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DVD3本を観る [映画・BD・DVD]

連休もとうとう今日が最後、明日からまた長い出張に旅立ちます。
しかし今回の休み中随分ハイ・ペースでブログの更新したなあ。何だか書きたいネタが今回はありすぎて困ったくらいだった(笑)。

で、連休最後のネタはこの連休中に観たDVD3本の感想でも書こうと思う。
先日記事にした「ロッキー・ザ・ファイナル」を含めると全部で4本観たが、どれもハズレなしの傑作だった。

まずは3月から私が出張から帰るのを家で待っていた(笑)「フラガール」から。

「スウィングガールズ」のヒット以来、ある目的に向かってその分野ではドシロウトだった人たちがみんなで頑張り最後は感動!というパターンの映画が増えたが、この映画もその手の映画である。
「スウィングガールズ」との違いは、このストーリーが実話を基にしたものであり、コメディ・タッチな中にも登場人物たちの陰影がはっきりとドラマとして描かれているという点だろうか。

炭坑の町だった福島県いわき市が炭坑の閉鎖に伴いそれに変わる生き残り策として思い立ったのがのちに全国的にも有名になった常磐ハワイアン・センター
スパリゾート・ハワイアンズと名前を変えて現在も存在するその成り立ちを背景に、そこでハワイアンを踊ることになった女の子たちやその家族の悲喜交々を交え、彼女たちの奮闘ぶりが感動を呼ぶ作品である。

炭坑町をバカにしながらも借金のために仕方なくやって来たワケありのハワイアン・ダンサーを演じた松雪泰子がまずいい味を出している。正直それほど演技力があるとは思えないしちょっと旬が外れた感も否めない女優さんではあるが、なかなかダンスも頑張っていてこの人しか出せない存在感がよかった。
そして蒼井優である。この子がまたいい。長澤まさみ、堀北真希、綾瀬はるか、沢尻エリカなど同じ世代の若手女優がたくさんいる中で演技力は一番かな。私のタイプは長澤まさみなんだけど(笑)。

最初は反目し合う先生(松雪)と生徒(蒼井)がしだいに打ち解け合い、最後はお互いを尊敬し合うように変わって行くのだが、見せ場である最後の全員で踊るハワイアン/ポリネシアン・ダンスは圧巻だ。蒼井優のソロのダンス・シーンも意外にセクシーで、キツかったレッスンの成果が見事に出ていた。

2枚の特典ディスクには松雪泰子が演じた先生のモデルになった本物の先生のコーチのもと、3ヶ月に及んだ過酷なダンス・レッスンの様子や撮影裏話が収録されているが、これを観ると感動も倍増する。みんなとっても頑張って泣きながら毎日5,6時間のダンス・レッスンに耐え、ラスト・シーンの全員によるダンスの撮影では、最後やり切った達成感に全員マジ泣きだったのである。こっちももらい泣きだ。
エキストラの観客による声援やスタンディング・オベーションも自然に出たものだったというのがスゴイ。

けっこうベタな展開ではあるが、それでも感動するのはドラマとしてストーリーがしっかりしていることと、見事なダンス・シーンを披露するエンディングがあればこそ、である。
★★★★☆

フラガール メモリアルBOX

フラガール メモリアルBOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/03/16
  • メディア: DVD



続いては先日近所の新古本/新古CDショップ(某BOぢゃないよ)でたまたま見つけて購入した「X-MEN : ファイナル・ディシジョン」。買いそびれてたんだよね、これ。

これがまあ、3部作の最後にふさわしいスケールでものすごいことになっていた。
あんまり書くとネタバレになるので書けないのが歯痒いが、ミュータント因子を抑える特効薬が開発され、ミュータントは人間になるかそのままミュータントして生きるかの選択を迫られる。
この特効薬をめぐって最後はマグニトー一味とX-メンとの呆気に取られるほどの壮絶なバトルが繰り広げられる。

死んだはずのあの人が生きていたり、かと思うとまさかのあの人が死んじゃったり、と波乱含みの展開で物語は進み、そして最後には悲しく切ない結末が・・・。終わり。

・・・・・・

と油断してたら、物語が終わってエンドロールが流れ終わったあと、「ええっ?!」と思わず声に出ちゃったほどの驚きの締めがあったのだあ〜!
ホントにこれで最後なのか、この作品?!
★★★★☆

X-MEN:ファイナルディシジョン 特別編

X-MEN:ファイナルディシジョン 特別編

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/01/06
  • メディア: DVD


そして最後はリトル・フィートの紙ジャケと同じ発売日で一緒に買ってきた「007 カジノ・ロワイヤル」

'67年に作られた同名の映画があるが、あれはアルバート・ブロッコリのプロダクション以外のところで作られた007のパロディ作品だった。
この映画化権をブロッコリ側がようやく得られたことで制作されたのが今回の作品。ジェームズ・ボンドが殺しの許可証である"00"ナンバーを取得した当時の初期のお話で、イアン・フレミングが書いた最初の007がこの小説だった。

