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Suzanne Vega 6年ぶりの新作 [Rock / Pops]

少し以前にエヴリシング・バット・ザ・ガールトレーシー・ソーンのソロ・アルバムを取り上げたが、これが予想に違わずいいアルバムで、今もしょっちゅう聴いている。

そのEBTG / トレーシー・ソーンに対するアメリカ側の回答と言われ、UKを中心に盛り上がっていた80年代半ばのネオ・アコ・ムーヴメント時代にニューヨークから彗星のごとく現れたのがスザンヌ・ヴェガ。その彼女がA&M/ユニバーサルを離れノラ・ジョーンズと同じジャズの名門BLUE NOTEレーベルに移籍、6年ぶりとなる久々の新作「BEAUTY & CRIME」6/11に発売する。

トレーシー・ソーンと並びこの人もネオ・アコを代表する女性SSWだが、やや乾いた声と感情表現が豊かなトレーシーに比べ、スザンヌの場合は同じくドライだがちょっと力のないどこか息が漏れているような儚げな歌声が魅力で、私は両方とも甲乙付けがたいほどに大好きな人だ。
今回の新作は昨年デビューして一気にブレイクしたコリーヌ・ベイリー・レイや映画「プラダを着た悪魔」にも使われた「Suddenly I See」のヒットでお馴染みのKT タンストールのプロデューサー、ジミー・ホガースを起用し、ロンドンとニューヨークでレコーディングされたとのこと。


'92年のアルバム「99.9F°」を元ダンナでもあった名プロデューサー、ミッチェル・フルームが手掛けてからフォーキーな感触を残したままサウンドの方はロックっぽいバンド・サウンドに若干インダストリアルな要素まで持ち込んだりして、トレーシー・ソーン同様に初期のシンプルな感じから次第に変化していったスザンヌのアルバムだが、この新作もオーケストレーションの起用と同時にエレクトリックな感じの音になっているらしい。ということは、ここ数年のスザンヌのアルバムとそんなに大きくイメージが変わることはないようだ。

6年ものインターバルがあったのはおそらく子育てに追われていたからだろうが、何はともあれ久々の新作に長年のファンとしては多いに期待したい。

SUZANNE VEGA DISCOGRAPHY

Suzanne Vega SUZANNE VEGA
'85年のデビュー・アルバム。アコギをフィーチャーしたシンプルな音楽性。
このアルバムだけ唯一アナログで持っている^^。
Solitude Standing SOLITUDE STANDING
スザンヌの人気を決定付けた2nd.アルバム。
幼児虐待をテーマにしたヒット曲「Luka」収録。
Days of Open Hand DAYS OF OPEN HAND
3rd.アルバム。
ヒット曲「Book Of Dreams」収録。内容はいまいち(笑)。
99.9 F° 99.9F°
プロデューサーにミッチェル・フルームを迎えた4thアルバム。
インダストリアルっぽい斬新なサウンドの導入が話題を呼ぶ。
邦題は「微熱」だが、原題の華氏99.9°が摂氏では37.7°だから。
ちなみに豪華ブックレット仕様の初回限定盤が存在する。
Nine Objects of Desire NINE OBJECTS OF DESIRE
前作で知り合い夫となったミッチェル・フルームが再び手掛けた'96年の5thアルバム。 インダストリアル路線がここでも垣間みれる。
名曲「Caramel」等を収録。
Songs In Red and Gray SONGS IN RED AND GRAY
前作から5年ぶりに届けられた2001年発表の6作目。
プロデューサーはロバート・パーマーなどを手掛けた鬼才ルパート・ハイン
隠れた名曲「(I'll Never Be)Your Maggie Mae」等を収録。
Retrospective: The Best of Suzanne Vega RETROSPECTIVE: THE BEST OF SUZANNE VEGA
2003年発売の2枚組ベスト盤。
12曲のPVを収録したDVD付き限定盤もあり。

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コメント 10

私も最近はトレイシーと一十三十一ばかり聴いています。女性ボーカルって、一度ハマるとなかなか抜け出せないです。
スザンヌ・ヴェガは、ソニー(いや、コーヒーでしたっけ?)のTVCMくらいしか印象がないので、この新譜から入ってみようかな。BLUE NOTEはいろんなジャンルのひとをリリースするようになりましたね。
by (2007-05-01 13:39) 

路傍の石

初期のスザンヌ・ヴェガはかなり好きで2ndアルバムは愛聴盤でした。深い世界観をドライな質感で包み込んだ音像に震えがきましたね。

> UKを中心に盛り上がっていた80年代半ばのネオ・アコ・ムーヴメント時代にニューヨークから彗星のごとく現れたのがスザンヌ・ヴェガ。

拙はあまりネオアコ云々は意識してませんでした。どちらかというと、ヴァン・モリソンやロバート・ワイアットに通じるスピリチュアルな歌・・・という感じで受け取っていたかな。

う~む。久しぶりに聴いてみたいですね。
by 路傍の石 (2007-05-01 14:25) 

