XTC「THE BIG EXPRESS」 [XTC]
紹介するアルバムも残り数枚となってきたXTCのアルバム、今回は'84年のアルバム「THE BIG EXPRESS」をご紹介。
このアルバムもやや派手さには欠けるが、聴き込むほどにジワジワと良さが伝わるいいアルバムだ。
ご覧のとおり、このアルバムは初回プレスのみ蒸気機関車の車輪をモチーフにした円形ジャケでの発売だった。
機関士の格好の3人の写真が載ったインナー・スリーヴ。真ん中のデイヴ・グレゴリー似合い過ぎだ(笑)。
前作「MUMMER」のレコーディング中にドラマーのテリー・チェンバースが脱退し、3人編成となったXTCの7枚目のアルバムがこれで、彼らの出身地であるスウィンドンの鉄道記念館に置いてある蒸気機関車をセット変わりに使ってジャケが撮影されている。
こちらは2001年発売の紙ジャケと'86頃に初CD化されたときのUK盤CD。
UK盤CDではアナログにはない写真も使われ、歌詞が載っている各ページもなかなか凝っている。
このアルバムはあまり評価が芳しくなかった前作同様、キャッチーさは相変わらず高くないが、機関車の運転士に扮した男臭いインナー・スリーヴの写真に象徴されるような、いつになく骨太で重量感のある硬質なサウンドが聴かれる意欲作である。レコーディング期間も5か月という今までで最長の時間をかけて作られているという。
このアルバムのプロデューサーはデヴィッド・ロードという人で、あまり有名ではないが、この骨太サウンドの立役者がこの人である。
収録されている曲は最初の印象こそピンと来ないが、聴き込むほどに良さが沁みてくるスルメ曲ばかり。
出だしの2台のギターのカッティングがカッコイイ、コリン・モールディングの「Wake Up」に始まり、シングル第1弾となったアンディ・パートリッジ作の船乗りを歌った「All You Pretty Girls」、この曲にインスパイアされ、曲のタイトルをグループ名にしちゃった日本の渋谷系グループもあった「Seagulls Screaming Kiss Her, Kiss Her」、核戦争による世界の終わりを歌ったシングル第3弾にもなった曲「This World Over」、機関車が疾走する様子を描いたエンディング曲「Train Running Low On Soul Coal」など、聴き所は多い。
"All You Pretty Girls", "Wake Up", "This World Over"の12インチ・シングル。
"All You Pretty Girls" PV
テレビ番組での"This World Over"演奏シーン(リップ・シンク)。
まだ本調子とは行かないが、このアルバムはアンディの神経衰弱やメンバー脱退、マネージャーとの確執と続いた前作「MUMMER」の頃のスランプからの脱却が見られる内容で、勢いが戻りつつある印象を受ける。
そして翌年の'85年には前回取り上げたThe Dukes Of Stratosphear名義のサイケ・アルバムを経て、'86年には名作「SKYLARKING」の発売に至り、完全復活を迎えるわけである。
このアルバムもやや派手さには欠けるが、聴き込むほどにジワジワと良さが伝わるいいアルバムだ。
ご覧のとおり、このアルバムは初回プレスのみ蒸気機関車の車輪をモチーフにした円形ジャケでの発売だった。
機関士の格好の3人の写真が載ったインナー・スリーヴ。真ん中のデイヴ・グレゴリー似合い過ぎだ(笑)。
前作「MUMMER」のレコーディング中にドラマーのテリー・チェンバースが脱退し、3人編成となったXTCの7枚目のアルバムがこれで、彼らの出身地であるスウィンドンの鉄道記念館に置いてある蒸気機関車をセット変わりに使ってジャケが撮影されている。
こちらは2001年発売の紙ジャケと'86頃に初CD化されたときのUK盤CD。
UK盤CDではアナログにはない写真も使われ、歌詞が載っている各ページもなかなか凝っている。
このアルバムはあまり評価が芳しくなかった前作同様、キャッチーさは相変わらず高くないが、機関車の運転士に扮した男臭いインナー・スリーヴの写真に象徴されるような、いつになく骨太で重量感のある硬質なサウンドが聴かれる意欲作である。レコーディング期間も5か月という今までで最長の時間をかけて作られているという。
このアルバムのプロデューサーはデヴィッド・ロードという人で、あまり有名ではないが、この骨太サウンドの立役者がこの人である。
収録されている曲は最初の印象こそピンと来ないが、聴き込むほどに良さが沁みてくるスルメ曲ばかり。
出だしの2台のギターのカッティングがカッコイイ、コリン・モールディングの「Wake Up」に始まり、シングル第1弾となったアンディ・パートリッジ作の船乗りを歌った「All You Pretty Girls」、この曲にインスパイアされ、曲のタイトルをグループ名にしちゃった日本の渋谷系グループもあった「Seagulls Screaming Kiss Her, Kiss Her」、核戦争による世界の終わりを歌ったシングル第3弾にもなった曲「This World Over」、機関車が疾走する様子を描いたエンディング曲「Train Running Low On Soul Coal」など、聴き所は多い。
"All You Pretty Girls", "Wake Up", "This World Over"の12インチ・シングル。
"All You Pretty Girls" PV
テレビ番組での"This World Over"演奏シーン(リップ・シンク)。
まだ本調子とは行かないが、このアルバムはアンディの神経衰弱やメンバー脱退、マネージャーとの確執と続いた前作「MUMMER」の頃のスランプからの脱却が見られる内容で、勢いが戻りつつある印象を受ける。
そして翌年の'85年には前回取り上げたThe Dukes Of Stratosphear名義のサイケ・アルバムを経て、'86年には名作「SKYLARKING」の発売に至り、完全復活を迎えるわけである。
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MASAさん こんばんは
これが噂の(?)円形ジャケットですね!
このアルバムは紙ジャケCDもいいですが、やはりこれはアナログで持っていたいですね。
XTCは初期の頃しか関心が無かったのですが、この時期の作品も良さそうですね♪
by POPOSUKE (2008-10-31 21:44)
POPOSUKEさん、これです(笑)。
「オグデン」みたいな見開きジャケだったらもっと良かったんですが、単なるシングル・ジャケなのが惜しいですね^^。
内容はシブイですが、聴くほどに味わい深まるアルバムです。
機会があれば是非。
by MASA (2008-10-31 23:17)
ETC(笑)
最近また話題になってきてうちも一律1000円ならつけようかと。。(違っw)
CDがホイールっぽいから余計にそんなこと感じちゃったのかも(≧∇≦)ブァッハハ
All You Pretty Girls、なんだか不思議~~な雰囲気の曲調ですねぇ~
by がぁこ (2008-11-02 05:56)
ETC付けても高速なんかほとんど乗らないし、いらないんだよなあ〜。
出張中に東京で首都高走ったけど、複雑で間違えそうになったよ(笑)。
「All You Pretty Girls」がいちばん聴きやすい曲かなあ、このアルバムの中じゃ^^。
by MASA (2008-11-02 14:55)
MASAさん、お久しぶりです!
このアルバム、どうも過小評価されてる気がします。
確かに他のオリジナルアルバムと比べキャッチーなチューンはありませんが、アンディの「へんてこポップ」な才能が開花した作品だと思います。
ただやっぱりオレンジ&レモンズと比べると・・・となってしまいますが。
by りょ~ (2008-11-11 20:55)
りょ〜さん、どうもです。
いささか地味なせいで、「ママー」と並び確かに過小評価されてますね。
なかなか骨っぽいところが私は好きですが、もっとみんなに聴いて欲しいアルバムです。
by MASA (2008-11-11 23:19)