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中村とうよう氏、自殺 [訃報]


いやあ、ホントに突然でビックリしました。79才での自殺、一体何があったのでしょうか。
とうよう氏が1969年に創刊したニューミュージックマガジン(現ミュージックマガジン)はかつてワタシも長年愛読し、この雑誌は一時期ワタシにとっての音楽の先生でもありました。

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かつてそのMM誌のクロスレビューで、マイケル・ジャクソン「スリラー」"1980年という時代にこんなにも安っぽい音楽が作られたことを後世の歴史家のための資料として永久保存しておくべきレコード(一部抜粋)"などど評し、堂々と0点を付けたりした音楽評や、連載記事の「とうようズ・トーク」などでは日本の政治や世界情勢などについて歯に衣着せぬ辛辣な意見を書き続けた毒舌家としての印象が強い人物でした。

その他ライバル誌の「ロッキン・オン」渋谷陽一氏との確執なども忘れられない出来事のひとつですが、個人的には常に世の中に噛み付いていた印象が残っています。

もうかれこれ20年くらい前からはロックから遠ざかってワールド・ミュージックへ興味が傾き、あまり雑誌に記事も書かなくなっていました。

何はともあれミュージックマガジンは創刊から現在に至るまで長年に渡って他の音楽雑誌とは一線を画した独自の視点でロックから歌謡曲/J-POPに至るまでジャンルに拘らず常に良質な音楽のみを紹介し続け、日本のロックの成長にも大きく貢献したのは間違いない事実。

とうよう氏の大いなる業績を改めて振り返りつつ、ご冥福をお祈りいたします。
合掌。


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コメント 7

DEBDYLAN

訃報にビックリしました。

生意気にも違うだろって思ったコトもあるけど、
とうようさんの記事からイロイロな音楽を知ったコトも事実です。
僕にとってはディランのライナーノーツが一番印象に残ってるんですが。

心からご冥福をお祈りします。

by DEBDYLAN (2011-07-22 01:10) 

MORE

びっくりです。日本の骨抜き評論家(音楽に限らず)の中では、ハッキリと言いたいことを言ってた一人でした。ニュー・ミュージック・マガジンは創刊号時代は何年かずーっと購読していました。(ニューがとれてからはご無沙汰ですが)
渋谷何某よりは数段上の評論家として認めていました・・・
ご冥福をお祈りいたします。
by MORE (2011-07-22 15:13) 

MASA

DEBさん、ご無沙汰でした。
とうようさんはディランのライナーを書いたのが評論家として有名になったきっかけだったみたいですね。

全く残念です。合掌。
by MASA (2011-07-23 14:13) 

MASA

MOREさん、どーもです。
ご高齢でありながら自殺というのが謎ですが、ホントにビックリです。
レコード会社の太鼓持ち記事やミーハーな記事しか書けなかったかつての日本の音楽ジャーナリズムの中で、あんなに辛辣な記事を書いたりハッキリと厳しい意見を言ったりする人はこの人が最初じゃないでしょうか。

ホントに惜しい人が逝ってしまいましたね。残念です。

by MASA (2011-07-23 14:17) 

parlophone

MASAさん、こんばんは。

ぼくもとうようさんの突然の訃報にはほんとうにびっくりしました。
まあお歳がお歳だからいつかはこんな日が来るかもとは思っていましたが、まさか自殺とは…。
あらためて哀悼の意を表したいと思います。
by parlophone (2011-07-24 23:11) 

MASA

遼さん、こんばんはー。
こういう年齢での自殺は少ないので、一体何があったのか気になります。
音楽評論家として好きな人物のひとりだったのでとても残念です。
ご冥福をお祈りしたいと思います。
by MASA (2011-07-25 01:06) 

NICNICNIC

NICと言います。昔業界人です。とうようさんとはあるアーチャストの仕事でその担当をさせていた間お付き合いさせて頂いたので感慨深い物が有ります。
辛らつな意見を言うのは昔からですが現場でも遠慮は無かったです。その代わり当方もエンジニアとして言いたい事は自由に戦わせていただきましたが。
by NICNICNIC (2011-07-27 14:19) 

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