The Beach Boysのリマスター盤&ベスト盤 [Beach Boys]
ビートルズのリマスター・アナログ盤リリースのニュースが入ったために前回の記事はそちらを優先しましたが、実は先週ビーチ・ボーイズのstereo+mono 2 in 1のリマスター盤4枚と、50周年記念のベスト盤「50 BIG ONES GREATEST HITS」が届いていました。
今回はそちらをご紹介します。
まずは4枚のリマスター盤から。
ワタシが今回購入したのは「THE BEACH BOYS TODAY!」「SUMMER DAYS ( AND SUMMER NIGHTS!! )」「BEACH BOYS PARTY!」「SMILEY SMILE」の4枚。
この4枚、今までのCDではオリジナルmono、アナログ時代は疑似stereoでリリースされ、当時のブライアンの意向によりmonoミックスしか作られずリアルstereoミックスが存在しなかったアルバムですが、何とここに収録されているものは今回のリマスター盤のために新たに作られたリアルstereoミックスなのであります。
ジャケの中とブックレットはこんな具合です。
届いてさっそく聴いてみましたが、いやあ、驚きです。ホントに全部stereoです(笑)。リリース順に「TODAY!」から聴きましたが、冒頭に収録の「Do You Wanna Dance?」を聴いて、一瞬「別テイクじゃないか?」と思うほどmonoとは異なった印象を受けました。曲によってはヴォーカルに軽くリヴァーヴがかかっていたりしますが、音質も素晴らしいし、丁寧にミックスされているようです。
「TODAY!」と「SUMMER DAYS ( AND SUMMER NIGHTS!! )」の2枚に関しては、その収録曲のいくつかのstereoミックスが過去に発売された何枚かのベスト盤などにすでに収録済みですが、こうしてアルバム全編のstereo化はコアなファンにとっては夢でした。
ちなみに「PARTY!」と「SMILEY SMILE」のstereoミックスに関しては「Heroes And Villains」以外は全曲が今回初登場です。
「PARTY!」はスタジオで行なわれた観客がいないライヴ録音ですが、ちゃんとマルチ録音されていたんですねえ。ただし恐らくマスターが4チャンネル程度の少ないトラックだと思われ、このため自然な横の広がりを出すために演奏とコーラスの一部はどうも機械的に左右のチャンネルに広げているっぽい感じもします。しかし不自然な感じはほとんどなく見事なミックスに仕上がっていると思います。
「SMILEY SMILE」も驚きの仕上がりで、暗く重い内容のこのアルバムにstereoの横の広がりと音質向上によってヴォーカルとコーラスにリアル感が増したため、心なしか明るい印象になりました。
特に今までありそうでなかった「Good Vibrations」のリアルstereoには感激。
今回買わなかった上記4枚以外の他のアルバムに関しては、この4枚とは逆にmonoヴァージョンが初CD化となるアルバムがほとんどですが、monoはアナログのmono盤を持っているし予算の都合もあって今回は見送りました^^;気が向けば今後何枚か購入するかもです。
次は50周年記念のベスト盤ですが、ボックス仕様で7枚の写真とブックレット付き、2枚のCDは紙ジャケ風のスリーヴに入っています。
今回も今まで出た数枚のベスト盤同様、またまたコアなファンには見逃せないヴァージョンの曲がありました。
今回なぜか発売がないアルバム「WILD HONEY」に収録の「Wild Honey」と「Darlin'」の2曲ですが、これが何と初登場のリアルstereoミックス!です。
音質が改善されているせいで2曲ともカールのヴォーカルが生々しく、しかもmonoに比べてそのヴォーカルがグッと前面に出たミックスになっているので新鮮に聴こえます。
これは今回未発売の「WILD HONEY」以降のアルバムのリマスター盤発売を臭わせますねえ。
その他では初登場ではないものの、アルバム・ヴァージョンとは別テイクであるシングル・ヴァージョンの「Cotton Fields」がレアなstereoミックスで収録されていたり、「Don't Worry Baby」がブライアンのリード・ヴォーカルをセンターに持って来たリミックス・ヴァージョンだったりしている点もいいと思います。
残念な点もあります。初登場のstereoミックス曲がある反面、「The Little Girl I Once Knew」にstereoミックスが存在するのにも関わらずmonoヴァージョンだったり、アルバム・ヴァージョンとは異なるミックスのシングル・ヴァージョンが存在する「California Saga」がアルバム・ヴァージョンだったりするのは非常に惜しい。この辺は何とかならなかったんですかねえ。
その他、上記4枚のリマスター盤に収録の新たに作られたstereoミックスの曲がさっそくここで使われているかと思えば、「Fun, Fun, Fun」「Heroes And Villains」「Good Vibrations」など数曲は従来どおりのmonoヴァージョンのまま収録されているのも中途半端。この辺はもうちょっと統一して欲しかったと思います。
