Swing Out Sister「Where In The World ?」12 inch ほか [12 inch Single]
フィル・コリンズ、F.G.T.Hと、立て続けに12インチ・シングルをご紹介してきましたが、ネタとしてこれは懐かしくてなかなか楽しいので(笑)、今後もうちょっといろんなものを取り上げてみようかな、と思います。
というワケで、12インチが収まっているレコ棚から今回引っ張りだしたのがスウィング・アウト・シスターの「Where In The World ?」です。
S.O.Sと言えば、やっぱりこれがもっとも有名だし、
1st.アルバムからは他に「Twilight World」の2種類のリミックス12インチや「Surrender」の限定リミックス12インチなどが出たりしました(写真は「Twilight World」。)
曲単位で言うと「Break Out」がやっぱり最高傑作でしょう。ただアルバム単位ではどうなのかというと、'87年のファースト・アルバム「IT'S BETTER TO TRAVEL」は「Break Out」だけが突出していて他の曲の印象がどうも薄いし、時代が進むに連れて正直アルバムの内容は決め手に欠ける今イチな感じになってくる気がします。
そんな数あるアルバムの中で文句なしの最高傑作は'89年にリリースされた2nd.アルバムの「KALEIDOSCOPE WORLD」であるとワタシは断言しましょう。
ジミー・ウェッブをストリングス・アレンジャーに迎え、冒頭に収められた「You On My Mind」から炸裂するバカラック風やA&Mサウンド風のオシャレ度全開120%のこのアルバム、ここから元マガジンのメンバーだったマーティンが抜けて編成がトリオからデュオになりましたが、他のS.O.Sのアルバムと比較すると曲が粒ぞろいでアルバムとしての全体のまとまりが一番いいと思います。
発売されてから22年も経つ今もたまに引っ張りだして聴くことがあるほどのワタシのお気に入りアルバムの1枚がコレなのであります。
イギリスではポスト・パンクとしての動きの一環で「ジャズで踊る」ということがこの時代流行り、そういう背景で活動していたウィークエンド、シャーデー、スタイル・カウンシルや中期のエブリシング・バット・ザ・ガールなどをはじめ、ドナルド・フェイゲンのソロのヒットで評価が高まったスティーリー・ダンの人気も含め、このようなジャズやAOR寄りのオシャレ・サウンドが当時盛り上がりました。
このS.O.Sも'70年代半ばからしばらく続いていた"AOR=ダサイ"という概念を逆手に取って受け入れられたアーティストのひとつと言っていいでしょう。
このアルバムから第1弾シングルだった「You On My Mind」(これはCDシングルを購入したため、あとからご紹介)に続いてリリースされた第2弾シングルがこの「Where In The World ?」。
一番上の写真にはCDシングルもいっしょに写っていますが、12インチには鮮烈なパーカッションで始まる"RADICAL MIX"というリミックスが収録されています。
その他に、初回盤にはコリーン&アンドリューふたりのサイン入りのポートレイトが封入されていました。
B面には12インチ、CDシングルともにアルバム未収録2曲が収録されています。
Swing Out Sister Where in the World
アップロード者 Celtiemama. -
このアルバムからのアメリカでの第1弾シングルは「Waiting Game」でした。下の写真はそのUS盤12インチ。4パターンのリミックスやアルバム未収録曲1曲が入っています。
CDシングルがいっしょに写っていますが、ジャケは同じものの、このCDの方はイギリスでの第1弾シングルの「You On My Mind」。
イギリスで第3弾シングルとしてリリースされたのが「Forever Blue」ですが、この写真は3,000枚限定で発売されたピアノ型の3インチCDシングル。
何だか12インチの紹介と言うよりアーティスト特集みたいな内容になってしまいました(笑)。
これ以降のアルバムやシングルもありますが、エイベックス移籍後のアルバムをはじめここ10数年新作は全く買っていないし、今はすっかりこのグループからは距離を置くようになってしまいました。最後に買ったのが'97年の「SHAPES AND PATTERNS」で、これ以降は全くご無沙汰です。
最近はCDのリリースも日本先行あるいは日本のみでの発売だったりと、日本が中心の活動が多いようですが、何はともあれ、ヴォーカルのコリーンのデビュー当時から全く変わらないオカッパ・ヘアも含め(笑)、今も元気に現役で活動中なのはうれしい限りです。
というワケで、12インチが収まっているレコ棚から今回引っ張りだしたのがスウィング・アウト・シスターの「Where In The World ?」です。
S.O.Sと言えば、やっぱりこれがもっとも有名だし、
1st.アルバムからは他に「Twilight World」の2種類のリミックス12インチや「Surrender」の限定リミックス12インチなどが出たりしました(写真は「Twilight World」。)
