棚から1枚・その2/フェイ・ウォン「浮躁(ANXIETY)」('96) [棚から1枚]
私のCD/レコード棚からテキトーに1枚選んでご紹介する「棚から1枚」シリーズ、その第2弾は香港の歌姫・フェイ・ウォン(王菲)のアルバムです。
この人は'93年に「十万回のなぜ」というアルバムを聴いてからの大ファンで、上の写真のとおり、この年以降のアルバムは全部持っています。
フェイ・ウォンの魅力は何と言っても欧米や日本のアーティストが持っていないその声やヴォーカル・スタイルである。北京語や広東語の響きもエキゾチック。'69年の北京生まれでのちに香港へ移住し'89年に歌手デビュー。アジア圏では'90年代初頭から人気が出はじめ、今や地元香港では第2のテレサ・テンという声もあるほどの人気振りで、日本にも熱烈なファンが多い。
歌手であるのと同時に女優業にも進出し、金城武なども出演していたウォン・カーウァイ監督の'94年の映画「恋する惑星」が有名だ。
この映画の挿入歌でUKのバンド、クランベリーズの「Dreams」のカヴァー曲「夢中人」も彼女の代表曲。
この他2001年にはフジテレビのドラマにも出演したり、ゲームソフト『ファイナルファンタジーVIII』の主題歌『Eyes On Me』のヒットで日本にも何かと縁がある人だ。
その中でももっとも好きなアルバムが'96年のアルバム「浮躁(ANXIETY)」。
素敵なジャケ写真のアルバムが多い中で「これはないだろう」という唯一のダサダサ・ジャケだが(笑)内容はサイコー。先ほどのクランベリーズもそうだが、フェイ・ウォンはUKオルタナ系のバンドが好みなのか、4ADレーベルの代表格であるコクトー・ツインズとも交流があり、このアルバム用に彼らから2曲を提供されている。
ちなみにそのお返しとして同年のコクトー・ツインズのアルバム「MILK & KISSES」のセカンド・プレスにはゲスト・ヴォーカルとして参加した曲が1曲差し替えで収録されている。
アルバムの傾向も全体的には4AD系のUKロックのサウンドで、そこに乗っかる彼女独特の透き通るような歌声とのコラボが素晴らしいアルバムだ。
このアルバムの冒頭1曲目に収録されている「無常」とアルバム・タイトル曲「浮躁」。
2005年に再婚・第2子出産のために長らく休業していたが、最近地元の香港でシャンプーのCMに出演したのをきっかけに、復帰に向けて調整中らしい。
アルバムは2003年を最後に出していないが、早く新作が聴きたいな〜。
こんばんは。
いつも凄いコレクションに驚かされますね。
わたしもフェイ・ウォン・ファンです。
コメント楽しみに読ませて頂きます。
by ぷーちゃん (2009-07-26 21:10)
ぶーちゃんさん、初めまして、ですよね。
よそ様のブログでお名前はお見かけしてますが、ご訪問ありがとうございます。
以後よろしくお願いします。
おー、フェイ・ウォンのファンですかー。
この記事にコメントはほとんど入らないだろう、と思っていたのでうれしいです。
大したコレクションではないですが、一応ほとんどが香港盤で、国内盤と仕様が違うものもいくつかあります^^。
彼女の声がすごく好きですね。
by MASA (2009-07-26 21:59)
こんばんわ!
フェイ・ウォンの曲はeyes on meしか知らないですが、eyes on meはとても好きです。
by トム (2009-07-27 01:28)
トムさん、初めまして。初コメですね。
いつもnice!ありがとうございます。
「Eyes On Me」いい曲ですよね。珍しく英語の曲だし。
また何かありましたら、コメントして下さい^^。
by MASA (2009-07-27 21:39)