選曲に関しても「この曲入れるくらいならこの曲にして欲しかったなあ」なんていう部分は正直言ってありますが、まあこれ以上あれこれ望むのはファンのエゴになってまうし、全体的には50周年記念のベスト・アルバムとしてはまずまず妥当な内容ではないかと思います。
今回はそちらをご紹介します。
まずは4枚のリマスター盤から。
ワタシが今回購入したのは「THE BEACH BOYS TODAY!」「SUMMER DAYS ( AND SUMMER NIGHTS!! )」「BEACH BOYS PARTY!」「SMILEY SMILE」の4枚。
この4枚、今までのCDではオリジナルmono、アナログ時代は疑似stereoでリリースされ、当時のブライアンの意向によりmonoミックスしか作られずリアルstereoミックスが存在しなかったアルバムですが、何とここに収録されているものは今回のリマスター盤のために新たに作られたリアルstereoミックスなのであります。
ジャケの中とブックレットはこんな具合です。
届いてさっそく聴いてみましたが、いやあ、驚きです。ホントに全部stereoです(笑)。リリース順に「TODAY!」から聴きましたが、冒頭に収録の「Do You Wanna Dance?」を聴いて、一瞬「別テイクじゃないか?」と思うほどmonoとは異なった印象を受けました。曲によってはヴォーカルに軽くリヴァーヴがかかっていたりしますが、音質も素晴らしいし、丁寧にミックスされているようです。
「TODAY!」と「SUMMER DAYS ( AND SUMMER NIGHTS!! )」の2枚に関しては、その収録曲のいくつかのstereoミックスが過去に発売された何枚かのベスト盤などにすでに収録済みですが、こうしてアルバム全編のstereo化はコアなファンにとっては夢でした。
ちなみに「PARTY!」と「SMILEY SMILE」のstereoミックスに関しては「Heroes And Villains」以外は全曲が今回初登場です。
「PARTY!」はスタジオで行なわれた観客がいないライヴ録音ですが、ちゃんとマルチ録音されていたんですねえ。ただし恐らくマスターが4チャンネル程度の少ないトラックだと思われ、このため自然な横の広がりを出すために演奏とコーラスの一部はどうも機械的に左右のチャンネルに広げているっぽい感じもします。しかし不自然な感じはほとんどなく見事なミックスに仕上がっていると思います。
「SMILEY SMILE」も驚きの仕上がりで、暗く重い内容のこのアルバムにstereoの横の広がりと音質向上によってヴォーカルとコーラスにリアル感が増したため、心なしか明るい印象になりました。
特に今までありそうでなかった「Good Vibrations」のリアルstereoには感激。
今回買わなかった上記4枚以外の他のアルバムに関しては、この4枚とは逆にmonoヴァージョンが初CD化となるアルバムがほとんどですが、monoはアナログのmono盤を持っているし予算の都合もあって今回は見送りました^^;気が向けば今後何枚か購入するかもです。
次は50周年記念のベスト盤ですが、ボックス仕様で7枚の写真とブックレット付き、2枚のCDは紙ジャケ風のスリーヴに入っています。
今回も今まで出た数枚のベスト盤同様、またまたコアなファンには見逃せないヴァージョンの曲がありました。
今回なぜか発売がないアルバム「WILD HONEY」に収録の「Wild Honey」と「Darlin'」の2曲ですが、これが何と初登場のリアルstereoミックス!です。
音質が改善されているせいで2曲ともカールのヴォーカルが生々しく、しかもmonoに比べてそのヴォーカルがグッと前面に出たミックスになっているので新鮮に聴こえます。
これは今回未発売の「WILD HONEY」以降のアルバムのリマスター盤発売を臭わせますねえ。
その他では初登場ではないものの、アルバム・ヴァージョンとは別テイクであるシングル・ヴァージョンの「Cotton Fields」がレアなstereoミックスで収録されていたり、「Don't Worry Baby」がブライアンのリード・ヴォーカルをセンターに持って来たリミックス・ヴァージョンだったりしている点もいいと思います。
残念な点もあります。初登場のstereoミックス曲がある反面、「The Little Girl I Once Knew」にstereoミックスが存在するのにも関わらずmonoヴァージョンだったり、アルバム・ヴァージョンとは異なるミックスのシングル・ヴァージョンが存在する「California Saga」がアルバム・ヴァージョンだったりするのは非常に惜しい。この辺は何とかならなかったんですかねえ。
その他、上記4枚のリマスター盤に収録の新たに作られたstereoミックスの曲がさっそくここで使われているかと思えば、「Fun, Fun, Fun」「Heroes And Villains」「Good Vibrations」など数曲は従来どおりのmonoヴァージョンのまま収録されているのも中途半端。この辺はもうちょっと統一して欲しかったと思います。
選曲に関しても「この曲入れるくらいならこの曲にして欲しかったなあ」なんていう部分は正直言ってありますが、まあこれ以上あれこれ望むのはファンのエゴになってまうし、全体的には50周年記念のベスト・アルバムとしてはまずまず妥当な内容ではないかと思います。
