2007年アルバム・ベスト10 [Rock / Pops]
さー、今年もやって参りました〜!(とまたひとりで勝手に盛り上がる・笑)。恒例の如く、昨年1年間に私が聴いてよかったと思うアルバム・ベスト10を発表してみたいと思う。
気になったアルバムがあったら、是非みなさんにも聴いていただきたいというものばかりです。
No.1 AMERICAN DOLL POSSE / Tori Amos
このアルバムは昨年春の購入時にこのブログで紹介するタイミングを見事に逃してしまったアルバムだが、トーリ・エイモスのこの新作は傑作だ!
今回はトーリがジャケの写真に写っている5人の異なるキャラクターとなって完璧にそれぞれを使い分けてそれぞれの視点での主張を歌に込めてアメリカという国を鋭く見据えたコンセプチュアルな内容となっている。
そのわりに重さを感じさせず逆に今までの作品中最もポップで異色なアルバムとなった。全23曲、80分近くに及ぶ大作ながら一切の無駄がなく、トーリ未体験の方には入門用としても通用しそうなアルバムだ。是非聴いて欲しい。
ただ「アメリカ人形軍団」という国内盤の邦題は直訳過ぎて内容を表していないのでイタダケないけど。
You Tubeからの映像はアメリカのTV番組でのライヴからアルバム収録曲「Bouncing Off Clouds」。なかなかの演奏です。
No.2 BACK TO BLACK / Amy Winehouse
このアルバムはUKでは2006年秋に発売されたアルバムだが、私が聴いた時期や国内盤・US盤の発売が昨年だったので入れた。
この存在感、独特のヴォーカル、収録曲の出来の良さ、60年代のブラック・ミュージックを彷彿させる古くて新しいサウンドなど、収録時間が35分くらいと短い以外はほとんど文句の付けようがない。ジョス・ストーン、コリーヌ・ベイリー・レイなどと並び、最近パワーがなくなっていたUKソウルの復権を感じさせるアルバムだ。
No.3 ICKY THUMP / The White Stripes
ホワイト・ストライプスはこの6枚目のアルバムが私にとって初体験となったが、昨年聴いたアルバムの中で最も衝撃的なアルバムだった。
Led Zeppelinを彷彿させる、ギター・リフから音を構築するバンドで、これが兄妹ふたりだけで作り出しているとは思えない破壊的なド迫力とカッコよさ!
久しぶりでこんなにカッコいいと思えるロックを聴いた。今後もフォローしていくぜ!
No.4 MEMORY ALMOST FULL / Paul McCartney
ポールのこのアルバムは前作の延長線上にありつつバンド・サウンド主体のかなりロック色が強まった内容で、アルバムの随所で久々に聴けるシャウトっぽい歌声が全盛期の70年代のポールを彷彿させる傑作。
個人的にはかなり気に入って聴き込んだ。御年65才でこんな素晴らしいアルバムを作れちゃうポールの変わらぬ精力的な姿勢には頭が下がる思いだ。
しかし昨年秋、ポールが密かに冠状動脈拡張手術を受けていたというちょっとショッキングなニュースが今日入って来て驚いた。大したことはなさそうだが、年も年なので、あまり無理をしない程度で頑張って欲しい。
No.5 AS I AM / Alicia Keys
このアルバムは昨年12月に購入したばかりでまだそんなに聴き込んではいないのだが、この出来の良さでは入れないわけにはいかないのだ。滑り込みセーフ!である。
前作はニュー・ソウルやヒップ・ホップの要素を多く取り込んでいたが、今回は女性SSWとしてわりとストレートに責めてきたアルバムで、ポップでエモーショナルな印象が強く出た内容である。
シングル・カットされて全米No.1となった「No One」をはじめ、美しいメロディの曲が並んだ傑作。
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No.6 Flavor Of Life / 宇多田ヒカル(シングル)
この曲を含め離婚後の宇多田ヒカルは何かが吹っ切れたかのように素晴らしい曲を発表し続けていて、そのどれもが大ヒットを収める快進撃が続いている。