曲単位で言うと「Break Out」がやっぱり最高傑作でしょう。ただアルバム単位ではどうなのかというと、'87年のファースト・アルバム「IT'S BETTER TO TRAVEL」は「Break Out」だけが突出していて他の曲の印象がどうも薄いし、時代が進むに連れて正直アルバムの内容は決め手に欠ける今イチな感じになってくる気がします。
そんな数あるアルバムの中で文句なしの最高傑作は'89年にリリースされた2nd.アルバムの「KALEIDOSCOPE WORLD」であるとワタシは断言しましょう。
ジミー・ウェッブをストリングス・アレンジャーに迎え、冒頭に収められた「You On My Mind」から炸裂するバカラック風やA&Mサウンド風のオシャレ度全開120%のこのアルバム、ここから元マガジンのメンバーだったマーティンが抜けて編成がトリオからデュオになりましたが、他のS.O.Sのアルバムと比較すると曲が粒ぞろいでアルバムとしての全体のまとまりが一番いいと思います。
発売されてから22年も経つ今もたまに引っ張りだして聴くことがあるほどのワタシのお気に入りアルバムの1枚がコレなのであります。
イギリスではポスト・パンクとしての動きの一環で「ジャズで踊る」ということがこの時代流行り、そういう背景で活動していたウィークエンド、シャーデー、スタイル・カウンシルや中期のエブリシング・バット・ザ・ガールなどをはじめ、ドナルド・フェイゲンのソロのヒットで評価が高まったスティーリー・ダンの人気も含め、このようなジャズやAOR寄りのオシャレ・サウンドが当時盛り上がりました。
このS.O.Sも'70年代半ばからしばらく続いていた"AOR=ダサイ"という概念を逆手に取って受け入れられたアーティストのひとつと言っていいでしょう。
このアルバムから第1弾シングルだった「You On My Mind」(これはCDシングルを購入したため、あとからご紹介)に続いてリリースされた第2弾シングルがこの「Where In The World ?」。
一番上の写真にはCDシングルもいっしょに写っていますが、12インチには鮮烈なパーカッションで始まる"RADICAL MIX"というリミックスが収録されています。
その他に、初回盤にはコリーン&アンドリューふたりのサイン入りのポートレイトが封入されていました。
B面には12インチ、CDシングルともにアルバム未収録2曲が収録されています。
Swing Out Sister Where in the World
アップロード者 Celtiemama. -
このアルバムからのアメリカでの第1弾シングルは「Waiting Game」でした。下の写真はそのUS盤12インチ。4パターンのリミックスやアルバム未収録曲1曲が入っています。
CDシングルがいっしょに写っていますが、ジャケは同じものの、このCDの方はイギリスでの第1弾シングルの「You On My Mind」。
イギリスで第3弾シングルとしてリリースされたのが「Forever Blue」ですが、この写真は3,000枚限定で発売されたピアノ型の3インチCDシングル。
何だか12インチの紹介と言うよりアーティスト特集みたいな内容になってしまいました(笑)。
これ以降のアルバムやシングルもありますが、エイベックス移籍後のアルバムをはじめここ10数年新作は全く買っていないし、今はすっかりこのグループからは距離を置くようになってしまいました。最後に買ったのが'97年の「SHAPES AND PATTERNS」で、これ以降は全くご無沙汰です。
最近はCDのリリースも日本先行あるいは日本のみでの発売だったりと、日本が中心の活動が多いようですが、何はともあれ、ヴォーカルのコリーンのデビュー当時から全く変わらないオカッパ・ヘアも含め(笑)、今も元気に現役で活動中なのはうれしい限りです。
ベスト・オブ・スウィング・アウト・シスタ-/あなたにいてほしい
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2006/01/25
- メディア: CD
これは、懐かしいですね。
「Break Out」は良いですね。
他の曲となると・・・・・・・微妙です。
1stを期待して買ったら、イマイチだったのが
思い出されます。
by yukihiro (2011-03-08 20:19)
yukihiroさん、こんばんはー。
まあ何だかんだ言っても、このグループと言えば「Break Out」ですね。
この曲が入ったファースト、ワタシも買ってちょっとガッカリしたもんです^^;
取り上げたセカンド・アルバムの「KALEIDOSCOPE WPRLD」は一転してすごくいい出来なので、機会があったら是非聴いて下さい〜。
by MASA (2011-03-08 23:10)
3連投です(ハァハァ…)。以前、私のブログでS.O.S.(また略ですみません…)を取り上げた際にMASAさんからデビュー盤を勧めて頂いたのにまだ聴いてません…。この記事を見てまや思い出してしまいました。
S.O.S.はたまに聴きますが、コリーンのボーカルでいつも『Break Out』を思い出しますネ。いつかは手に入れないと、デビュー盤…。と、2ndも。^^;
by MCMLXV_65 (2011-03-09 20:42)
3連投ご苦労さまです(笑)。
そういやあMCMLXV_65さんの記事にコメントさせてもたっらことがありましたね。
でもあの時のオススメもこの「KALEIDOSCOPE WORLD」じゃなかったかな?
