Talking Heads、ついに紙ジャケ化! [Rock / Pops]
HMVのサイトの記事によると、ついにトーキング・ヘッズのアルバムの紙ジャケ化が決定し、来年1月14日にSHM-CD仕様で発売されるという情報が!
今回紙ジャケ化されるのは'77年のデビュー・アルバム「TALKING HEADS '77」から'83年の「SPEAKING IN TONGUES」までの6枚である。
トーキング・ヘッズはリーダーのデヴィッド・バーン(上の写真右端)を中心に'76年に結成され、ニューヨーク・パンク・シーンから飛び出した全員が名門アート・スクール出身のインテリ・バンドとして当時は話題になったバンドだ。
そんなインテリ・バンドならではの知的でクールでしかもちょっと病気っぽいというユニークなスタンスのもと、'77年のデビューから途中音楽性に変化を見せながら'91年まで活躍し、惜しまれつつ解散した。
現在はデヴィッド・バーンはソロで活躍中、今月25日に'81年以来のブライアン・イーノとのコラボ・アルバムも出る予定で、他のメンバーのうちクリス・フランツ(d)&ティナ・ウェイマス(b)(写真左のふたり)夫妻はTom Tom Clubを結成してトーキング・ヘッズが存続中の'81年から今までにアルバムを不定期に5~6枚出しているが、ここ数年アルバムのリリースがないのが残念だ。
残りの一人、ギタリストのジェリー・ハリスン(写真真ん中)は'83年頃に1枚ソロ・アルバムを出した以外目立った活動がなく、現在の消息は不明。何やってんのかなあ。
このバンドの代表作と言えば、言わずと知れた80年代ロックを象徴する1枚でもある名作「REMAIN IN LIGHT」。
プロデューサーにブライアン・イーノ、ゲスト・ミュージシャンにエイドリアン・ブリュー、バーニー・ウォーレル、ロバート・パーマー、ノーナ・ヘンドリックスなどを迎えて、アフリカン・ビートがベースになったポリリズムを取り入れ、8ビート基本が当たり前のロック・シーンに風穴を開けた画期的な名作だ。
ほとんどの曲がコード展開なしのワン・コードで出来ており、シンプルながらそのグイグイ押し寄せる怒濤のサウンドはそれまで例を見なかった斬新さである。キャッチーという言葉とはやや縁遠くちょっと難解な側面も持つ内容のため即効性はあまりないが、聴き込むうちにどんどんハマるスルメ・アルバムだ。
レコーディングはIslandレーベルの創始者クリス・ブラックウェルが所有するナッソー、バハマのコンパス・ポイント・スタジオで行なわれているが、ここからはロキシー・ミュージック「AVALON」、ロバート・パーマー「PRIDE」、スパンダー・バレエ「TRUE」、ストーンズ「EMOTIONAL RESCUE」など数々の名盤が生まれた。アーティストにとって当時はここでレコーディングすることがひとつのステイタスにもなった名スタジオである。
その他U2、グレース・ジョーンズ、マリアンヌ・フェイスフル、B-52'sなどのIslandレーベルのアーティストや、日本人アーティストも加藤和彦、吉田拓郎、ドリカムといった人たちが使用していることでも有名だ。
このアルバム収録の、笑えるくらいイっちゃってるデヴィッド・バーンのパフォーマンスも異様な「Once In A Lifetime」のPVが見ものなんですが、残念ながら貼れる動画がないので代わりに映画「STOP MAKING SENSE」からのパフォーマンスを。
これの前のアルバムで'79年に発売された「FEAR OF MUSIC」は、内容は「REMAIN IN LIGHT」のプロト・タイプ的側面もあるアルバムだが、ジャケはツヤ消しのテクスチャーを使い鉄板みたいな模様がエンボス加工されている。この辺はもちろんキッチリ再現してくれることだろう。
今回の紙ジャケ化で一番気になるのが、'83年のアルバム「SPEAKING IN TONGUES」。このアルバム、ポップ・アートの巨匠ロバート・ラウシェンバークが手掛けた透明のプラスティック製ジャケにディスク本体も透明という初回2万枚(だったかな?)のみの特殊仕様で、'83年度グラミー賞で最優秀アルバム・パッケージ賞を取ったものだが、今回これを紙ジャケで再現するという。
透明のプラスティックに赤・黄色・青の3色で写真が印刷してあり、クルクル回して3色を合体させると立体写真になるという、なかなか凝ったまさにアートなジャケットである。そのためにレコード本体も透明でなくてはならない、というわけだ。
これをどう再現するんだろうか?以前透明のCDっていうのがあったけど、あれを使うのか?まあいずれにせよ、どんなものになるのか興味津々だし、今回の紙ジャケの一番の目玉がこれだ。
内容は前作の「REMAIN IN LIGHT」の延長線上でリズム重視の内容だが、もう少しポップで普通のロック寄りに戻った感じもあるアルバムである。
こちらは通常盤のジャケ。私は買わなかったので持っていない。
