知られているが、これがまたすこぶるカッコよく仕上がっていて当時のUKやUSのクラブ・シーンで欠かすことの出来ない存在でもあった。

そのハウス・リミックスが収録された12インチやシングルCD。アルバム未収録曲も収録されている。
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What Up, Dog?

What Up, Dog?

  • アーティスト: Was (Not Was)
  • 出版社/メーカー: Chrysalis
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


このアルバムから、代表曲でもある1曲、「Spy In The House Of Love」
後ろでサングラスをかけベースを弾いているのがDon Was




また、'83年の2nd.アルバム「BORN TO LAUGH AT TORNADOS」以降のアルバムでは、グループ内にふたりもウマいヴォーカリストがいるにも関わらず、敢えて数々のアーティストをゲスト・ヴォーカルに迎えて歌わせている。
そのゲストたるや、Mitch RiderThe Knackのヴォーカル、Doug FiegerOzzy Osbone、女優のKim Basinger、ジャズ・ヴォーカリストのMel Torme、Frank Sinatra Jr.Leonard Cohen、Iggy Poppなどといった、まったく脈絡はないが豪華なメンツ。
おそらくDon Wasが「この曲はこの人に歌ってもらおう」というインスピレーションによって抜擢されたものと思われるが、奇抜なアイデアだ。

この手法はのちに日本人アーティストも導入し、ユニコーン東京スカ・パラダイス・オーケストラ、最近でもm-floなどが様々なゲスト・ヴォーカルを迎えてアルバムを発表している。

そんな中から、2nd.アルバム「BORN TO LAUGH AT TORNADOS」に収録されている曲で、Ozzy OsboneKim Basingerとの異色デュエットによるハウス・ナンバー「Shake Your Head」
ちなみに、PVにオジーは出て来ない^^;



新作の音の方はまだ届いていないので何とも言えないが、期待を裏切らない出来であることを確信している。
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