Bob Dylan「BLONDE ON BLONDE」国内盤のMIX違い。 [中古盤]
先日久しぶりに近所の新古書店の中古盤コーナーにて中古盤をゲットして参りました。
ゲットしたのは下の2枚。
ボブ・ディランにアグネス・チャンという、ワタシのとっ散らかった趣味丸出しですが(笑)、アグネス・チャンの方はシングル・ヒットの「小さな恋の物語」「草原の輝き」「妖精の詩」をフィーチャーした4曲入りEP。
残りの1曲はシモンズ「恋人もいないのに」のカヴァーで、ジャケは厚紙製。
「妖精の詩」なんか久しぶりに聴いたけど、いいねえ。ちなみにこの曲の作曲は加藤和彦です。
で、今回の本命はこっちの「BLONDE ON BLONDE」なんですが、
¥800でゲットした'70年代プレスの国内盤です。
実はこの国内盤に関して興味深い事実が。13年前の'97年に出たディラン特集の「DIG」No.11で、
"消えたマスター・テープの謎"と題した記事の中で、なぜか日本盤にはUSオリジナルとは異なる別ミックスのマスターが使われていて、ヴァージョン違いの曲が何曲か収録されている、と書かれてありました。
当時CDしか持っていなかったワタシはこの記事を読み「おー、じゃあ国内盤のアナログを買わなくては!」と思い、行きつけの中古屋に安い値段で3枚ほど在庫があったのを思い出し、すぐにお店へ走りました。
ところが、ワタシと同じことを思った輩が当時たくさんいたようで時すでに遅し。もう全部売り切れで、これ以降しばらく中古市場からすっかり姿を消し入手しにくい状況が続きました。
そんなワケであれから13年、いつの間にやら欲しい気持ちも薄れ時間だけが過ぎたのですが、今回図らずも偶然に13年振りのリベンジを果たし安価でゲットすることが出来ました。
で、さっそく確かめたところ、やはりいくつかの曲でミックス違いが確認出来ました。
「DIG」に書かれているとおり、「Pledging My Time」はフェイド・アウトが数秒短く、「I Want You」「Temporary Like Achilles」「Obviously Five Belivers」の3曲は逆に数秒長い。あと、全体的にほとんどの曲でベースが左チャンネルに寄っています(ワタシの持っているCDではベースはどれも真ん中定位)。
完全なミックス違いだという「Visions Of Johanna」「Forth Time Around」のうち、ヤバイくらいにハッキリと分かるミックス違いは「Forth Time Around」で、CDでは左チャンネルに入っているアルペジオのアコースティック・ギターとエレキのリード・ギターが真ん中に定位されていて、しかもバス・ハーモニカのような演奏がバックでずっと鳴っています。タイムもCDより6秒ほど短いです。
一体なぜ日本盤だけにこのような別ヴァージョンのマスターが使われたのでしょうか。あれから13年経った現在はその真相は解明されているのでしょうか。この日本盤ミックスの方が当初正規に使われる予定のマスターだったのでは?という旨のことが「DIG」には書かれていますが、真相は如何に?もしご存知の方がおられましたらご教示願います。
残念ながらこの別ミックスはアナログ時代の日本盤でしか聴けず、US、UKなど他の海外盤アナログやCDはUSのマスターが標準で使われているため全く聴くことが出来ません。残念ですなあ〜。
ちなみに、プレスされた時期や年代に関係なく国内盤のアナログにはずっと別ミックスが使われていたようなので、欲しい方は国内盤なら何でもいいため入手しやすいと思います。
ゲットしたのは下の2枚。
ボブ・ディランにアグネス・チャンという、ワタシのとっ散らかった趣味丸出しですが(笑)、アグネス・チャンの方はシングル・ヒットの「小さな恋の物語」「草原の輝き」「妖精の詩」をフィーチャーした4曲入りEP。
残りの1曲はシモンズ「恋人もいないのに」のカヴァーで、ジャケは厚紙製。
「妖精の詩」なんか久しぶりに聴いたけど、いいねえ。ちなみにこの曲の作曲は加藤和彦です。
で、今回の本命はこっちの「BLONDE ON BLONDE」なんですが、
¥800でゲットした'70年代プレスの国内盤です。
実はこの国内盤に関して興味深い事実が。13年前の'97年に出たディラン特集の「DIG」No.11で、
"消えたマスター・テープの謎"と題した記事の中で、なぜか日本盤にはUSオリジナルとは異なる別ミックスのマスターが使われていて、ヴァージョン違いの曲が何曲か収録されている、と書かれてありました。
当時CDしか持っていなかったワタシはこの記事を読み「おー、じゃあ国内盤のアナログを買わなくては!」と思い、行きつけの中古屋に安い値段で3枚ほど在庫があったのを思い出し、すぐにお店へ走りました。
