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The Style CouncilのCDシングル [The Style Council]

前回取り上げた12インチはセカンド・アルバム「OUR FAVORITE SHOP」周辺の'85年にリリースされたものまででしたが、'87年の3rd.アルバム「THE COST OF LOVING」の頃になると、さすがにシングルもCDでリリースされるようになります。
アナログ12インチを見かけることも少なくなり、私も当時はCDがリリースされたものは出来るだけCDで買うようになりました。

スタカンのシングルには"TSC(7インチ)、TSCX(12インチ)、TSCCD(CDシングル)"というシリーズのナンバリングが連続で振ってあるのですが、このうち「THE COST OF LOVING」から切られたシングルはなぜか全く買っておらず、TSC(X,CD)11〜13までの3枚だけが抜けてます。

今回はそんな頃にゲットしたCDシングルを中心にご紹介します。
まずはアルバム未収録のこのシングルから。

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'87年のアルバム「THE COST OF LOVING」発売後しばらくしてから突如リリースされたシングル「Wanted」(TSC CD 14)。おそらくスタカンのシングルとしてはこれが初めてCDでリリースされたものだったように記憶します。

この曲はアルバム未収録ながら間違いなくスタカン後期の傑作と言い切れるでしょう。タイトなリズムを刻むドラムスや超絶プレイのチョッパー・ベースがカッコよく、ファンキーさとポップさが同居した見事な名曲だと思います。



カップリング曲として、アルバム・ヴァージョンよりシンプルでメランコリックなアレンジの「The Cost Of Loving」とそのインスト・ヴァージョンが入っています。

続いては'88年にリリースされた事実上のラスト・アルバム「CONFESSIONS OF A POP GROUP」からのCDシングル「Life At A Top Peoples Health Farm」(TSCCD 15)。

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アルバム・ヴァージョンを編集した7inch ヴァージョンと"UM & ARGH MIX"が収録されており、その他にアルバム未収録の「Spank!」「Sweet Loving Ways」の全4曲が入っています。

次にカットされた「How She Threw It All Away」が収録された「A SUMMER QUARTET」(TSCX 16)というタイトルが付いた4曲入りの12インチ。

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この12インチにはメンバー写真やアルバムの宣伝などが載ったちゃんとした専用スリーヴが付いています。CDシングルも出ていると思いますが、私はこれのCDシングルは見たことありません。

アルバム未収録のボサノヴァ・ナンバー「Love The First Time」、リミックス・ヴァージョンでしかもヴォーカルが別テイクの「Long Hot Summer」ミック・タルボットのインスト・ナンバー「I Do Like To Be B-side The A-side」はどれも聴きごたえがあって、なかなか充実した内容の12インチ・シングルです。

この当時イギリスの音楽シーンは次第にUKハウスが台頭してきた時期でしたが、そんな中'89年2月にリリースされたシングルが「Primised Land」(TSCCD 17)で、スタカンとしては驚きのハウス・ナンバーでした。

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この曲は発売予定だった全編ハウスのアルバム「MODERNISUM : A NEW DECADE」の前哨戦の意味を込めて発売されたシングル(アルバムには未収録)でしたが、このアルバムは発売元のPolydorから発売拒否にあったため、当時は未発売に終わりました(この音源はのちに発売されたBOXセットや、日本では紙ジャケ化されて日の目を見ます)。
この曲はジョー・スムースという人のカヴァーですが、ゴスペル風味の実にカッコいいハウス・ナンバーです。



カップリングにはこの曲のリミックスと「MODERNISUM : A NEW DECADE」にも収録されている「Can You Still Love Me」のミックス違いを2曲の全4曲を収録。

このあとセールス不振やポール・ウェラーのスランプによりPolydorから契約を切られてしまい、ついには解散を迎えるスタカンでしたが、そんな頃にレーベル側の企画と思われるベスト・アルバム「THE SINGULAR ADVENTURES OF THE STYLE COUNCIL」をリリース。
このアルバム発売のプロモーション的意味を込めてスタカン最後のシングルとなる「Long Hot Summer '89」(LHSCD1)が出ました。

