Jack White「LAZARETTO」アナログ盤到着 [Analog]
先日このブログでご紹介したジャック・ホワイトの新作「LAZARETTO」のアナログ盤が昨日到着しました。
ULTRA LPと名付けられ、様々な仕掛けが施されたその前代未聞の仕様を早速確認してみました。
ジャケットのシールドを開封すると、中には歌詞などが書かれたインサートとブラック・スリーヴに入ったレコード本体、それにmp3音源がDL出来るコードが書かれたカードが封入されています。
まずA面からかけてみます。
ミゾが普通とは逆に内側から外側に向かってカットされているというA面、いちばん内側の普通だと曲が終わる部分に針を乗せて再生してみたら、あら、ホントに針が外周に向かって逆に進む!(笑)。もちろんちゃんと再生されました。
A面の最後、すなわち一番外周のミゾは言われていたとおりエンドレスで、針を上げない限り永遠になり続けます。
そしてレーベルにもミゾが切ってあるということでレーベルに針を乗せると、レーベルの内周の円が書かれている部分に実際に短いながらハードな曲が入っています。ちなみに78回転で収録されていてこちらもエンドレスになっています。
ただし、こんなところに無理矢理ミゾを切ったせいでかなりノイズが乗っていて、音質はよくはありません。
そしてレコード内周の音ミゾがない部分には情報どおりレコードが回っている間中天使が踊るようにくるくる回るホログラムが浮かび上がります。
回っていない状態でこの部分を見てみると、まるでキズのようにたくさんのミゾが彫ってあります。これが回転すると絵が浮かび上がって見えるというよく出来た仕掛けです。すごいなあ。
続いてB面ですが、B面はSPレコードのような盤面を再現したというマット加工が施されていて、ツヤのないまるでビニール焼けしたような感じ。実際に現物を見ないとよく分からずこの写真では伝わりにくいかも知れませんが、写真の左側の盤面をご覧下さい。ツヤのない感じが何となくお分かりかと思います。
こちらは1曲目の「Just One Drink」がデュアル・グルーヴ、すなわちイントロのヴァージョンが異なる曲が収録された2本のミゾが切ってあり、かけてみるまでどっちがかかるのか分からないという仕掛けが施されていますが、まず最初に出て来たのはCD収録のものと同じエレキ・ギターで始まるエレクトリック・イントロ・ヴァージョンでした。
もうひとつはアコースティック・イントロだということなので、かかるまで何回かかけ直してみたら、2〜3回目でやっとアコースティック・イントロ・ヴァージョンがかかりました。
こちらは生ギターやフィドルで始まり、エレクトリック・ヴァージョンとはちょっと印象が異なります。
このふたつのヴァージョンはサビの部分から同じミゾに行ってひとつになるのですが、エレクトリック・ヴァージョンの方がこの部分になるとちょっと針飛びのような感じになって、ごく短いながら同じ箇所が繰り返されてしまいます。ミゾがふたつ切ってあるのは最初の部分だけということらしいですね。まるまる2ヴァージョン分をフルで切ってあれば、このように針飛びっぽくはならかったのにこれは惜しいですが、まあこれ以上あまり多くは望みません(笑)。
更にB面の最後の曲のエンディングもエンドレス仕様になっています。そしてB面のレーベルにも音ミゾが切ってあり、こちらは45回転で再生。すると誰かは知りませんが子供が歌う曲(タイトル失念)が聴こえて来ました。ただしこちらもノイズが乗っていて音はよくありません。
百聞は一見にしかず。具体的な仕様はジャック本人の解説によるこちらの動画をご覧下さい。
いやあ、アナログ・ファンなら思わずニンマリの遊び心満載のホントにスゴい仕様。今年のワタシが選ぶアナログ盤大賞は早くもこれに決定(なんだそれ?)。ちなみに盤は外周が膨らんでいない真っ平らなフラット・ディスクで、180g重量盤ということでしたが実際に重さを量ったところ200gもありました。
内容の方ですが、これがこの仕様に負けないなかなかの素晴らしい出来。思ったよりもホワイト・ストライプス時代のようなハードでノイジーな印象は少なく比較的ポップな感じですが、アーシーで黒っぽい曲が多いように感じます。
