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P.I.L. / METAL BOX 再発盤ゲット [Analog]

トレーシー・ウルマンに続いてまたまたニュー・ウェーヴ・ネタです。
セックス・ピストルズ解散後にヴォーカルのジョン・ライドン(ピストルズ時代はジョニー・ロットン)がキース・レヴィン、ジャー・ウォーブル、ジム・ウォーカーと結成したポスト・パンク・バンド、パブリック・イメージ・リミテッドの'79年発売の2枚目のアルバム「METAL BOX」が初回オリジナルと同じ45回転アナログ3枚組の缶入り仕様でUS RHINO / WARNERから限定再発され、昨日届きました。

Second Edition

当時UK Virginから発売されたオリジナルの缶入り3枚組は高価で手が出ず迷っているあいだに品切れ、そのあと33回転2枚組で出た「SECOND EDITION」では買う気が起こらずにスルーしたアルバムでしたが、再発盤ではありますが今回入手出来たのはちょっとうれしー^^。

↑通常盤である33回転2枚組「SECOND EDITION」。 もともとタイトルがないアルバムなので、初回がMETAL BOX、通常盤はSECOND EDITONと呼ばれていて、現在はそれぞれがそのままタイトルになっています。

3枚のレコードはそれぞれのあいだに仕切り紙が挟まっただけの状態で裸で無造作に缶に入れられています。オリジナルは知りませんが、きっと同じ仕様だと思います。
下の方にいっしょに写っている小さい方は'90年に缶入りで限定再発された時のUK盤CD。ちなみにSWINDONプレス。

このアルバムのサウンドの肝は何と言っても敢えてオン気味にミックスされ前に出ている重量感のあるジャー・ウォーブルの轟音ベース。45回転ということもあって、CDに比べるとベースはさらに重心が低く締まった感じで、音のニュアンスが違います。
今改めて聴くと時代性を感じるサウンドではありますが、レゲエのダブの影響が色濃く出ているベースとドラムス(このアルバムのドラマーは2代目ドラマーのマーティン・アトキンス)のリズム隊が主体になった不思議な音楽世界が展開されます。

これを更に押し進めて、中近東風のエスニックな感じを取り入れたり、ドラムスを全面に出しそこへ更に残響音を途中でバッサリとブッた切るゲート・エコーをかけて独特のへヴィーなサウンドを展開している'81年発売のサード・アルバム「THE FLOWERS OF ROMANCE」の方が個人的には好きで、世間的な評価もこちらを最高傑作に押す声も多いですね。聴いたことがない人はこちらも是非。

The Flowers of Romance



←3rd.アルバム「THE FLOWERS OF ROMANCE」。
とにかくドラムスがスゴイです。


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コメント 4

ルースターズ

・・・・ほし。
by ルースターズ (2006-07-15 09:57) 

MASA

ルースターズさん、短かめのコメントありがとうございます(笑)。
アナログだとベースが超強力です。是非ゲットしてみて下さい。
by MASA (2006-07-15 13:36) 

ayumusic

偶然ですが、私もMETAL BOXが無性に聴きなおしたくなって、この前CD買い換えたばかりです。
この頃のPILって音が良いんですよねー。ジョンライドンが何かのインタビューで、高級オーディオセットでなきゃ聴いちゃいや、とか言ってパンクスに顰蹙買ってました。
by ayumusic (2006-07-16 12:46) 

MASA

そうそう、ジョン・ライドンはレゲエのサウンド・システムという屋台のステレオみないなやつのかなり高級なのを持ってて、それで普段いい音で音楽を聴いて肥えた耳をしていたそうで、この「METAL BOX」もみんなにいい音で聴いて欲しくて45回転盤にしたそうですもんね。
けど、オーディオ・マニアでもない限り、ましてや当時若者の失業者で溢れ返っていたイギリスじゃそれは無理な話だったんじゃないですかね^^。
by MASA (2006-07-16 22:47) 

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