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セルジュ&シャルロット・ゲンズブール [フレンチ・ポップス]

何がきっかけで始まったのか(笑)、連続で繰り広げて来たフレンチ・シリーズ、今回で一応最後になりますが、トリはやっぱりこの人・セルジュ・ゲンズブール、そしてセルジュジェーン・バーキンとの間に生まれた一粒種のシャルロット・ゲンズブールのアルバムをいっしょにご紹介します。

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セルジュ・ゲンズブールは'58年のデビューから'91年に逝去するまでずっとフランス音楽界のドンのような存在だった人で、70年代から80年代にかけてはレゲエやディスコなどその時代時代の新しい音楽を取り込んだ意欲的なアルバムをたくさんリリースしていますが、この人の曲はいつもどこかデカダンスな香りが漂っています。

上のアルバムは'84年にリリースされた「LOVE ON THE BEAT」。ちなみにジャケ写真の人物はゲンズブールではなく、フランスのオカマさんです(笑)。
内容はファンクあり、ロックあり、バラードありのなかなか素晴らしい内容ですが、特筆すべきはこのアルバムで娘のシャルロットが父親といっしょにデュエット曲「Lemon Incest」を歌って歌手デビューを飾っている点。



ショパン「別れの曲」に歌詞を付けファンキーなアレンジを施したこの曲はフランスで大ヒットしましたが、シャルロットはこの時まだ13才!それにしてはこの曲もPVも過激ですねえ。

かつては「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」で元妻のジェーン・バーキンと愛欲まみれるような艶かしい歌を歌ったゲンズブールは、今度はこの曲で実の娘と近親相姦のような屈折した愛を表現している。この精力絶倫なエロ親父、何を考えているのやら。常人には理解出来ません(笑)。
そしてわずか13才にしてこの鬼気迫るようなハスキー・ヴォイスのシャルロットの歌は、まさに母親の血を引いた血統書付きの名唱。

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この「Lemon Incest」の大ヒットを受け、2年後の'86年にはついにシャルロットはデビュー・アルバム「CHARLOTTE FOREVER」をリリース。
もちろん全面的に父親がサポートして完成したアルバムです。

charlotte.jpg

「Lemon Incest」を超えるような衝撃はありませんが、それでも出来はなかなかのアルバム。
そしてA面1曲目に収録されているアルバム・タイトル曲でまたもや父親のセルジュと退廃的な雰囲気の近親相姦デュエットを繰り広げています(笑)。



この名盤が現在は廃盤でなかなか耳にすることが出来ないのは残念。
ちなみに1月下旬にはシャルロットBECKがプロデュースした約4年振りとなる新作をリリースしていますが、私は現在フランスのamazonに限定盤を注文中。
到着次第またここで取り上げたいと思います。





Love on the Beat

Love on the Beat

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 2001/04/24
  • メディア: CD

ラヴ・オン・ザ・ビート(紙ジャケット仕様)

ラヴ・オン・ザ・ビート(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2006/10/25
  • メディア: CD

魅少女シャルロット

魅少女シャルロット

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2000/01/19
  • メディア: CD



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コメント 8

MCMLXV_65

フレンチ・シリーズ、おつかれさまでした。最後にご紹介のゲンズブール親子、シャルロットの最新作は私も今オーダー中です。ここで紹介されているより、ずっと大人になった今のシャルロットにも魅力がありますネ。

親父さんのセルジュも異彩を放っていましたが、シャルロットにも独特の雰囲気があり、新作が早く聴きたいものです!
by MCMLXV_65 (2010-02-24 12:42) 

がぁこ

う~ん、やっぱりオカマさんがモデルかぁ~^^;
この前モノマネ番組で見た沢田研二のそっくりさんにそっくり(笑)
ショパンの別れの曲、、、似てるのかわからなかったけど(笑)
溜息吐くような歌い方でやっぱり色っぽいー☆
by がぁこ (2010-02-24 20:20) 

MASA

MCMLXV_65さん、どーもです。
フレンチ・ネタ、実はまだあるんですが、番外編ということでやろうと思います^^。
シャルロットももう38才、子どももいますよね。
何かこの頃から見たらちょっと考えられませんが、今も映画に歌に頑張っているのがうれしいです。
新作がフランスから到着するのは来週くらいかなあ。

by MASA (2010-02-24 21:08) 

MASA

がぁこちゃん、どーもっす。
確かに一昔前のジュリーみたいな感じもするねえ^^。
ほとんど空気が抜けてるような歌い方がスゴいよね。
by MASA (2010-02-24 21:10) 

へどろん

いやぁ、てっきりゲンズブールがうまく女装したもんだと思ってました…今の今まで♪

そんな「Love On the Beat」は持ってないんですよね…なんかボウイのレッツ・ダンスみたい?なんてレビュー見るとどうも…でも、なかなかの良盤とのこと、ああ見つけなきゃ!安レコで、うふふ♪

ナイス・フレンチ・シリーズお疲れっした!
あとはシャルロットの限定盤ですね♪
by へどろん (2010-02-24 23:33) 

MASA

へどろんさん、まいどです。
ジャケの人物はゲンズブールじゃないっす。
本人は無精ヒゲで中年太りのオッサンですからね(笑)。

まあ当時の流行のサウンドを取り入れたので「レッツ・ダンス」みたいなんて言われたのかも知れませんが、「レッツ・ダンス」が今聴いても決して悪くないように、このアルバムもなかなかですよん。

シャルロットの限定盤、フランスのamazonじゃ日本で売られている値段の約半額だったので迷わずポチりました^^。

一応締めましたが、実はフレンチ・シリーズ、もうちっとばっか続くかも、です^^;
by MASA (2010-02-25 00:09) 

bluebird

ずっと記事読んでいたのに、コメントできませんでした^^;
フレンチ、ちょっといやらしくて大好きです(笑)
あと、クレモンティーヌとか学生の頃聴いていましたねぇ・・

シャルロットの新譜、愛しの吉井さんが大絶賛で(ジャケ写もw)気になっています・・

とーちゃんがこんなにエロエロって、どんな気分なんだろね、ムスメとしては・・
シャルロットの前歯のすきっ歯加減が、不完全な感じでかえって色気を感じます(変?)
ママンもそうですよね

by bluebird (2010-02-25 21:55) 

MASA

フレンチっていうか、ゲンズブール周辺はなんかエロイ感じだよねえ〜。
クレモンティーヌ、すっかり忘れてたけど聴いてたー!
アルバム2枚だけ持ってます^^。
ほー、吉井さんもシャルロットのファンかあ。見る目がありますな^^。
そう言えばシャルロットもお母さんも、ヴァネッサ・パラディもみんな隙っ歯だ。
なんでフランス人て隙っ歯が多いんだ?(笑)
by MASA (2010-02-25 23:08) 

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