デュアル・グルーヴ仕様のB面1曲目「Just One Drink」などはまるでストーンズの「Honky Tonk Women」みたいなカントリー・ロック風でカッコいい。
アナログ・マスターをノン・リミッターでカッティングしたという音質はまさにアナログならではの音質で、DLしたmp3のデジタル音源との比較では暖かみや柔らかさを感じ、いい意味でLow-Fiっぽい印象です。
ジャック・ホワイトと言えば、先日出たニール・ヤングの新作「A LETTER HOME」も話題で、ジャックが所有する1940年代に各地の観光地に置かれ観光客がそこで記念に録音するための電話ボックスのような小さな録音ブースを使ってレコーディングされたもので、SP並みに音域が狭くモノラルでノイズだらけの敢えて劣悪なサウンドを狙った実にマニアックな出来映えだということですね。
そちらの方もちょっと興味はありますが11枚組だというアナログ盤は値段が値段だし(amazonで13,000円あまり!)、安めの1枚もののアナログ盤もありますがニール・ヤングが今イチ不得意なワタシは買っていません。
まあ何はともあれ、優れた内容、拘りの仕様とも二重丸の出来の今回のこの新作、是非アナログ盤でどーぞ。
ULTRA LPと名付けられ、様々な仕掛けが施されたその前代未聞の仕様を早速確認してみました。
ジャケットのシールドを開封すると、中には歌詞などが書かれたインサートとブラック・スリーヴに入ったレコード本体、それにmp3音源がDL出来るコードが書かれたカードが封入されています。
まずA面からかけてみます。
ミゾが普通とは逆に内側から外側に向かってカットされているというA面、いちばん内側の普通だと曲が終わる部分に針を乗せて再生してみたら、あら、ホントに針が外周に向かって逆に進む!(笑)。もちろんちゃんと再生されました。
A面の最後、すなわち一番外周のミゾは言われていたとおりエンドレスで、針を上げない限り永遠になり続けます。
そしてレーベルにもミゾが切ってあるということでレーベルに針を乗せると、レーベルの内周の円が書かれている部分に実際に短いながらハードな曲が入っています。ちなみに78回転で収録されていてこちらもエンドレスになっています。
ただし、こんなところに無理矢理ミゾを切ったせいでかなりノイズが乗っていて、音質はよくはありません。
そしてレコード内周の音ミゾがない部分には情報どおりレコードが回っている間中天使が踊るようにくるくる回るホログラムが浮かび上がります。
回っていない状態でこの部分を見てみると、まるでキズのようにたくさんのミゾが彫ってあります。これが回転すると絵が浮かび上がって見えるというよく出来た仕掛けです。すごいなあ。
続いてB面ですが、B面はSPレコードのような盤面を再現したというマット加工が施されていて、ツヤのないまるでビニール焼けしたような感じ。実際に現物を見ないとよく分からずこの写真では伝わりにくいかも知れませんが、写真の左側の盤面をご覧下さい。ツヤのない感じが何となくお分かりかと思います。
こちらは1曲目の「Just One Drink」がデュアル・グルーヴ、すなわちイントロのヴァージョンが異なる曲が収録された2本のミゾが切ってあり、かけてみるまでどっちがかかるのか分からないという仕掛けが施されていますが、まず最初に出て来たのはCD収録のものと同じエレキ・ギターで始まるエレクトリック・イントロ・ヴァージョンでした。
もうひとつはアコースティック・イントロだということなので、かかるまで何回かかけ直してみたら、2〜3回目でやっとアコースティック・イントロ・ヴァージョンがかかりました。
こちらは生ギターやフィドルで始まり、エレクトリック・ヴァージョンとはちょっと印象が異なります。
このふたつのヴァージョンはサビの部分から同じミゾに行ってひとつになるのですが、エレクトリック・ヴァージョンの方がこの部分になるとちょっと針飛びのような感じになって、ごく短いながら同じ箇所が繰り返されてしまいます。ミゾがふたつ切ってあるのは最初の部分だけということらしいですね。まるまる2ヴァージョン分をフルで切ってあれば、このように針飛びっぽくはならかったのにこれは惜しいですが、まあこれ以上あまり多くは望みません(笑)。