特にこの「Flavor Of Life」の涙が出るような切なさ、美しさは今までの彼女の作品の中でも群を抜いた素晴らしさ。もう何十回も聴いたものだ。特にバラード・ヴァージョンがよかった。
おそらく今年あたり発売されるであろう最新アルバムが今から楽しみでしょうがない。
早く出して〜。
No.7 CANSE DI SER SEXY - DELUXE EDITION / CSS
このアルバムも2006年秋に発売済みのアルバムだが、このDX エディションが発売されたのと私が購入したのが昨年だったため無理矢理のランク・イン^^。
それほどいいアルバムだってことなのだが、これホントによく聴いた。
ブラジル出身のバンドながら、打ち込みやシンセを導入したニューウェーヴっぽいダンス・チューンかつパンクな内容はとっても個性的。
日系人ヴォーカリストのLovefoxxのヴォーカルと存在感も光っている。
曲は以前も取り上げた「Alala」。
No.8 THE GREAT UNWANTED / Lucky Soul
このアルバムは私の音楽的嗜好のツボをグリグリと突いてきたアルバム。
60年代ポップ/ロックの懐かしい雰囲気が郷愁を誘い、美メロの曲が満載のアルバムである。
女性ヴォーカルのアリー・ハワードのちょっとロリっぽい可愛い歌声もいい。
ブロンディやカーディガンズのようなフィーメール・ヴォーカルのポップなロックがお好きな人には超オススメである。
独自ジャケの国内盤はどうもイメージ的におかしいので、輸入盤がオススメ。
曲は「Lips Are Unhappy」。シェイク、シェイク、シミー、シミー♪
No.9 HONEYCREEPER / Puffy
一昨年に結成10周年を迎えたあたりから第2期のピークを迎えていると言っていいパフィのこのアルバムはここ数年のアルバムの中でも出色の出来で、様々なアーティストの協力を得てかなりロック色が強い内容となっているが、毎回こうして期待を裏切らない高いクオリティのアルバムを出し続けているのはスゴイ。
最近のこういったロック色を前面に押し出した戦略は成功していると言えるだろう。
Puffyから長年遠ざかっている人たちに聴いて欲しいアルバムだ。
曲はくちびるモーション
No.10 THE RIMINDER / Feist
「1,2,3,4」がiPod nanoのCMに起用され、一気に知名度が上がったファイスト。私もこのアルバムで初めて知ったクチなのだが、独特の憂いを含んだヴォーカルやちょっと内省的だが非常に個性的な音楽性には強く惹かれるものがあった。シンプルな楽器編成によるうるさくないアレンジもいい。
こういうワン・アンド・オンリーな個性を持つアーティストも私の大好物であるが、またひとりお気に入りを発見出来たのは収穫だった。
う〜ん、私の趣味を反映してか、女性アーティストが多い^^。というか、男性アーティストやロック・バンド系に私の琴線に触れる音楽が少ないという方が当っている。
これは私の中で何年もこの傾向が続いている。Maroon 5、Meleeなどといったいいバンドもいたが、残念ながらランク外に終わった。
これとは別に、Traveling Wilburysのボックスと、待望だったLaura NyloとCarole Kingの紙ジャケには今年のリイシュー大賞をあげたい。
アルアムベスト10、毎年の恒例セレモニーなんですね。
特に気がかりなのが、エイミー・ワインハウス。
昨年末、夫がロンドンの居酒屋でバーテンダーに暴行を働いて、今拘置所に入ってるらしいですが、下手すりゃ終身刑もあり得るとか。エイミーも、夫の暴行の口封じに、万単位でドル札を被害者のバーテンに渡したということで有罪に問われる可能性もあるとか。
グラミー賞どころじゃない窮地で、近頃のコンサートでは、酩酊状態でステージに現れて、観客のブーイングを買ったとか。
先行き心配です。
というか、なんでコメントこんなに書き込みしにくいんだろ?
by (2008-01-03 22:01)
↑。やっぱり、入力しにくいです。重いスクリプトいれました?