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タイトルどおりの'83年リリースの名曲のリミックスですが、先に上げた12インチ「A SUMMER QUARTET」に収録されていたヴァージョンとほとんど同じのヴォーカルが別テイクのもの。
同時収録は未発表アルバム「MODERNISUM : A NEW DECADE」に収録されている曲でBrian J Powellという人がメイン・ヴォーカルを担当した「Everybody's On The Run」のリミックスが2曲。

というわけで、これまで4回に分けてご紹介してきたスタカンのシングル特集でしたが、このようにスタカンはアルバムとシングルのコンセプトを明確に分けてリリースして来たグループなので、シングルはどれも侮れないものばかりです。

あるアーティストにハマるとどうしてもアルバム中心になってそっちの方ばかりに興味が行きがちですが、スタカンの場合はコアなファンの方はシングルもコレクションすることをオススメします。

次回はアルバムをご紹介したいと思います。

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コメント 6

MCMLXV_65

スタカン特集、おつかれさまです。こうやって見ると欲しく、もとい…、集めてみたくなってしまい、目の毒ですネ。^^;

でも、ポール・ウェラーはジャム時代から今のソロ時代も含めて、シングルとアルバムは別物という意識が一貫していて、アルバムだけでは終わらない面白さと楽しさがありますね!

ソロ時代になってからは、私もシングルをマメに集めるようになりました。アルバムと違ってシングルはその時期を逃すと後々入手し難いので、公式サイトの情報などもマメにフォローしています。^^
by MCMLXV_65 (2010-03-22 18:28) 

MASA

MCMLXV_65さん、どーもです。
気が付けば4日連続でやってしまいました^^。
そう言えばおっしゃるとおりアルバムとシングルとでコンセプトを分けていたのはジャムの時代からそうですもんね。

でもソロになってからのポール・ウェラーはどうも今イチダメなんですよねえ〜^^;
アルバムも何枚か揃えて聴いてはいたんですが、スタカンほどの面白さを感じなくてほとんど処分してしまいました。
今度また機会があれば再挑戦してみます^^。
by MASA (2010-03-22 21:08) 

MORE

私はTSCDの101と102を所有しております。
でも、Long Hot Summer 89は持っていないかと・・・

ウェラーのソロ、仰るとおりにスタカン時代に比べると(期待が大きいせいか)どこか物足りなさを感じますが、Studio 150と22 Dreamsはお薦めですよ。(なぜかどちらも番号がタイトルに入っている・・・)
Studio150はカヴァー・アルバムなんですが、彼のEarly Morning Rainは(G.
Lightfootの曲)数あるカヴァーの中でも珠玉の名演です。
是非、再挑戦を!
by MORE (2010-03-23 11:00) 

MASA

MOREさん、どーもです。
101と102というと、何の曲ですかね。あ、「It Doesn't Matter」とかでしょうか。

ポール・ウェラーのソロ、貴重な限定盤なんかもあったんですけどねえ。
ヤフオクで高く売れました(笑)。
また聴いてみます^^。
by MASA (2010-03-23 23:07) 

MORE

TSCCD 101 'Cafe Bleu'
Headstart For Happiness
Here's One That Got Away
Blue Cafe
Strength Of Your Nature

TSCCD 102 'The Birds & The B's'
Piccadilly Trail
It Just Came To Pieces In My Hands
Spin Drifting
Spring, Summer, Autumn

以上の2枚ですよー。
by MORE (2010-03-24 11:59) 

MASA

MOREさん、ありがとうございます。
あー、この2枚、出てるのは知ってますが現物見たことないんですよ^^。
いろんな12インチのカップリング曲で構成されてるんですよね。
知らない曲も2曲ほどありますね、欲しいなあ。
見かけてたら絶対買ったんですが、なんせ未だに見たことありません(笑)。

by MASA (2010-03-24 23:34) 

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