当時発売のカセットには9曲中5曲がフェイド・アウトなどが数分長いロング・ヴァージョンに差し替えられて収録されているのだが、これがそのカセット。CDとなった現在はこちらのヴァージョンが標準になっているらしいが、持っていないので未確認です。
'84年に公開された「羊たちの沈黙」などで有名なジョナサン・デミ監督によるコンサート映画「STOP MAKING SENSE」から、このアルバム収録曲でデヴィッド・バーンがダブダブのスーツで歌う「Girlfriend Is Better」。
私がトーキング・ヘッズを聴き出したのは'79年の「FEAR OF MUSIC」からで、ソリッドな変態ポップ・ロックだった初期の2枚はちゃんと聴いたことがないのでこれを機会に聴いてみたいと思う。
今回の紙ジャケ化は'83年までの6枚だけだが、初期のようなポップ寄りに軌道修正するこれ以降のアルバムはもちろん、デヴィッド・バーン&ブライアン・イーノのコラボ・アルバム「MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS」やTom Tom Clubのアルバムなども今後是非紙ジャケ化して欲しいものだ。
「MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS」とTom Tom Clubのアルバムや12インチ。
オマケで、同じく「STOP MAKING SENSE」から、Tom Tom Clubのコーナーでの「Genius Of Love」。
ベースのティナ・ウェイマスのステップがカワイイ(笑)。
こちらは25日発売の「MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS」以来27年ぶりとなるバーンとブライアン・イーノとのアルバム「EVERYTHING THAT HAPPENS WILL HAPPEN TODAY」。
今回紙ジャケ化されるのは'77年のデビュー・アルバム「TALKING HEADS '77」から'83年の「SPEAKING IN TONGUES」までの6枚である。
トーキング・ヘッズはリーダーのデヴィッド・バーン(上の写真右端)を中心に'76年に結成され、ニューヨーク・パンク・シーンから飛び出した全員が名門アート・スクール出身のインテリ・バンドとして当時は話題になったバンドだ。
そんなインテリ・バンドならではの知的でクールでしかもちょっと病気っぽいというユニークなスタンスのもと、'77年のデビューから途中音楽性に変化を見せながら'91年まで活躍し、惜しまれつつ解散した。
現在はデヴィッド・バーンはソロで活躍中、今月25日に'81年以来のブライアン・イーノとのコラボ・アルバムも出る予定で、他のメンバーのうちクリス・フランツ(d)&ティナ・ウェイマス(b)(写真左のふたり)夫妻はTom Tom Clubを結成してトーキング・ヘッズが存続中の'81年から今までにアルバムを不定期に5~6枚出しているが、ここ数年アルバムのリリースがないのが残念だ。
残りの一人、ギタリストのジェリー・ハリスン(写真真ん中)は'83年頃に1枚ソロ・アルバムを出した以外目立った活動がなく、現在の消息は不明。何やってんのかなあ。
このバンドの代表作と言えば、言わずと知れた80年代ロックを象徴する1枚でもある名作「REMAIN IN LIGHT」。
プロデューサーにブライアン・イーノ、ゲスト・ミュージシャンにエイドリアン・ブリュー、バーニー・ウォーレル、ロバート・パーマー、ノーナ・ヘンドリックスなどを迎えて、アフリカン・ビートがベースになったポリリズムを取り入れ、8ビート基本が当たり前のロック・シーンに風穴を開けた画期的な名作だ。
ほとんどの曲がコード展開なしのワン・コードで出来ており、シンプルながらそのグイグイ押し寄せる怒濤のサウンドはそれまで例を見なかった斬新さである。キャッチーという言葉とはやや縁遠くちょっと難解な側面も持つ内容のため即効性はあまりないが、聴き込むうちにどんどんハマるスルメ・アルバムだ。
レコーディングはIslandレーベルの創始者クリス・ブラックウェルが所有するナッソー、バハマのコンパス・ポイント・スタジオで行なわれているが、ここからはロキシー・ミュージック「AVALON」、ロバート・パーマー「PRIDE」、スパンダー・バレエ「TRUE」、ストーンズ「EMOTIONAL RESCUE」など数々の名盤が生まれた。アーティストにとって当時はここでレコーディングすることがひとつのステイタスにもなった名スタジオである。
その他U2、グレース・ジョーンズ、マリアンヌ・フェイスフル、B-52'sなどのIslandレーベルのアーティストや、日本人アーティストも加藤和彦、吉田拓郎、ドリカムといった人たちが使用していることでも有名だ。