更にB面の最後の曲のエンディングもエンドレス仕様になっています。そしてB面のレーベルにも音ミゾが切ってあり、こちらは45回転で再生。すると誰かは知りませんが子供が歌う曲(タイトル失念)が聴こえて来ました。ただしこちらもノイズが乗っていて音はよくありません。
百聞は一見にしかず。具体的な仕様はジャック本人の解説によるこちらの動画をご覧下さい。
いやあ、アナログ・ファンなら思わずニンマリの遊び心満載のホントにスゴい仕様。今年のワタシが選ぶアナログ盤大賞は早くもこれに決定(なんだそれ?)。ちなみに盤は外周が膨らんでいない真っ平らなフラット・ディスクで、180g重量盤ということでしたが実際に重さを量ったところ200gもありました。
内容の方ですが、これがこの仕様に負けないなかなかの素晴らしい出来。思ったよりもホワイト・ストライプス時代のようなハードでノイジーな印象は少なく比較的ポップな感じですが、アーシーで黒っぽい曲が多いように感じます。
デュアル・グルーヴ仕様のB面1曲目「Just One Drink」などはまるでストーンズの「Honky Tonk Women」みたいなカントリー・ロック風でカッコいい。
アナログ・マスターをノン・リミッターでカッティングしたという音質はまさにアナログならではの音質で、DLしたmp3のデジタル音源との比較では暖かみや柔らかさを感じ、いい意味でLow-Fiっぽい印象です。
ジャック・ホワイトと言えば、先日出たニール・ヤングの新作「A LETTER HOME」も話題で、ジャックが所有する1940年代に各地の観光地に置かれ観光客がそこで記念に録音するための電話ボックスのような小さな録音ブースを使ってレコーディングされたもので、SP並みに音域が狭くモノラルでノイズだらけの敢えて劣悪なサウンドを狙った実にマニアックな出来映えだということですね。
そちらの方もちょっと興味はありますが11枚組だというアナログ盤は値段が値段だし(amazonで13,000円あまり!)、安めの1枚もののアナログ盤もありますがニール・ヤングが今イチ不得意なワタシは買っていません。
まあ何はともあれ、優れた内容、拘りの仕様とも二重丸の出来の今回のこの新作、是非アナログ盤でどーぞ。
いやぁ、到着しましたね♪
やはりもの凄いブツみたいっすね…♪
俺のとこにも発送の連絡が来たんで後ほど…うふふ♪
しかし、レーベルにある溝はフルオールのだと聴けないんでしょうかね?
by へどろん (2014-06-15 21:28)
私も購入しました。まだ、包装から解いていませんが・・・
Vestaxのオモチャみたいなプレイヤーで、聴いてみます(笑)
by Speakeasy (2014-06-15 22:05)
アナログレコードには、まだまだこんな可能性があったんですね
究極の1枚という感じです。
「A LETTER HOME」
諸事情(笑)により、CDを購入しましたが
やっぱりアナログで聴かないと・・・という感じがします。
by paddies (2014-06-18 06:48)
へどろんさんのところにも到着したんですね、トラバありがとうございます。
フルオートは解除出来ないんですかね?ワタシはマニュアルなので大丈夫ですが、やっぱりそのままだとレーベルに刻まれた音は再生出来ないかも知れませんね。
by MASA (2014-06-18 16:19)
Speakeasyさん、どーもです。
もう開封して再生してみました?
なかなか楽しい作りですね。内容もいいですしワタシは大満足です。
by MASA (2014-06-18 16:23)
Paddiesさん、どーもです。
アナログはアイデア次第でこんな楽しみ方も出来るという可能性を示した1枚ですね。感心することしきりです^^。
「A LETTER HOME」、ニール・ヤングのことだから内容は素晴らしいんでしょうけど、どのくらい酷い音なのか体験してみたいです(笑)。
by MASA (2014-06-18 16:27)