ピアース・ブロスナンに代わって今回007を演じるのはダニエル・クレイグという俳優さん。007に成りたての、ボンドがまだ若い頃のお話ということで、その時点でピアース・ブロスナンの続投はあり得なかったらしい。

しかしクレイグに馴染めない熱心な007のファンから降板を求める運動が起きたりして、あまり歓迎されない状況でボンド役に決まったという。
クレイグは確かにどう見ても007の悪役ならピッタリの顔で、好意的に見ればちょっと若い頃のスティーヴ・マックイーンに似てないこともないが、私も映画を観るまではどうもピンと来なくて「え〜、こんな俳優がやるのかよー」と思っていた。こいつじゃヘタをすりゃ大コケするんじゃないかとさえ思ってあまり観る気がしなかったくらいだった。

ところがふたを開けてみると公開後の全米での評価が非常に高く、かなりの興行収益も上げているという話を聞いて一応観てみたくてこのDVDを買ったが、ところがこれが007シリーズの中では近年まれに見る面白さだった!
ダニエル・クレイグが演じるジェームズ・ボンドはショーン・コネリー時代を彷彿させる精悍な感じで、内容もかなりハード・ボイルドなタッチである。
終止ほぼ途切れないくらいのテンションの高さと、どんでん返しがあるストーリー展開もいい。
私みたいにダニエル・クレイグが気に入らなくて観る気があんまりしないという人にこそオススメである。
★★★★★

007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション (初回生産限定版)(2枚組)

007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション (初回生産限定版)(2枚組)

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2007/05/23
  • メディア: DVD


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コメント 14

黒ちゃん

おはようございます^^

X-MEN
いや~、わたしも驚きましたよ!
エンドロールは観てるのがかったるいんですが、
最後の最後まで作品を観る(聴く)まで劇場では席を立たない性格でよかったです^^;
まさか!ですよね。
思わず声が出るのはMASAさんだけじゃないです...
by 黒ちゃん (2007-05-27 09:59) 

MASA

おー、黒ちゃんさんもご覧になりなしたか、X-MEN。
私も最後の最後までキッチリ観る派です。
たまにこれみたいにエンドロールが終わってからも続きが入っている映画ってありますからね。
でもほんとにあの最後は何なんでしょうか?
続編作るつもりでしょうか?だとしたら、是非観たいですねえ。
by MASA (2007-05-27 18:43) 

黒ちゃん

ラストシーンでのマグニートも思わせぶりの感がありますからね。
続編あるような、ないような...
もし、作るとしても役者達の年齢を考えると
同じメンツではかなり厳しいですね。
次は「X-MEN:NEXT GENERATION(新X-MEN)」ですかね(爆)
(おいおい、それじゃSTAR TREKのパクリじゃね~か^^;)
by 黒ちゃん (2007-05-27 21:06) 

parlophone

こんばんは~。
『フラガール』、よかったですね~。
ぼくもメモリアルBOXにすればよかったかなあ~^^;

『X MEN』はGETしたものの見てません…。

『カジノ・ロワイヤル』は評判もよかったし、ぜひDVD欲しいですね~。
でも世はブルーレイ時代かなあ…という気もします。
いま007のアルティメット・コレクション(2枚組)が2タイトルで2990円ですよね~。
何タイトルか買ってみようか、なんて思ってますが、『ロシアより愛をこめて』なんてレーザー・ディスクの時代も入れれば4回目だからなあ…^^;

出張、お疲れさまです!
お体に気をつけて頑張ってくださいね!
by parlophone (2007-05-27 22:26) 

MASA

黒ちゃんさん、どーもです。
確かにマグニートの最後の思わせぶりなシーンもありましたね。

>もし、作るとしても役者達の年齢を考えると
同じメンツではかなり厳しいですね。

うーん、どうでしょう(長島か、わしゃ)。
イアン・マッケランはヤバそうですが、ピカード艦長、じゃなかった、パトリック・スチュワートはまだまだ大丈夫じゃないですかね(笑)。
でもほんとに続編はあるのかな。
by MASA (2007-05-28 00:52) 

MASA

遼さん、こんばんはー。
「フラガール」はホントに特典ディスクが充実していて、こっちを買ってよかったと思いました。十分値段分の価値はありますよー^^。
「X-MEN」もかなり面白かったですよ。早く観て下さいよ〜(笑)。

>世はブルーレイ時代かなあ…という気もします。

いやー、私もブルー・レイとHD-DVDはすごく気になります。
両方の再生が可能なハイブリッド・プレーヤーが出ないのかなあ、と思ってるんですが、そういうのが出たら欲しいです。

>『ロシアより愛をこめて』なんてレーザー・ディスクの時代も入れれば4回目だからなあ…

うわ、スゴいですねえ。名作ですからね。ダニエラ・ビアンキがいい(笑)。
私はショーン・コネリー時代の作品は昔WOWOWから録ったビデオしか持ってないんですよ〜。
でもいつかは全作品DVDで揃えたいなー、と思っています。

>お体に気をつけて頑張ってくださいね!