ん?タイトルを間違えてファーストをオススメしたかも知れません。だとするとセカンドの間違いですわ(笑)。オススメはセカンドです^^。
いつか機会があれば、是非お聴き下さい。
by MASA (2011-03-09 21:30)
ブログを見直したら、MASAさんのお勧めは2ndでした。記憶間違いも甚だしかったですネ。^^; 最近懐かしいアルバムを機会があれば安く手にいれているのですが、S.O.S.の2ndは未だに2K前後もするんです。もう20年も前のアルバムでリマスターもしていないアルバムは安くして欲しいです。(と、手に入れていない言い訳に 汗…)
by MCMLXV_65 (2011-03-09 21:46)
こんばんは。
僕もこの2ndは大好きです。
プラケを持っていましたが、昨年でしたっけ、リマスター紙ジャケが出たので買い直しました。
一番好きな曲は、何と言っても「Forever Blue」ですね。
この曲はイントロから最高です。
ピアノ型のCDシングル良いですね。
昔はCDシングルもこういう変形ジャケがありましたね。
XTCの王冠型CDシングルとか持ってましたよ。
(どっかいっちゃったけど)
by ミネちゃん (2011-03-09 22:41)
MCMLXV_65さん、やっぱりセカンドでしたか^^。
amazonを見ると、確かに旧譜のくせに値段が高すぎですね。
こういう旧譜なら1,000円しないで売ってるものもあるのに、これはないですねぇ。
昨年紙ジャケが出ましたが、あれは一応リマスターらしいです。
ただ、日本独自リマスターだと思いますが、音質はどうなのかなあ?
それより今でも入手出来るのかどうかが問題ですね(笑)
by MASA (2011-03-09 23:28)
ミネちゃんさん、こんばんは〜。
やっぱりこの2nd、いいですよねー。
紙ジャケはワタシは1枚も買わなかったんですよ。今思うとちょっと後悔です^^;
このピアノ型CDシングルは3,000枚限定なので、当時たまたま入手出来てラッキーなブツでした。
XTCの王冠型のCDシングル、「King For A Day」ですよね。ワタシも持ってます^^。
このブログで「NONSUCH」を取り上げた時にいっしょに紹介したこともありますよん。
by MASA (2011-03-09 23:35)
ハイ、私もピアノCD持ってまーす。(笑)
Breakoutの12インチプロモ盤(Carnival Mixが最高っす)はお宝。
シングルCDも随分集めましたっけ・・・
確かに最近の彼らはあまり追っかけていませんが、まだまだ健在ですね。
P.S. ウィークエンド、ってワーキング・ウィークの勘違いでは?
by MORE (2011-03-16 00:00)
MOREさんのところは地震の被害はどうですか〜?
おー、ピアノ型持ってますか。今となってはちょっとだけ貴重ですね^^。
ワタシはS.O.Sを知ったのがちょっと遅かったので「Breakout」は輸入盤を買い逃し、あとから出た国内盤12インチを買ったんですよ^^;
この後のアルバムやCDシングルもまだあります。
ウィークエンドはアリソン・スタットンやサイモン・ブースら元ヤング・マーブル・ジャイアンツのメンバーが作ったフェイク・ジャズ・グループです。
'82年に「LA VARIETE」というデビュー・アルバムをROUGH TRADEから出してますよん。
ちなみにワーキング・ウィークもアルバム持ってます^^。
by MASA (2011-03-16 10:50)
地震の時は都内にいました。建物がきしみ音を出したので、一瞬はもうダメだと覚悟しました。やはり地震はこわいです。
ウィークエンドってグループ、いたんですね。知りませんでした・・・
Rough Tradeからなら、好きになるかもです。
S.O.S.は上質なポップスを時代に逆らってやってたところが好きでしたが、変に「オシャレな」扱いになってしまったのが残念。洋楽聴くことがアクセサリーくらいにしか思っていない連中にしか受けていなかったことが残念です。
"La La Means I Love You"とか"Stoned Soul Picnic"なんて渋いところをカヴァーしたりして嬉しがらせてくれたので許しますが・・・(苦笑)
by MORE (2011-03-16 21:48)
おー、無事で何よりでした。
ウィークエンドはかなりシロウト臭いですが、逆にそこが魅力です。
S.O.Sは確かにあまりにオシャレオシャレ言われすぎてたような気が。
渋谷系を聴いてた連中とファン層が被りますね。
おっしゃるとおり、カヴァーのセンスもよかったですよね。
by MASA (2011-03-16 23:45)