相変わらずの状況です。

テレビをつけると地震が起こった11日午後から現在に至るまで、相変わらずまだほとんどの局で連日震災関連の特別番組を放送してます。
最近は少しずつ通常番組に戻りつつあるみたいですが、ラジオでも最近まで同じくレギュラー番組を潰して大震災のニュース番組を終日放送していました。

そんな中、こないだ通勤途中のクルマの中でラジオを聴きながら走っていると、ニュースの合間に被災者らしいリスナーからのリクエストで平原綾香の「ジュピター」がかかりました。

死者・行方不明者が１万人を超えただの、原発がメルトダウン寸前だのと暗く絶望的な内容のニュースが続く中で、それはまさに母親の優しさにも似た包み込むような歌声やこの現状とほぼリンクしたような歌詞、ドラマティックな曲展開に思わずワタシもホロリと癒されました。
実はこの曲は'04年に起こった新潟県中越地震の時にも被災者に希望と安らぎを与えたそうです。


そこで改めて思ったのは音楽の持つ力。どこぞの誰かさんが歌う「負けないで」みたいな直接的な応援ソングだとどうも押し付けがましさが鼻に付いて「うるせ〜、余計なお世話じゃ！！」という反感しか抱きませんが、しかし時に音楽はいろんな人々の希望になったり慰めになったり傷を癒してくれたりと、ある種のパワーを持っているものだということをつくづく思い知らされました。

こんなときこそ音楽を。何も考えずただ陽気に浮かれるのは不謹慎ですが、暗くなってばかりでもしょうがないですよね。
そんなワケで、まだ見つかっていない消息不明の人々の一刻も早い帰還や被災地の復興を祈りつつ、最後にこの曲を。

"Paul McCartney / Hope Of Deliverance"

Jupiter~平原綾香ベスト

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Dreamusic
• 発売日: 2008/02/13
• メディア: CD

Off the Ground

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• 出版社/メーカー: EMI Europe Generic
• 発売日: 1993/02/09
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Flaming Pie/Off the Ground

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• 出版社/メーカー: Parlophone
• 発売日: 2002/09/30
• メディア: CD

タグ：平原綾香 jupiter Paul McCartney

コメント 8

被災しなかった地域の人々が、被災地の人々の分まで、元気に頑張りましょう。
当店でも、義援金チャリティを始めました！
by ベアトラック (2011-03-17 15:47) 

ほとんど状況が好転せず、それどころか犠牲者が増える一方で、無事なところからそれを眺めるしかないことに焦燥感に近いものを感じますが、とにかく今出来る範囲内のことをやるしかないですね。

売上げの5％を義援金に充てるなんて、ベアトラックさんには頭が下がります。
素晴らしい貢献ですね。
by MASA (2011-03-17 17:24) 

いやぁ、テレビを見てると辛いので、音楽を…でも、やっぱり情報はテレビ、でも辛いので、音楽…そんな俺です、ふぅ…いいニュースかも〜ん！

ポールのこれはいいですよね♪この頃のバンドでまた…あ、リンダがいないっすね…まぁ、今のバンドもいいですけどね♪

♪ほっぴるびるび〜♪
by へどろん (2011-03-17 22:15) 

刻一刻と情報が変化するので、ワタシはずっとテレビ点けっぱなしです＾＾；
最近はやっとバラエティ番組が復活してるみたいですが、久しぶりに観ると平和でホッとしますねえ。

ワタシもポールはこの時代のバンド・メンバーが最強だったなあと思います。
今はもうリンダがいないのが何とも悲しいですね。
by MASA (2011-03-17 22:50) 