ところが、ワタシと同じことを思った輩が当時たくさんいたようで時すでに遅し。もう全部売り切れで、これ以降しばらく中古市場からすっかり姿を消し入手しにくい状況が続きました。
そんなワケであれから13年、いつの間にやら欲しい気持ちも薄れ時間だけが過ぎたのですが、今回図らずも偶然に13年振りのリベンジを果たし安価でゲットすることが出来ました。
で、さっそく確かめたところ、やはりいくつかの曲でミックス違いが確認出来ました。
「DIG」に書かれているとおり、「Pledging My Time」はフェイド・アウトが数秒短く、「I Want You」「Temporary Like Achilles」「Obviously Five Belivers」の3曲は逆に数秒長い。あと、全体的にほとんどの曲でベースが左チャンネルに寄っています(ワタシの持っているCDではベースはどれも真ん中定位)。
完全なミックス違いだという「Visions Of Johanna」「Forth Time Around」のうち、ヤバイくらいにハッキリと分かるミックス違いは「Forth Time Around」で、CDでは左チャンネルに入っているアルペジオのアコースティック・ギターとエレキのリード・ギターが真ん中に定位されていて、しかもバス・ハーモニカのような演奏がバックでずっと鳴っています。タイムもCDより6秒ほど短いです。
一体なぜ日本盤だけにこのような別ヴァージョンのマスターが使われたのでしょうか。あれから13年経った現在はその真相は解明されているのでしょうか。この日本盤ミックスの方が当初正規に使われる予定のマスターだったのでは?という旨のことが「DIG」には書かれていますが、真相は如何に?もしご存知の方がおられましたらご教示願います。
残念ながらこの別ミックスはアナログ時代の日本盤でしか聴けず、US、UKなど他の海外盤アナログやCDはUSのマスターが標準で使われているため全く聴くことが出来ません。残念ですなあ〜。
ちなみに、プレスされた時期や年代に関係なく国内盤のアナログにはずっと別ミックスが使われていたようなので、欲しい方は国内盤なら何でもいいため入手しやすいと思います。
Blonde on Blonde [12 inch Analog]
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Sundazed Music Inc.
- 発売日: 2002/11/01
- メディア: LP Record
なるほど・・・というわけで、私もネットでBlonde On Blondeのミックス違いについて調べてみましたが、なんと10種類以上もUS盤だけであるようですね。
日本盤の初回盤に違うミックスが入っていても不思議ではないようです。
ディランはあの頃、まるでジャズのレコーディングのように同じ曲を違うアレンジやらミックスで色々作ったようです。
噂では、それらを全て網羅したジャイアント・ボックス・セットが出るみたいです。
これはディラン本人に出す気があるようなんで、期待しましょう。
昨日発売になったモノ・ボックスも気になりますねえ。
by MORE (2010-10-20 12:38)
MOREさん、まいどです。
この記事を書く前に下調べを全くしなかったのですが、いやあ、ワタシもさっきウィキで調べたら11種類もヴァージョン違いがあるそうですね。
これはビックリです。
いくつかある異なるマスターのうちのひとつが日本盤に使われたということのようですね。
この音源がまとめたものが出るのであれば、これはウレシイです。
そうそう、MONO BOXが出ましたよね。
バラで出てれば欲しいのだけで安く済むんですが、BOXだとキツイです^^;
by MASA (2010-10-20 22:51)
>そうそう、MONO BOXが出ましたよね。
えーっとですね、こっそり(笑)聴きました。
期待していたのですが、なんとブートで出回っているDr. EbbettのUS Mono versionと大差なかったです・・・
音圧もテープヒスも大差なしでした、私の耳には、ですが。
その昔、ラジオから流れていたディランの音を懐かしく感じられる人にはお奨めしますが、後聞きの若衆には通常のステレオ盤があれば充分かと思います。
モノのベスト盤がありますから、それでも良いかな。
by MORE (2010-10-21 10:03)
ドクター・エバートのブートはウワサには聴きますが、実際には持ってないし聴いたこともないんですよねえ。
MONOのベスト盤がamazonでバカ安値で売ってますよね。
じゃああれを買おうかなあ〜。
by MASA (2010-10-21 21:54)