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The Band「MUSIC FROM BIG PINK」 [Analog]

21日、喉頭がんで療養中だった元ザ・バンドのドラマー、レヴォン・ヘルムが亡くなりました。

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元々どちらかというとブリティッシュ指向でアメリカン・ロックがいまいち不得意ということもありましたが、ルーツ・ミュージックを基にしたザ・バンドの音楽はワタシにとってはあまりにシブすぎて20代の頃まではほとんど良さが分からず、CDで聴いていたファースト・アルバム「MUSIC FROM BIG PINK」も全然ピンと来なくてしばらくは放ったらかしていたものです。

ところが30代も終わりかけの頃にこのアルバムのオリジナル・アナログ盤をたまたま入手する機会があり、それを聴いたところなぜか一気に目からウロコが落ちました。
CDでは全くピンと来なかったこのアルバムがようやく理解出来たのはアナログで聴いたザ・バンドのサウンドがCDよりもはるかにシックリきたからなのか、それとも20代の頃に比べると音楽リスナーとして少しは耳が肥えていたからなのか、理由はよく分かりません。多分両方だと思いますが(笑)。

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かつてはボブ・ディランのバック・バンドもやっていたザ・バンドですが、ジャケのヘタウマなイラストはそのディランが描いたのはみなさんご存知のとおり。

ウラ・ジャケにはアルバム・タイトルにもなっている"BIG PINK"と呼ばれた家が。ここは当時メンバーが交通事故で隠居中のディランといっしょに住居としていたところで、あの「BASEMENT TAPES(地下室)」が録音された場所としても有名。今もウッドストックに現存しているそうです。

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このアルバムは'68年リリースですが、当時のCapitolのアルバムではお馴染みの、ジャケの右端上に半分に割れた黒い玉とレコード番号が。

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レーベルは"Rainbow Capitol"

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前の持ち主が入れたと思われる国内盤の歌詞カード兼ライナーノートのコピーが付いていました。

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それにしてもザ・バンドの音楽ほどアナログで聴くのとCDで聴くのとで受けるインパクトが大きく異なるものはやっぱり少ないように思います。
このアナログ盤のよくも悪くもマッタリとした音質がとてもこれがデビュー盤とは思えないほどのいぶし銀のような熟達した音楽性とピッタリとマッチしていて、デジタルの硬くて整いすぎている音質のCDではイマイチ伝わりにくい彼らの良さがビシビシ伝わって来る気がします。

このあとザ・バンドに目覚めたワタシは「THE BAND」「STAGE FRIGHT」など、他のアルバムも何枚かオリジナル盤で入手したり、「THE LAST WALTZ」のDVDなんかも持っていますが、それはまた次の機会に。
レヴォン・ヘルムのご冥福を心よりお祈りします。R.I.P.


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Music From Big Pink (Remaster) (紙ジャケ)

Music From Big Pink (Remaster) (紙ジャケ)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/04/21
  • メディア: CD

Music From Big Pink (Ogv) [12 inch Analog]

Music From Big Pink (Ogv) [12 inch Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: capitol
  • 発売日: 2008/09/04
  • メディア: LP Record


タグ:The Band
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コメント 4

paddies

おはようございます。

憧れのレインボー、うらやましいです!

確かに20代の頃にはピンとくるまでは聴けませんでした。
今のほうが染み入ってきます。
特に、リチャード・マニュエルの声がまた切なくて・・・

ボーナス・トラック入りのリマスターCDも良心的だとは思うのですが、やはり、AB面でオリジナルの曲数で聴きたいアルバムだと思います。

あらためて・・・次世代に伝えていきたい作品ですね。
by paddies (2012-04-25 05:46) 

MASA

paddiesさん、おはようございます。さっき起きました(笑)。
このオリジナル盤、買うつもりはなかったんですが、当時衝動買いしました^^。
そしてこのオリジナル盤でやっとハマりました。
リマスター盤のCDは聴いたことないんですが、ワタシがそれまで聴いてたCDがリマスター前の音の悪い旧マスターの輸入盤だったのが印象を悪くしてたのかも知れませんねえ。

リチャード・マニュエルの声、絞り出すような切なさがありますよね。
それに対してレヴォンの声は太くでシブかったですね。

ずっと聴き続けたい1枚です。
by MASA (2012-04-25 13:15) 

ミネちゃん

こんばんは。
ヘルムさん、残念です。
段々、こうやって一人ずつ亡くなって行くんでしょうね。
僕もザ・バンドの1st、2ndはずっと聴き続けたいと思います。
僕も遅ればせながら音楽ブログを始めました。
by ミネちゃん (2012-04-25 22:16) 

MASA

ミネちゃんさん、お久しぶりです。
60年代から活躍しているアーティストはもう高齢なので仕方ないとはいえ、こうしてまた大物アーティストが亡くなっていくのは淋しいですね。

バンドは2nd.もいいですよねー。
ブログ拝見しました。たまにコメントさせていたく機会もあるかも知れませんが、その節はヨロシクです^^。
by MASA (2012-04-26 17:02) 

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