MASA

ayumusicさん、どうもです。
トレイシーとはちょっとタイプが違いますが、スザンヌ・ヴェガも是非。
オススメはやっぱり一番売れた2枚目の「SOLITUDE STANDING」ですかね。多分気に入ってくれると思います。
by MASA (2007-05-01 21:31) 

MASA

路傍さんもどうもです。
スザンヌ・ヴェガもやっぱりシンプルだった初期がいちばんいいですね。正直言って、ミッチェル・フレームが導入した尖った音はスザンヌには似合わない気がするのも確かです。

>拙はあまりネオアコ云々は意識してませんでした。どちらかというと、ヴァン・モリソンやロバート・ワイアットに通じるスピリチュアルな歌・・・という感じで受け取っていたかな。

ネオ・アコ・ブームも終焉を迎えつつあった頃にデビューしているので、彼女の場合は路傍さんのようにあまりそういうことを意識せずに聴いていた人の方が多いかも知れませんね。また彼女の場合はそこにあまり拘って聴くべきアーティストでもないですしね。
ヴァン・モリソンやロバート・ワイアットとは確かに共通性がある部分がありますね^^。あんなには無骨じゃないですが(笑)。
by MASA (2007-05-01 21:43) 

かず

”LUKA"は大好きな1曲です。
そういえば”Solitude Standing”がバックに流れてたCMって何のCMでしたっけ?
by かず (2007-05-04 09:33) 

MASA

かずさんもスザンヌ・ヴェガお好きなんですね。

>そういえば”Solitude Standing”がバックに流れてたCMって何のCMでしたっけ?

ayumusicさんもおっしゃってましたが、なんでしたっけ?まったく覚えてません(汗)。
by MASA (2007-05-04 22:30) 

DEBDYLAN

こんばんは。

僕もセカンド・アルバムをリリース当時よく聴いていました。

セカンド・アルバムの1曲目の「TOM'S DINER」、確かインスタント・コーヒー(ネスカフェみたいなやつ)のCMソングだったんじゃないかと思います。
あやふやな記憶なので違っていたらゴメンナサイ。
by DEBDYLAN (2007-05-05 00:43) 

MASA

あー、「SILITUDE STANDING」じゃなくて「TOM'S DINNER」ね!
使われてましたね、思い出しました(笑)。
これでスッキリしました^^。ありがとうございます。
by MASA (2007-05-05 00:53) 

milk_tea

お~い、止まってるぞ~。(自分が記事久々に入れたからって、このイバリよう)
いやはやPCはおかしくなるわ風邪は治らないわ・・・・。
MASAさんはお元気ですか?今はどこの空の下?

ところで、辻ちゃん・・・・・やっちゃいましたね。(いやそういう意味じゃなくてね。笑)
結果的には辻ちゃんもカゴちゃんも、揃ってたいしたタマでしたねぇ。
やっぱり義務教育も終わらないうちから(6年生からだったか?)大人の世界を先に見ちゃって、色々ゆがんでくるんでしょうかね。
この感じだとカゴちゃんはたまたま見つかっちゃっただけで・・・・まあ2人つるんで似たような行動していたんじゃないかなぁ。それにしてもビックリしちゃいますねっ。人生長いのだからあんまり生き急がないほうがいいと思うけど(若いうちしかやれない事ってたくさんあるのだし)若いうちはそれに気付かない・・・。でも可愛くて優しいママになりそうですけどね。早いうちに人生の大事業済ませちゃうのもひとつの道かなあ?
by milk_tea (2007-05-11 00:00) 

MASA

久々に登場したかと思えばエラそーに言われてしまいました(笑)。
ネタがないんだよぉ!(桜塚やっくん風)。
辻ちゃんで記事書こうかとも思いましたが、書く時期を逸したのと、おそらくリアクションが薄いと判断してやめました(笑)。

PCぶっ壊れただけじゃなく風邪まで?お大事にね。
私は今山梨にいます。16日にやっと帰れることになりましたよん。

しかし、辻ちゃんがまさか出来ちゃった結婚とはねえ。わたしゃ驚きましたよ。昔バラエティ番組でクイズに答えられず賞品の焼きそばを食べられなかったってマジ泣きしてた辻ちゃんが(笑)。しかも杉浦太陽と?いつからやねん、って感じです。
またこれがモー娘。のメンバーの中でヨッシーとかミキティとかじゃなく、大人としての分別がいまだついていなさそうな辻ちゃんだったというのが何だか妙に納得出来ちゃう(笑)。
どっちが子どもか分かんないような状態で辻ちゃんにちゃんと母親業が務まるのか甚だ疑問ではありますが、まあデキちゃったもんはしょうがないですね(笑)。昔の芸能界なら適当に病気をデッチ上げて入院しこっそり降ろしちゃったりするとこでしょうが、最近は出来ちゃえば結婚という形でけじめを付けるのが定番だからよかったですよ、辻ちゃんも傷つかなくて。しかし、ほんとに辻ちゃんも加護ちゃんも呆れるくらいたいしたタマですね(笑)。
あれ、こんだけ書くんならやっぱり記事にするんだったかなあ(笑)。
by MASA (2007-05-11 01:22) 

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