ありがとうございます。長丁場ですが、頑張ります^^。
by MASA (2007-05-28 01:04) 

かず

「007 カジノ・ロワイヤル」というと、007シリーズの第1作目であり、原作者のイアン・フレミングが映画化権をコロンビアに売っていたため、後にハリー・サルツマンが地団駄を踏むこととなる作品ですね。
2作目の「死ぬのは奴らだ」から遺作となる「黄金銃を持つ男」までの全ての映画化権を手に入れたのに、これだけはイオン・プロは購入できなかった。
コロンビアはTVドラマを制作してたが、「殺しの番号」、「危機一発」、「ゴールドフィンガー」とヒットが続くのを見て、「カジノ・ロワイヤル」をコメディー映画、豪華キャストで製作。
しかし50年が過ぎて、著作権が宙に浮いたために、イオンプロは念願の映画化に踏み切りました。ピアース・ブロスナンは、降ろされることを全く聞いていなかった、と怒ってましたが、そういう自分もティモシー・ダルトンから奪っているので仕方がないですね。
「M」も変われば良かったのに。ばあさんはイヤだ。
by かず (2007-06-03 10:26) 

かず

そういえば、


> いまやトップアイドル級の人気を誇るリア・ディゾン(20)。エキゾチックな顔だちとB86・W60・H88のパーフェクト・ボディーは完全に日本人男性の心をわし掴みにしてしまった。2月に発売された写真集「ハロリア!」は最近では異例の5万部を売り上げ、バラエティー番組の出演オファーも殺到している。


「7月からはフジテレビやテレビ朝日で深夜枠のレギュラー番組が内定。ドラマの出演依頼も来ている」(芸能プロ関係者)

“リア・シンパ”を名乗る芸能人も続出中。

「人気女優の上戸彩が憧れ、目標としている人物にリアの名を挙げた。また、関根勤、濱口優、南キャンの山ちゃん、安田大サーカスのクロちゃんらがファンクラブを結成しました」(関係者)

 これに危機感を抱いているのが日本のグラドルたち。なかでも“女王”ほしのあき(30)はリアに対して闘志をむき出しにしている。ほしのがリアを意識して出演したのがバラエティー「めちゃイケ」(フジ)。現在、ほしのは“めちゃイケプロレス”という名物企画でリアとの直接対決を提案しているという。

 さらに、ほしのはGW前に若槻千夏会長の脱会で解散状態だった“グラビア会”のメンバーを緊急招集し、対応策を協議したという。


だそうですよ。
by かず (2007-06-03 10:31) 

MASA

かずさん、007に詳しいですね。さすがです。

>「M」も変われば良かったのに。ばあさんはイヤだ。

ジュディ・デンチの"M"はすっかり慣れましたが、この作品でまた男性に代わってもよかったような気もしますね。
それにボンドが007に成りたての頃の話なのに、時代設定は東西冷戦時代じゃなくて、完璧に「今」なのもちょっと変な気がしないでもないですし。
まあ、あんまりツッコんでも楽しくないので考えないようにしてますけど(笑)。

リア・ディゾンの好きな芸能人は多いですね。他にもロンブーの敦とかがいますよ。
ほしのあきのグラビア会招集は私も聞きました。
んなとこしたって無駄無駄(笑)。
リアちゃんのいいところはどこか憂いがあるシャイで奥ゆかしい可愛さとセクシーさが同居しているところですが、日本のグラビア・アイドルは前に出ようとするズーズーしいコばっかりですからね。
所詮太刀打ち出来ませんて。ハッハッハ。
by MASA (2007-06-03 21:57) 

黒ちゃん

パトリック・スチュワート繋がりになってしまいますが...
STAR TREK:NEXT GENERATIONでもゲスト出演した
エンタープライズAの機関士スコッティー(日本ではチャーリーでしたね)役の
ジェ-ムズ・ドゥーアン氏は数年前に亡くなっていました。

STAR TREKのキャラ皆好きなんで...
悲しいです。
by 黒ちゃん (2007-06-07 21:46) 

MASA

あ、そうですよね。私も知ってました。ドクター・マッコイもやはり数年前に亡くなってますよね。残念ですねえ。カーク提督には長生きして欲しいです。

「スター・トレック」シリーズのキャラでは「ヴォイジャー」のセブン・オブ・ナインが好きです^^。
「NG」「DS9」「ヴォイジャー」すべてに出てくるQもなんか憎めないキャラでいいですよね。
by MASA (2007-06-07 22:00) 

黒ちゃん

セブン・オブ・ナインに「抵抗しても無意味だ」と言われたら...(爆)
ディアナにカウンセリングしてもらわなきゃ^^;
by 黒ちゃん (2007-06-07 23:29) 

MASA

黒ちゃんさんもかなりのスタトレ・マニアですね(笑)。
来年久しぶりの劇場用新作映画が公開されるそうですが、楽しみですね。
by MASA (2007-06-08 00:02) 

黒ちゃん

来年新作公開、知りませんでした^^;

ノベライズも読むほど好きですよ~^^;v
ウィリアム・シャトナー原作を映画化して欲しいとは思ってますが...

今はもうじき公開の「ダイハード」に興味があります^^
by 黒ちゃん (2007-06-08 20:06) 

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