by (2008-01-03 22:03)
12月に遂に出たTraveling Wilberrysのアナログボックスがまだ開封出来ない(笑)気が小さいなぁ・・・
The White Stripesはいいですね。
オヤジが聴ける今の音って感じで、中年の心をくすぐるフレーズ満載なところが嬉しい。The Raconteurs同様に今後も注目です。
by AKIRA (2008-01-03 22:36)
マルコメさん、こんばんは。
私のアルバム・ベスト10はグラミー賞、アメリカン・ミュージック・アワードと並ぶ業界注目の年に一度の権威あるイベントです(んなわけない)。
エイミー・ワインハウス、そんな大変なことになってるんですか。すごいですね。
重くて入力しにくいのはおそらくアリシア・キーズの映像だと思うので、my spaceからのものに張り替えました。
これでだいぶ軽くなったと思います。すいませんでした。
by MASA (2008-01-03 23:06)
PETTYさん、こんばんは。
トラヴェリング・ウィルベリーズのアナログ、高くて買ってません。
なんかスゴい作りのボックスみたいですね。欲しいんだけどなあ。
あ、こないだ「YANKEE REAPER」の紙ジャケ、amazonに注文して明日あたり届きそうです。
ホワイト・ストライプスはロック好きのオヤジ世代にも聴いて欲しいですね。ホントにいいです。
by MASA (2008-01-03 23:15)
おはようございます。
昨日のさしでがましいコメントで、映像張り替えてもらって恐縮でしたが、いつもどおり書き込みしやすくなってます!
以前にもブログに書いておられた、ポール・マッカートニーのこのアルバムは聞いてないんですが、バンド・サウンド主体のかなりロック色が強まった内容のポールを良いと思うので、聞いてみたいです。
Tori Amos、Alicia Keysの選択も納得。
ジョニ・ミッチェルに「渋いですね賞」、マルコメが送りたい!
by (2008-01-04 09:56)
マルコメさん、再びどうもです。
やっぱりアリシア・キーズが原因だったみたいですね。
ジョニ・ミッチェルも惜しくも選外となりましたが、あれもかなりいいアルバムでした。
あとスザンヌ・ヴェガ、トレーシー・ソーン、ビヨークなどが残念ながらランク外となりましたねえ。
トーリ・エイモス、アリシア・キーズはどちらもかなりいいので是非お聴き下さい。
by MASA (2008-01-04 15:25)
汗^^;
ポールしか聴いてない・・・
リイシュー大賞は賛成です。
ところで、アリシア・キーズ、ひょんなことから最近やっと知ったんですが(笑)、聴いてみようかなと。
僕の耳に合いそうですか?(そんなこと聞くなって?:笑)
by DEBDYLAN (2008-01-04 23:15)
MASAさん、明けましておめでとうございます。
昨年はホワイト・ストライプスとメイ・レイを教えていただきました。
ありがとうございました。
仲のいいアメリカ人にメイ・レイの「ビルト・トゥ・ラスト」のPV 見せたら、
FMで何回か聴いて気になってた曲はこれだったんだ~
とかいって、さっそく iTunes からDLしてました^^
今年もよろしくお願いいたします♪
by parlophone (2008-01-05 00:27)
DEBさん、どーもです。
アリシア・キーズは幅広く何でも聴くDEBさんには超オススメですよ。
是非お聴き下さい。
by MASA (2008-01-05 17:32)
遼さん、明けましておめでとうございます。
そうですかー、メイレイが。お役に立ててよかったです^^。
メイレイは「Built To Last」が抜きん出ていますが、アルバム全体としてはいまひとつ、ということで選外でした。
他にも興味をそそられたアルバムがありましたら、是非チャレンジしてみて下さい。
ということで、今年もよろしくお願いします!
by MASA (2008-01-05 17:36)
MASAさん、こんばんは。
パフィーがランキングしているところが、らしい点ですね。
ポールと宇多田は僕もかなりお気に入りでした。
アリシアキーズは気になりつつもまだ聴いていないですね。
近々チェックしておきますね。
こういったランキングって面白いですね~。
by ouichi (2008-01-05 21:53)
ouichiさん、こんばんは。
パフィーはデビューしてからずーっと買い続けてます。このアルバム、いいですよ。
アリシア・キーズもなかなかの出来なので是非お聴き下さい。
ouichiさんも年間ランキングやってみてはいかが?(笑)。
by MASA (2008-01-05 22:50)