このアルバム収録の、笑えるくらいイっちゃってるデヴィッド・バーンのパフォーマンスも異様な「Once In A Lifetime」のPVが見ものなんですが、残念ながら貼れる動画がないので代わりに映画「STOP MAKING SENSE」からのパフォーマンスを。
これの前のアルバムで'79年に発売された「FEAR OF MUSIC」は、内容は「REMAIN IN LIGHT」のプロト・タイプ的側面もあるアルバムだが、ジャケはツヤ消しのテクスチャーを使い鉄板みたいな模様がエンボス加工されている。この辺はもちろんキッチリ再現してくれることだろう。
今回の紙ジャケ化で一番気になるのが、'83年のアルバム「SPEAKING IN TONGUES」。このアルバム、ポップ・アートの巨匠ロバート・ラウシェンバークが手掛けた透明のプラスティック製ジャケにディスク本体も透明という初回2万枚(だったかな?)のみの特殊仕様で、'83年度グラミー賞で最優秀アルバム・パッケージ賞を取ったものだが、今回これを紙ジャケで再現するという。
透明のプラスティックに赤・黄色・青の3色で写真が印刷してあり、クルクル回して3色を合体させると立体写真になるという、なかなか凝ったまさにアートなジャケットである。そのためにレコード本体も透明でなくてはならない、というわけだ。
これをどう再現するんだろうか?以前透明のCDっていうのがあったけど、あれを使うのか?まあいずれにせよ、どんなものになるのか興味津々だし、今回の紙ジャケの一番の目玉がこれだ。
内容は前作の「REMAIN IN LIGHT」の延長線上でリズム重視の内容だが、もう少しポップで普通のロック寄りに戻った感じもあるアルバムである。
こちらは通常盤のジャケ。私は買わなかったので持っていない。
当時発売のカセットには9曲中5曲がフェイド・アウトなどが数分長いロング・ヴァージョンに差し替えられて収録されているのだが、これがそのカセット。CDとなった現在はこちらのヴァージョンが標準になっているらしいが、持っていないので未確認です。
'84年に公開された「羊たちの沈黙」などで有名なジョナサン・デミ監督によるコンサート映画「STOP MAKING SENSE」から、このアルバム収録曲でデヴィッド・バーンがダブダブのスーツで歌う「Girlfriend Is Better」。
私がトーキング・ヘッズを聴き出したのは'79年の「FEAR OF MUSIC」からで、ソリッドな変態ポップ・ロックだった初期の2枚はちゃんと聴いたことがないのでこれを機会に聴いてみたいと思う。
今回の紙ジャケ化は'83年までの6枚だけだが、初期のようなポップ寄りに軌道修正するこれ以降のアルバムはもちろん、デヴィッド・バーン&ブライアン・イーノのコラボ・アルバム「MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS」やTom Tom Clubのアルバムなども今後是非紙ジャケ化して欲しいものだ。
「MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS」とTom Tom Clubのアルバムや12インチ。
オマケで、同じく「STOP MAKING SENSE」から、Tom Tom Clubのコーナーでの「Genius Of Love」。
ベースのティナ・ウェイマスのステップがカワイイ(笑)。
こちらは25日発売の「MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS」以来27年ぶりとなるバーンとブライアン・イーノとのアルバム「EVERYTHING THAT HAPPENS WILL HAPPEN TODAY」。
Everything That Happens Will Happen Today
- アーティスト: David Byrne and Brian Eno
- 出版社/メーカー: Todo Mundo
- 発売日: 2008/11/25
- メディア: CD
懐かしいですね♪
SIREレコーズでしたか、FEAR OF MUSICのモコモコの鉄板にかぶさってたフィルムをビリッとした時のビニールの匂いが忘れられません。高校の時、北24条~さっぽろの車中で夢中になって聴いたなー。
by ayumusic (2008-11-03 23:44)
ayumusicさん、「FEAR OF MUSIC」お聴きでしたか。
お、地下鉄南北線ですね^^。
SIREレーベルと言えば、マドンナとトーキング・ヘッズが代表選手ですね。
by MASA (2008-11-04 00:10)
ホリがめちゃくちゃ深くってこゆい方ですねぇ~ボーカルの方~♪
歌はもちろん知らないんですが(笑)、透明のレコード合わせると
一枚の写真になるところとかすごい凝ってますね♪
海外でよくレコーディングするアーティストって多いけどバハマもしかり?