Summer Days (and Summer Nights!!) (Stereo & Mono)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Capitol
- 発売日: 2012/09/24
- メディア: CD
こころが揺れます・・・(笑)
このあとビートルズのようにアナログ盤へと展開していくんでしょうか
by paddies (2012-10-03 16:45)
MASAさん、はじめまして。
いつも楽しく拝見させていただいております。
ビーチ・ボーイズのリマスター盤、非常に興味があるのですが、手が出せずにいます。
特に、『トゥデイ』と『スマイリー・スマイル』のステレオ版は是非とも聴いてみたいのですが、聴いた人の感想を聞いてみると、「モノラルの方が良かった」というような意見が多いんですよねえ。いわゆる「モノラルの音の塊」の方が迫力があるので、ステレオの音はスカスカに聴こえるとかなんとか...。
こんな意見を聞いてると、購入に踏み切れないのですが、MASAさんの「別テイクではないかと思わせるほど異なった印象を受けた」という話を聞くと、やっぱり聴いてみたいなあと思ってしまうんですよねえ。
by カフェブリュ (2012-10-03 18:13)
paddiesさん、まいどです。
いやあ、このあとアナログ盤が出たりしたら困りますね、もう予算が(笑)。
paddiesさんもこの際なので、出来れば何か1枚でも買ってみて下さい^^。
by MASA (2012-10-03 21:40)
カフェブリュさん、初めまして。ご訪問ありがとうございます。今後ともヨロシクです^^。
まあ聴く人のオーディオ環境などで受ける印象が違うので賛否があって当然とは思いますが、今回のstereo版、ワタシは非常にいいと思いますし、少なくともスカスカに聴こえるなんてことはありませんけどね。
むしろ逆にリマスターの効果で全体的にmonoよりもstereoの方がより音質が向上し、音に厚みも増していると思いますよ。
特にアナログ盤ではレンジが狭く伸びのない音質の「SMILEY SMILE」のステレオは音質が向上したおかげでメリハリがあり、音圧も上がったので迫力も出ているとワタシは感じますけどね。
何より今回のリマスター盤はようやくリアルstereo化されたということに最も意味があると思います。
輸入盤なら値段も格安なので、取りあえず何か1枚試しに買ってみてご自分の耳で確かめてみてはどうでしょうか。それが一番手っ取り早いですね(笑)。
何はともあれ、ステレオ・ヴァージョンは今まで聴きなれた曲がどれも新鮮に聴けて楽しいですよ。ワタシはオススメです。
by MASA (2012-10-03 22:08)
おお、出たんですね!
ぼくはアナログ盤はもちろん、CDでも10枚たらずしかもってないので、今回のリマスターはとても楽しみです。
さっそくMASAさんが購入された5タイトルをぼくも買ってみようと思います。
それにしても当時のUS盤というのは"にせステ"が多いですね。
いろんな方がいろんなところで書いていらっしゃるように、当時のアメリカのステレオ・セットの普及率は日本よりかなり低かったのでしょうね。
ブライアンがモノ・ミックスにこだわったのは、オンエアを考えてのことでしょうが、アルバムはステレオ・ミックスも当然作ってるとばかり思ってました。
最新の技術を駆使して作られたリアル・ステレオ・ミックス、とても興味があります^^
by parlophone (2012-10-06 12:33)
遼さん、どーもです。
初登場のstereoミックス、とてもいいです。
ステレオの普及って日本が世界的に見てもかなり早かったんじゃないでしょうか。
60年代の終わりまでシングル盤がほぼmonoだった欧米に比べると、日本では歌謡曲のシングルなんか60年代の中盤あたりからほとんどがstereoですからね。
ブライアンがmonoに拘った大きな理由のひとつに、DVオヤジのマリーのせいで片耳の聴力がかなり低下していて、stereoが聴けなかったということがあるんですよ。ひどい父親です。
なので当時はstereoミックスは制作されていなかったんですよね。
by MASA (2012-10-08 13:09)
はじめて書き込みさせていただきます。
今年発売されたアルバムをすごく気に入ってしまい
過去のアルバムを今回いくつか購入しました。
生まれる前の作品ですが
むしろ今の音楽にない新しさを感じました。
今回はTODAYSとSUMMER DAYSを購入しましたが
もう少し集めてみようかと・・・。
by soulmans (2012-10-28 18:55)
soulmansさん、はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
おー、最近ハマったんですね。ファンが増えてうれしいです。
あとオススメは初期では「ALL SUMMER LONG」「SHUT DOWN VOL.2」、そして正規の名盤「PET SOUNDS」は外せませんね。
たくさん聴いてどんどんハマっちゃって下さい^^。
by MASA (2012-10-31 22:11)