昨年末に、ある音楽イベントを埼玉アリーナに観に行ったら、平原綾香がゲストで出てきて「ジュピター」を歌いました。
その日の客は、特別に平原綾香目当てという人は少なかったと思うのですが（私も）曲が始まって本当に驚きました。彼女の低音が、埼玉アリーナの広い空間を包み込んで、全体がビリビリ震えてました。私は2階席に居ましたが、すぐ耳元で歌われているような錯覚を覚えるほど、声が空間を突き抜けて自分のところまで届いてきてました。気付くと、全身鳥肌＆滂沱の涙が押し寄せて、ちょっと久しぶりに音楽でここまで感動しました。周りの人たちもみんな泣いていました。
前置きが長くなりましたが、MASAさんの仰る意味、ものすごくよく判ります。
「♪負けないで～！最後まで走り抜けて！」と安っぽく叫ばれるよりも、歌声やメロディラインの美しさや全体を貫く荘厳さや、そういうもので「理屈ではない感動」を受けることのほうが、こういう絶望的な情勢下では有効かもしれませんね。

なんか、多くのアーチストが「僕はいつだってキミと一緒にいるよ。だから頑張って！必ず立ち上がれるよ！」みたいなコメントを発表しているのを見ていると、どうも「こういうの、被災者の人は本当に嬉しいのかなあ？」っていぶかしく思ってしまうのです。これって、「負けないで」より「ジュピター」のほうが胸を打つのではないか、と延長線上にある気がしてます。いきなり長々すみません（笑）
by milk_tea (2011-03-20 22:03) 

milkさんらしい長めのコメント、ありがとうございます＾＾。
おー、ナマで平原綾香の歌を聴いたんですか。そいつは羨ましい。
テレビやラジオやCDで聴くより、彼女の歌はナマで聴くと恐らくとんでもなく素晴らしいんだろうなあ、という印象は持ってましたが、やっぱりスゴイんですね。

テレビのニュース番組のレポーターやアナウンサーが被災地に赴いて被災者にインタビューしたあと、ことごとく「頑張って下さい」と締められるのがとてつもなく被災者にとって不快で辟易している、と新聞に載ってました。

家をなくし、家族も亡くし、将来の展望もない状況下でもうすでに死ぬほど頑張ってるのに、これ以上何を頑張るの？と、この言葉を言われることが被災者の大きなストレスになってるみたいです。

「頑張れ」っていう言葉は非常に抽象的で無責任で都合良く使える便利な言葉ですね。
ワタシもあまり軽々しくは使いたくない言葉ですが、アーティストや芸能人の中にも「状況にめげずに頑張って下さい」みたいなコメントを出している人が確かに何人かいるようです。

本気で被災者を心配している有名人はコメント出す前にすでに人知れず大金を寄付したりしてますよね。
有言実行なんていうフザケた言葉が何かとこのところ使われる機会が多いけど、不言実行はやっぱりカッコイイし本気を感じます＾＾。

by MASA (2011-03-22 00:02) 

久米さんとか、すごいですよねー！
何のコメントもなしに2億ですって？！
格好いいなぁ・・

「ジュピター」中越のとき、それこそ毎日ラジオから流れました。
長岡の花火で、復興支援の「フェニックス」っていう大掛かりな仕掛け花火があるんですが、そのテーマソングにもなっていますよ。
あの地の底から沸きあがる様な低音、思った以上の破壊力で心を揺さぶります。
「元気出せー元気出せー」ってうるさいですよね。
感動なんて人から貰うものじゃないです、
心が揺さぶられた時に、自分の中からわいてくるものですよね。

by bluebird (2011-03-22 14:28) 

そうそう、久米宏は金額もスゴいけど、その心意気もすごいねえ。
あ、やっぱり中越地震の時には「ジュピター」かかってたんですね。
平原綾香、低音から高音まで音域広いよねー。
心を揺さぶる歌声を持つ歌手だなあと思います。

>感動なんて人から貰うものじゃないです、
心が揺さぶられた時に、自分の中からわいてくるものですよね。

おっ、姐さんいいこと言った！（笑）
まさにそのとおりですよ。感動の押し売りやKYな励ましなんて論外です。
by MASA (2011-03-22 21:30)