空気が違うから音がよいとか?(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
by がぁこ (2008-11-04 02:19)
僕は随分昔に「REMAIN IN LIGHT」を聴いて、理解が出来ずにそれっきりになっちゃているバンドです。
まだ持っているはずなので久しぶりに聴いてみます。
それにしてもMASAさんって、守備範囲が広いなぁ~。
いつも驚かされますよ。
by 幻燈遮断機さん (2008-11-04 22:30)
ホリが深いよね、デヴィッド・バーン^^。
バハマのスタジオは昔ここを使うのがなぜか大流行りしてねえ。
海沿いに立ってて見晴らしもよく、開放感があってよかったらしいよ。
by MASA (2008-11-04 23:05)
幻燈さん、どーもです。
私も最初はこのアルバムのどこがすごいのかよく分からず、頭ん中が?マークでした。
4、5回聴いたところでなんかクセになりそうなあのリズム感にハマってきました^^。
幻燈さんも今度は根気よくお聴き下さい。きっと良さが分かりますよん。
by MASA (2008-11-04 23:09)
うーん、変態っぽくっていいですね(笑)
昔、ユーロビートで「デッドオアアライブ」って流行りましたよねー
あのVo もデヴィッド・バーン^^。
by bluebird (2008-11-04 23:55)
bluebird姐さん、惜しい!
あれ、ピート・バーンズでんがな〜。
by MASA (2008-11-05 00:02)
おー、いよいよ出ますか。紙ジャケ特性を活かした「fear of music」「speaking~」がほしいです。stop making senseのブックレットジャケも復刻してほしかったです。
by pinkisland (2008-11-05 06:42)
あうあう・・勘違いしちった^^;
バーンしか合ってないし。
コレがとりあたま(笑)
by bluebird (2008-11-05 22:07)
pinkさん、どーもです。
ついに出ますねー、紙ジャケ。
今回は「SPEAKING IN TONGUES」までなので、「STOP MAKING SENSE」とか「LITTLE CREATURES」とかはまだなんですよ^^。
続編も早く出して欲しいですね。
by MASA (2008-11-05 23:18)
bluebirdさん、やっちまったな〜(笑)
まあ、そういう勘違いって誰でもありますがな〜^^。
by MASA (2008-11-05 23:22)
MASAさん。こんにちは。
当時、私は本家より分家のトム・トム・クラブに惹かれていました。
「おしゃべり魔女」って、邦題でしたっけ…?
こちらもぜひ、次回リリースに含んで欲しいです。
それにしてもティナ・ウェイマスの動いているの初めて見ました。
女性のベーシストというのも、珍しかったですネ。
by MCMLXV_65 (2008-11-06 16:25)
MCMLXV_65さん、こんばんはー。
私もトム・トム・クラブは大好きでした。
ファーストは「おしゃべり魔女」でしたよね。懐かしいですね^^。
ティナ・ウェイマス、けっこうファンでした(笑)。
ベースが派手さはないけどうまいんですよねー。
by MASA (2008-11-06 22:54)
MASAさん、おひさしぶりです。
トム・トム・クラブの『おしゃべり魔女』が、いよいよ、デラックスエディションで
リリースされるそうです。詳しくは↓
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=23656
を、ご覧頂きたいのですが、2枚組みで2ndアルバムがその2枚目に
収録されるとのことです。なんだか、今年はいろいろな意味で財布にタフな
一年になりそうです。^^;
by MCMLXV_65 (2009-04-21 01:28)
これ見ましたよ。うれしいニュースですね^^。
いやーでもホント、ストーンズのBDやビートルズのリマスター盤も控えてますから、今年はピンチですわー(苦笑)。
もう勘弁して欲しいです^^;
by MASA (2009-04-21 02:02)